雑記

輸入関税 HSコードとは 国際取引における品目分類 関税率の例

製品の輸入関税を決める際にHSコードというものが用いられます。

HSコードとは、「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS条約)」に基づいて決められた商品分類を示す番号のことです。このHSコードによって、どこの国でも統一して輸入品の品目管理ができるようになります。

HSコードは貿易対象となる品目を最初の6ケタの番号で分類されています。この最初の6ケタが世界共通で運用できるコードです。さらに末尾に国ごとに運用できるコード3ケタがあり、この9ケタをHSコードと呼んでいます。

関連記事:HSコード一覧表

さて輸入関税は一般的には、このHSコードによって決められます。たとえば、HSコード3922.10のようなプラスチック製品や8481.80のような金属製品の場合の関税は以下のようになります。(2014年時点)

HSコード 3922.10 8481.80
日本⇒中国 10.00% 7.00%
日本⇒インドネシア 7.30% 0.00%
日本⇒ベトナム 23.00% 9.00%
日本⇒タイ 8.18% 0.00%
中国⇒インドネシア 0.00% 0.00%
中国⇒ベトナム 22.00% 5.00%
中国⇒タイ 0.00% 0.00%

これらの関税率は当事国間のFTA(Free Trade Agreement:自由貿易協定)などで決められていきます。近年話題になっているTPPのような多国間の貿易協定もこのHSコード別の関税を決める大事なファクターになってきます。

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