Ns spirit 投資学・経営学研究室

経営学(経営戦略・ファイナンス・管理会計)、ロジカルシンキング、英語、キャリア、など、管理人のこれまでの経験に基づいて、ビジネスパーソン向けの記事を発信。

2018-09-23から1日間の記事一覧

企業買収時のシナジー効果の算出と配分、コントロールプレミアムとは

ここでは、企業買収によって発生するシナジー効果の算出方法とその配分、コントロールプレミアムについて解説します。 シナジー効果の算出方法 経済効果の算出は、買収による利益と、買収にかかる費用によって算出されます。ここでは、企業A、Bの価値PV(A)…

企業買収・合併による効果 事業シナジーとファイナンシャル面での効果

企業買収の際の買収価格は、市場で取引されている価格よりも高めに設定されることが一般的です。これは、市場価格よりも高くなければ、誰も買収に応じてくれないということもありますが、買収によって発生するプラスアルファの効果(シナジー、節税効果、マ…

【5分でわかる】企業買収M&A 8つのプロセス

M&Aのプロセス M&Aをする際に、どのようなプロセスを踏んでいくのか?ここでは一般的なプロセスと、各プロセスでどのようなことをするのか、概要を解説していきます。 1.ターゲット企業の選定 まずはM&Aのスタートは、会社の事業戦略に基づいたターゲット…

【5分でわかる】M&Aとは 企業の合併と買収 統合形態と買収スキーム

M&Aとは M&AとはMergers & Acquisitions の略で、Mergersは合併を、Acquisitionsは買収を表します。 近年は、事業環境の変化に伴い、一社だけでビジネスを遂行するのが難しくなっており、国内外を問わず、積極的にM&Aをされています。ここでは、M&Aの形態・…

IPOとは 新規公開株式 関係者別のメリット・デメリット

IPOとは、Initial Public Offeringの略で、非公開企業の株式を新規に上場し、公開企業にすることです。 株式がIPOされることで、その会社の株式は市場で売買することができるようになります。一般的にIPOをすることで、会社の株価は創業時の株価はもちろんIP…

【2分でわかる】プロジェクトファイナンスとは コーポレートファイナンスとの違い

プロジェクトファイナンスとは プロジェクトファイナンスとは、プロジェクトから得られるキャッシュフローを返済原資とし、プロジェクトが保有する資産を担保とした資金調達方法のことです。 コーポレートファイナンスとの違いは、コーポレートファイナンス…

【2分でわかる】証券化とは 証券化の意味合い

証券化とは 証券化とは、会社が保有する資産を証券として小口化して、その証券と引き換えに融資を受ける資金調達方法のことです。キャッシュフローを生み出せる資産なら何でも証券化の対象になります。例えば、不動産、債権、ローン、知的財産権などです。 …

【2分でわかる】IRRを使った異なる債券の利回り比較

異なる債券の利回り比較方法 債券(国債、社債)には、満期、利率、額面価格、発行価格によって様々な種類のものが存在します。ここでは、それらを比較する方法について解説します。 IRRで比較する 異なる債券を比較するときは、それぞれの債券が投資家にと…

転換社債とは 株式に転換される権利がついた債券

転換社債とは 転換社債とは、決められた価格で新株を社債と交換できる権利がついた債券のことです。決められた価格のことを転換価格といいます。転換社債のことをCB(Convertible Bond)とも呼びます。(なお、商法改正により、2002年4月1日以降、新たに発行…

新株予約権付社債とは 新株を受け取る権利がつく債券

新株予約権付社債とは 新株予約権付社債とは、決められた価格で新株を買う権利がついた債券のことです。決められた価格のことを転換価格といいます。(新株を買う権利をワラントということから、2002年の商法改正前は新株予約権付社債のことをワラント債とも…

利付債とは クーポンがつく債券 割引債とは 発行価格が償還価格より高い債券

利付債とは 利付債とは債券の発行者から利子(クーポンと呼びます)が支払われる債券のことです。利付債は固定利付債と変動利付債に分けられます。 固定利付債とは 固定利付債とは、債券の利子が発行当初のまま固定したものを言います。そのため、固定利付債…

【2分でわかる】債券とは 債券の種類 イールドカーブとは

債券とは 債券とは、お金の借り手が発行する借用書のようなものです。通常、銀行にお金を預ける場合、銀行は預けたお金を貸し出します。このときお金の出所(預金者=貸し手)と借り手との間には特に何の関係もありません。 債券の場合は、貸し手と借り手が1…

株価を上げる投資 どんな投資が企業の株価を引き上げるのか

株価を上げる投資配当政策と株価や自社株買いと株価で説明したように、増配や自社株買いは理論上株価を上げません。では、会社が株価を上げるにはどうのようなことをすればいいのでしょうか?ここでは、会社が株価を上げる投資について説明します。 投資前の…

自社株買いと配当政策 株価・株主価値への影響度

配当政策と株価配当政策の中で、完全市場では理論上は配当を出しても出さなくても企業の価値は変わらないと書きました。ここでは、それを数字を使って説明します。 www.nsspirt-cashf2.com 増配前の状態 ある会社が増配をするケースを考えます。増配前の貸借…

企業の配当政策 配当が多いことはよいことか・悪いことか

完全資本市場下では 企業の配当政策を完全資本市場で考えます。資本構成のページでも述べていますが、完全資本市場とは次のような状態です。 ①資本コストがゼロ ②負債コストがゼロ ③情報取得コストがゼロ ④法人税などの税金がゼロ www.nsspirt-cashf2.com 株…

