Ns spirit 投資学・経営学研究室

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【5分でわかる】3C分析とは 市場・競合・自社の分析 活用方法と留意点

3C分析とは
3C分析とは、企業の事業環境分析や企画立案において定番とされている手法です。3C分析では事業全体像を以下の3つの点から分析していきます。


・自社(Company)
・競合(Competitor)
・市場、顧客(Customer)


3C分析は、市場と競合の分析から導かれる、その事業でのKSF(成功要因)に対し、自社の分析からKSFとのギャップを見つけてアクションを導き出すためような形で用いられます。

3C分析

 

自社分析
自社の経営資源や企業活動について現状はどうなっているか?強み、弱みは何か?を分析します。具体的な分析対象は以下のようなものになります。

経営資源(生産能力、従業員数など)
戦略(集中戦略、差別化戦略など 事業戦略の類型を参照)
業績(売上高、利益、キャッシュフロー、シェアなど)
・バリューチェーン

その他、ブランドイメージ、品質、組織力などがあります。

 

ポーターの事業戦略類型 競争戦略の方向性

【徹底解説】バリューチェーン分析とは スマイルカーブ・再構築例 使い方

 

競合分析
どのような業界でも競合は存在します。そのため、競合企業を把握しておくことは不可欠です。自社にとっての競合はどこか?を明確にした上で、自社分析と同様、現状、強み、弱み、経営資源、戦略、業績、バリューチェーンを分析していく必要があります。

詳細は、競合分析フレームワークを参照ください。

 

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市場分析
自社の製品やサービスに対し市場の反応を分析します。主な分析には次のようなものがあります。

購買人口・・・潜在顧客はどの程度か?
市場の成長性・・・今後伸びるか?横這いか?
業界構造・・・業界の構造的特徴(詳細は5つの力を参照)
購買決定までのプロセス・・・どの程度競合と比べるか?どのくらい時間をかけて購買に至るか?
購買決定者・・・購買の意思決定者は誰か?
購買行動に影響を及ぼす要因(KBF)・・・価格、ブランド、品質、デザイン

また、顧客もまた生産者の場合は、顧客のバリューチェーン分析をすることも重要です。

 

3C分析の留意点
3C分析は、単に事実を整理するフレームワークではなく、現状分析からアクションにつなげるためのフレームワークなので、アクションを導けなければ分析しなかったことと同じになってしまいます。

そこで、3C分析では単に状況を整理するたけではなく、市場(顧客)、競合、自社の経済性にまで踏み込む必要があります。

 

具体的に言うと、各プレーヤーのバリューチェーンを深く分析し、そこから考えられるコスト構造(例えば固定費と変動費の割合や、固有コストと共有コストの割合がどうなっているか)からそのプレーヤーに働く経済性を分析することです。

 

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ここまでやると、各プレーヤーのKSFや顧客のKBFを導くことができ、そのKSFを各プレーヤーが将来も保持できるのか、KBFは今後も不変かといったことまで考えることができるようになります。そうなると、自社のアクション(戦略)をより成功確度高く、より具体的に構築できるようになります。

 

3C分析をもっと知るには

  

3C+3S
3Cの分析には同時に3Sというアクションも加わってくるという意味合いで、3C+3S分析という考え方をする場合もあります。

Customer:選択
Competitor:差別化
Company:集中

 

5C・6Cという考え方
3C分析は市場、競合、自社というフレームワークでの分析ですが、昨今のビジネス環境においては、この3者の分析だけでは不十分だと言われています。

 

そこで、フレームワークとして登場するのが、5Cや6Cです。追加2つ、または3つのCは人によって様々な解釈がありますが、代表的なものとして以下のようものがあります。

 

5C分析

市場+競合+自社

+流通(Channel)+協業者(Collaborator)

 

市場+競合+自社

+顧客の顧客 + 顧客の競合

 

6C分析

市場+競合+自社

+流通(Channel)+協業者(Collaborator)+背景(Context)

 

市場+競合+自社

+流通(Channel)+協業者(Collaborator)+統制者(Controller)

 

 

流通(Channel)

文字通り、流通チャネルのことで、流通チャネルの構造、ニーズ、規模や成長性といった部分の分析になります。

 

協業者(Collaborator)

ビジネスをする上での重要パートナーや、IT企業でいくと自社のサービスを補完する勢力のことです。前者の例としては、トヨタ自動車に対する戦略サプライヤーであるAISIN精機があり、後者の例としては、Appleに対するアプリケーションサプライヤーがあげられます。

 

背景(Context)(=統制者(Controller))

ビジネスをする上での規制や、景気の状態、消費者のマクロな状況、人口動態や技術革新の度合いなどを示します。以下のようなPEST分析がその代表例ともいえます。

PEST分析 マクロ環境分析 政治、経済、社会、技術を分析

 

まとめ

3C分析は古典的な経営フレームワークですが、大規模ビジネスから小規模ビジネスまであらゆるビジネスの場面で活用可能です。上記のように考えるポイントを拡張した5C、6Cとしても活用することができます。

 

また、個人スキルの棚卸しとしても使うことができるでしょう。(例えば、転職活動における背景、市場、競合(他の候補者)、協力者(自分を推薦してくれる人)、自分のような感じです。)

 

このように万能なフレームワークなので、有効活用することをおすすめします。

 

戦略思考をもっと知りたい方に

ストラテジック・マインド ─ 変革期の企業戦略論

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