Ns spirit 投資学・経営学研究室

投資・経営の基礎を網羅した「投資学・経営学研究室」のブログ版です。ビジネスパーソンに必須となる基礎知識・基礎スキル、仕事やキャリアに関する情報を中心に発信していきます。

組織形態の種類とメリット・デメリット よくある問題点

20世紀から現在に至るまで、よくある組織形態のひとつが機能別組織でした。これは、社長直下に、人事、財務、法務、R&D、マーケティング、製造、購買などの各機能を配置するという形態です。この形態の特徴は、各機能の専門性に特化して日々のビジネスを運営できるというメリットがある一方で、各部門が部門最適を追求し、部門をまたぐ複雑な意思決定が全てトップにあげられる形になるので、ときにビジネス運営のスピード感を欠く組織体制になります。

 

※以下関連ページもご参照ください。

www.nsspirt-cashf2.com

 

大企業で近年よくある組織形態
大きな会社では、社長直下に製品別で事業部のような形で一旦組織を分けて、その下に機能組織を配置するというパターンもあります。これは実質的に事業部長が権限をもつ形になるのですが、その下部組織ではやはり機能別組織の弊害が起こります。

こうした弊害を防ぐためにマトリックス組織のような形態が生まれてきました。例えば、機能軸の組織に事業軸の横軸が入ったり、地域軸の組織にやはり事業および機能軸の横軸が入ったりする組織です。この組織はプロジェクトのような特定目的で威力を発揮するケースがありますが、縦軸・横軸の権限が不明確、どちらの言うことを聞いて仕事をすればよいのかわからないなどといった弊害が生まれてきます。

特にある仕事が縦軸・横軸双方の評価に相反する影響を与える場合にそのマネジメントはさらに混迷を極めます。例えば、地域軸ではAという商品開発を優先したいのに、事業軸ではBという商品開発を優先したいという思惑がある場合に、マトリックス組織の交差しているところにいる人では優先順位が決められず、地域軸と事業軸のTOPが話し合うという形になりますが、これもときにスピード感を損なう結果となります。

 

どのような組織に問題が起きやすいか
組織形態には正解はなく、どの形態にもメリットとデメリットがありますが、ひとつ言えそうなことは階層の深い組織形態は様々な問題をはらむ可能性があるということです。例えば、社長⇒事業部長⇒部長⇒課長⇒係長⇒担当という組織があるとすると、現場をよく知る課長、係長から社長までの間に3~4階層できることになります。これだと現場の状態が社長に伝わるまでに、情報が途中階層で取捨選択されてしまいますし、逆に社長からのメッセージも末端まで伝わる頃には減衰されてしまいます。特に中間にいる人たちが、上司や部下に都合のよいことだけ報告するということが起きると、組織全体として正しい情報に基づいて意思決定をするのが困難になってきます。

では、どんな組織が理想の組織となるのか、次回そのあたりをもう少し言及していきます。

www.nsspirt-cashf2.com