負債の種類 金利・担保・オプションなど

負債と一言に言っても様々な種類のものがあります。ここでは主な負債と、活用場面などを紹介します。 期間 負債は、借りる期間によって長期と短期に分けられます。財務諸表のルールによると、返済期限が1年以上先のものを長期、1年以内のものを短期として分…

負債の節税効果・タックスシールドとは 節税効果が企業価値に与える影響

負債の節税効果(タックスシールド) 最適資本構成でも述べているように、税金のない世界では企業の資本構成によらず企業価値は一定になりますが、税金のある世界ではある水準までは有利子負債が多いほど企業価値は高くなります。これをもう少し具体的な例で…

企業の資本構成 最適資本構成とは MM理論とは

企業の最適資本構成 企業にとって最適な資本構成とは、すなわち資本コストをできる限り小さくする資本構成のことです。なぜなら、資本コストが小さいと企業価値が大きくなるためです。ここでは、最適資本構成について解説します。 完全資本市場下では 企業の…

差額原価収益分析 損益計算書ベースでのプロジェクト比較方法

差額原価収益分析とは 差額原価収益分析とは、複数の投資案を選択する手法のひとつです。差額原価収益分析では、差額利益という利益に基づいて投資案の優劣を判断していきます。 一般的に長期(3~5年以上)の意思決定にはDCF法のよるNPVやIRRを使いますが、…

DCF法で重視する指標 資本制約のあり・なし両方のケースで解説

目次 投資判断で重視する指標 資本制約がないとき 資本制約があるとき 投資判断で重視する指標 DCF法で投資判断をするときに、NPVやIRRなど様々な指標がでてきますが、どの指標を最も重視すべきかについて解説します。 例として、以下のプロジェクトAからDか…

【5分でわかる】DCF法の活用事例 3プロジェクトの比較、購入とリース、工場建設

プロジェクトで投資に対する評価方法には様々なものがありますが、代表的なものとしてDCF法があります。ここでは、DCF法を使ってプロジェクト(以下PJ)を比較し、評価する方法を紹介します。 目次 1.3つのプロジェクトを比較する(投資額、回収額が同じ場…

【徹底解説】ポートフォリオを組むとなぜリスク分散されるのか 理論を紹介

ポートフォリオとリスク分散 ポートフォリオとは、様々な資産を組み合わせて、リスクを低減して、リターンを最大化するような資産構成のことをいいます。一般的に、互いに連動性のない資産でポートフォリオを組むと個別株式リスクが軽減されるといいます(マ…

【5分でわかる】APV法とは 資本構成影響を反映できる企業価値算出方法

目次 APV法とは 無借金と仮定した事業価値 借金をしたときの節税効果を計算 両者の現在価値を単純合算 APV法を使うメリット APV法の課題 APV法とは 前のページで書いたように、WACCは資本構成が安定していること前提とした指標になります。したがって、将来…

WACCを使う際の2つの限界 時制と資本構成の問題

WACCの限界 DCF法でキャッシュフローの現在価値を求める際に用いるWACCは、理論としてほぼ整合が取れています。そのため、キャッシュフロー計算の際にWACCを用いることは、意思決定をする上で大きな示唆を与えてくれます。 しかし、WACCにはいくつか欠点があ…

【徹底解説】残存価値(ターミナルバリュー)とは 継続価値とは

残存価値(ターミナルバリュー)の算出方法 企業価値にせよ、設備投資計画にせよ、DCF法で予測する最終年度においては、企業あるいは設備の残存価値を算出する必要があります。ここでは、その残存価値の算出方法を3つ紹介します。 1.継続価値による算出(D…

【徹底解説】IRRとは DCF法で使われる内部収益率 内部利益率 計算方法・求め方

IRRとは IRRとは複利計算に基づいた、投資に対する収益率(利回り)を表します。IRRは、NPVの累計がゼロになる割引率として求められます。 IRRのことを、日本語で内部収益率とか内部利益率といった言い方をします。IRRはDCF法によるNPVと並んでよく使われる…

β(ベータ)とは 個別株式とマーケットのリスク相関度合い

β(ベータ)とは、個別株式がマーケットのリスクにどの程度影響されるかを表す指標です。ベータを求めることで、市場全体の動きに対し、個別株式の動きがどの程度連動しているのかわかります。 個別の株式のリスクは適切なポートフォリオを構成することで低…

【5分でわかる】割引率とは WACCとは CAPMとは 資本コストとは

割引率とは 割引率とはDCF法を用いる上で必要不可欠な数字です。割引率は将来の現金を現在の価値に割引く際に使う係数です。これは簡単にいうと投資に対する期待収益率と等価になるものですが、期待収益率の高さはイコール「リスク」の大きさととらえること…

【徹底解説】DCF法とは NPV法・IRRなど 投資判断で最もよく使われる手法

DCF法とは DCF法とは、ディスカウントキャッシュフロー法の略で、長期の投資効果を測る収益計算には欠かせない手法です。DCF法では、お金の時間的価値を考慮して、投資とキャッシュフローの関係を考えます。 ひとつの目安として、投資回収期間が3年以上の案…

【2分でわかる】フリーキャッシュフローとは 計算方法 解説

フリーキャッシュフロー (FCF)とは フリーキャッシュフローとは企業が自由に使うことができるキャッシュのことです。フリーキャッシュフローは本業のキャッシュフローから現状維持に必要とされるキャッシュフローを差し引いたものであると定義されています…