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オフショア投資 ケイマン諸島・英国ヴァージン諸島(BVI)などタックスヘイブンでの会社設立

 

よくグローバル企業の本社所在地として、タックスヘイブンという言葉が出てきますが、タックスヘイブンとは何なのでしょうか。

この記事では、オフショア投資、タックスヘイブンの解説と、代表的なタックスヘイブンであるケイマン諸島とバージン諸島について解説していきます。

 

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オフショア投資

オフショアとは、「海外」という意味を持って使われる言葉ですが、金融の世界では、タックスヘイブン(租税回避地)という意味で使われます。オフショア市場には、プライベートバンクを始めとした、各国の一流の金融機関が集まっていて、富裕層の間では、オフショア投資が活発に行われています。

ちなみに、金融の世界でオフショアはタックスヘイブンのことですが、オフショア開発というと少し意味合いが変わります。オフショア開発とは、海外の企業にソフトウェア開発を委託することを表します。

オフショア開発では、開発委託先として、人件費が安価で高い技術力を持つインドや中国の企業が多くなっています。ここでのオフショアは「海外」という意味で使われています。

 

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タックスヘイブンとは

タックスヘイブンとは、日本語で租税回避地と呼ばれ、法人税などの課税が他の国に比べて著しく低い国のことを言います。

よく知られる場所としては、イギリス領のケイマン諸島や、バージン諸島(略称BVI:British Virgin Island)などカリブ海の島国があります。

 

ケイマン諸島・バージン諸島の場所

ケイマン諸島、バージン諸島

アメリカだとデラウェア州がタックスヘイブンとして知られています。それ以外には、モナコ、サンマリノ、リヒテンシュタイン、パナマなどがあります。

近年では、アメリカに上場した、または上場を目指す中国のスタートアップ企業もケイマン諸島などのタックスヘイブンを利用します。

理由として、タックスヘイブンであること以外に、会社設立が容易であったり、ケイマン諸島の企業法がイギリスや香港に倣っていたり、金融機能が発達していたり等々があげられます。

 

また、Eコマース関連事業に外資の出資が規制されていたので、一旦ケイマン諸島に会社を作り日本やアメリカなどの外資から資金を調達することも目的にありました。(そのため、テンセントやアリババなどはケイマン諸島にホールディングカンパニーを登記しています。)

ここでは会社設立拠点としてケイマン諸島と英国ヴァージン諸島を選ぶ理由をもう少し深堀していきます。

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ケイマン諸島・英国ヴァージン諸島が選ばれる理由

 

1.納税義務がない

これらの地域における法人税はゼロ、つまり企業所得に対して税金が課せられないわけです。会社設立時に会社登記のための費用さえ支払えば、その後利益をどれだけあげても法人税の支払いは不要になります。

 

2.プライバシーを守れる

法人税の支払い義務がないということは、政府に対する情報開示が少なくて済むことを示します。企業の所有者や身元に関する情報をプロテクトすることができるわけです。

 

3.資産保護が可能である

タックスヘイブンへのオフショア投資は、知的財産を含めた様々な資産を保有するのに最適な手段です。資産保護に対する強制力の強い法律があり、技術特許や意匠などの知的財産を合法的に保管することができます。

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ケイマン諸島、バージン諸島を活用するメリット・デメリット

ケイマン諸島を活用するメリット

  • ケイマン諸島での銀行口座を作る必要がない
  • 単一の株主、取締役で会社を構成することができる
  • 法人を維持するための年次報告が不要である
  • 企業の公式文書を英語で作成できる
  • 1日で会社を設立できる
  • ケイマン諸島自体がOECDや他国の国際税務当局と良好な関係にある

 

ケイマン諸島を活用した場合のデメリット

  • ケイマン諸島に会社登録代理店を持っている必要がある
  • タックスヘイブンであると見られるので、状況によっては会社が外部者から懐疑的な目で見られる

 

※ケイマン諸島の情報

人口約40,000人、住民のほとんどが、イギリス系白人とアフリカ系黒人の混血。1530年、コロンブス4度目の航海の途上で発見された3つの島からなる諸島。オフショアバンキングが盛んで、特定目的会社をケイマン諸島に置く会社も多数。

 

英国バージン諸島(BVI)を活用するメリット

  • 最低1名の株主と1名の取締役がいれば会社設立できる
  • ケイマン諸島同様にOECDや他国の国際税務当局と良好な関係にある
  • 毎年の会議開催は不要で、会計監査の要件がない
  • 米ドルを公式通貨として使える
  • 会社登記の手数料が安い

 

英国バージン諸島(BVI)を活用した場合のデメリット

BVIでの会社設立のデメリットはケイマン諸島とほぼ同じです。

 

※英国バージン諸島の情報

人口約30,000人、住民のほとんどが、アフリカ系黒人の子孫。1493年、コロンブスの航海の途上で発見された、人が定住する16の島と、50近くの無人島からなる諸島。ケイマン諸島と同様にタックスヘイブンとして知られている。

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セーシン
元リーマン管理職+副業歴15年、海外、独立起業などの経験を踏まえて、仕事、経営、キャリア、海外に関することなど、ビジネスパーソンとしての戦闘力を高めるための情報を発信しています。 Twitterアカウントはこちら