Ns spirit 投資学・経営学研究室

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本の紹介 経営戦略・戦略思考のおすすめ5冊を一挙紹介

経営戦略・戦略思考でおすすめの5冊を紹介します。

 

まず始めに「事業戦略のレシピ」です。本書で事業戦略の立案から各戦術への落とし込みまでのプロセスを描いた本、戦略立案のプロセスを次のように分解しています。 

事業戦略のレシピ

事業戦略のレシピ

  • 作者: 鬼頭孝幸,山邉圭介,朝来野晃茂,遠藤功
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2008/05/07
  • メディア: 単行本
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1. 現状分析
2. 戦略オプション策定
3. オプション評価・絞込み
4. 計画・アクションへの落とし込み

プロセスに沿った必要最小限のフレームワーク紹介にとどめているところが読みやすいところでしょう。また、3.評価・絞込み、4.計画・アクションといったところまで言及しており、より実務的な内容になっています。

本書が紹介している戦略立案プロセスに、必要に応じて「戦略とは何か」で紹介されているフレームワークを補完することで、戦略立案の心強い味方になると思います。

経営者、事業部長などのエグゼクティブはもちろん、経営企画や新規事業企画を担当する方も一度は読んでおきたい本だと思います。

 

次は「戦略策定概論」です。本書は、大きく以下5つのポイントでまとめられています。

戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際

戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際

 

・戦略の定義
・分析のためのフレームワーク
・PMS(Product Market Strategy)の策定プロセス
・マーケティング戦略
・それらを支える機能別戦略(技術、生産、販売など)

各ポイントが、フレームワークできっちり整理されているのが分かりやすいです。

初版は95年とやや古いですが、内容は今でも色あせていない普遍的なものが多く、これからも十分活用できる内容です。「事業戦略のレシピ」とあわせて読むことで、戦略立案のためのツールに関する理解がぐっと深まると思います。

 

続いては「戦略を高める」です。戦略×仮説を航海で目的地で辿り着くための海図に例え、海図を作るのに必要な以下の4つの力とその海図の作り方を紹介しています。

戦略力を高める

戦略力を高める

 

 
1.先を読む力
将来を予測する力のことです。様々な立場の人を一人称に置き換えて想像力を働かせたり、シンプルな構造で考えることが重要であると書かれています。

2.あるべき姿を描く力
あるべき姿を考える場合は、近い将来だけでなく遠い未来を、近隣のことだけでなく地球規模で考えることが重要であると記されています。

3.見つめ直す力
自社を今の枠組みやポジションだけで考えずに、新たに再定義する力のことです。ガス供給業者がガス供給業界という定義ではなく、エネルギー供給業界という定義で考えることで、戦略の幅が広がるというのを例として挙げています。

4.道筋を示す力
あるべき姿に向かうストーリーを作る力のことです。このときに重要なのは、ルールに則って道筋を作るのではなく、自らルールを構築することであると書かれています。

 

本書の最後に海図作成フォーマットが載っていますが、このフォーマットは自分で戦略立案する際のひとつのプロセスとして非常に役立ちます。これまで様々な戦略関連の本を読んで来られた方にとっても、新たな戦略立案パターンを増やす意味で役立つと思います。

 

次は大前研一氏の古典とも言える本「ストラテジックマインド」です。

ストラテジック・マインド ─ 変革期の企業戦略論

ストラテジック・マインド ─ 変革期の企業戦略論

 

本書は30年前に書かれた本であるにもかかわらず全く古さを感じさせません。(個々の事例は古いですが、考え方・切口という観点での古さはないという意味です)

企業参謀が戦略立案に必要なプロセスを一通り解説しているのに対して、本書はKFSの絞り込み、戦略的三角関係(顧客、自社、競合)という視点で戦略構築のあり方を掘り下げた本です。企業参謀の理解をさらに深めるためにはうってつけです。

 

戦略構築を担当している方におすすめの一冊です。

 

最後は数々の経営コンサルティングの経験をもつ筆者が、多くのコンサルティング現場から抽出したエッセンスに基づいて描いた企業再生物語「V字回復の経営」です。

V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

 

この本に出てくる状況は、今の日本の企業、組織なら多かれ少なかれどこでも起こっている問題でしょう。本書はその問題を解決するためのひとつの道筋を与えてくれます。場面の途中で筆者の注釈が出てきますが、どれも痛い指摘ばかりです。

 

事実を積み上げて現状分析をして戦略を作るもの難しいですが、それ以上に現場を納得させて、実行することがいかに難しいかを本書は示しています。

 

戦略企画部門のみならず、部門のマネージャーにもおすすめの一冊です。

 

以上5冊、どれも戦略思考を高めたい人に適した本ですので、是非一読されることをおすすめします。