こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。
先回の記事で、大企業勤務の若手(社会人5年目~10年目、年齢でいうと20代後半~30代前半)の人が自身の市場価値をどのように測るべきかを書きました。
では、そもそも大企業の中で成長するためには、どのように考えていけばよいでしょうか。

私自身も大手企業勤務が10年以上ありましたが、決して市場価値を毀損していたわけではないと感じています。
40代で転職し、現在は起業できたのも、大手企業に勤務していたときのスキルや経験、人脈があってのものだと思っています。
ベンチャーへの転職を振り返った記事

そんな私が、大企業勤務のときに意識してきたことも踏まえて、大企業にいながらどのようにキャリアアップの機会を作るかを書いていきます。
大企業で成長するために勉強するべき分野の決め方

まずは、新卒で入った会社にせよ、第二新卒で入った会社にせよ、会社や上司から言われたことをただやるだけでなく、自ら仕事の機会を掴めるように勉強する姿勢が大事です。
そのときに闇雲に勉強するよりかは、次の1年でどのような新しい事をやるか?3年でその分野のプロになるためにどうするか?というような具体的な問いを自分にたてて、それを次の1年や3年間のテーマとして取り組んでいくことをおすすめします。
この次に何にチャレンジしていくか?ということを考えるにあたって、大変参考になる考え方としておすすめしたいのが、キャメル・ヤマモト氏の著書「世界で稼ぐ人中国に使われる人日本でくすぶる人」の中にあるフレームワークです。
この本は、本ブログでも、おすすめの書籍として紹介してます。
キャメル・ヤマモト氏の本
そのフレームワークとは、職能、事業、地域の専門性の掛け算という発想です。
職能 × 事業 × 地域
職能
経営企画、マーケティング、人事、財務といった、いわゆる職種という言葉に置き換えられるものです。
事業
自動車、建設機械、小売業といった業界と置き換えてもよいですし、もう少し細分化して、自動車の中でも大型トラック事業とか、小売業のなかでもコンビニ事業という感じでもよいでしょう。
地域
日本、アメリカ、中国といった国単位もあれば、東京、大阪、福岡、北海道などといった国の中で地域を細分化する考え方もあります。
掛け算の例をあげると、
マーケティング × 化粧品業界 × 日本
というような感じです。
この掛け算の中で、次の1~3年の間で、どのような掛け算を実現するのか?ということを考えていくわけです。大企業の中でも、この掛け算を常に意識して、3年サイクルくらいで新たな掛け算を組み合わせていくと、キャリアアップが図れるわけです。
そして、できあがった掛け算がユニークであればあるほど、その人の市場価値は高まる可能性を秘めているわけです。
例えば、先の掛け算を例にすると、次のようになります。
マーケティング × 化粧品業界 × 日本
次の2年
(マーケティング、事業戦略) × 化粧品業界 × 日本
次の2年
(マーケティング、事業戦略) × 化粧品業界 × (日本、ベトナム)
次の2年
(マーケティング、事業戦略) × (化粧品業界、飲料水業界) × (日本、ベトナム)
実は大企業にいると、職能や地域の幅を広げやすいケースがあります。なぜなら、大企業には様々な職種の人がいますし、事業をしている地域も幅広いので、掛け算をユニークする機会が豊富だからです。
転職でも幅を広げていくことは可能ですが、新たな領域への転職の場合、年収を下げなげればならないケースが多いのです。それに比べて大企業なら、年収を下げることなく、新たな領域へのチャレンジが可能になります。
大企業でも成長できる仕事

これまで書いてきたように、「職能 × 事業 × 地域」の掛け算をどう組み合わせるかが重要なわけですが、仕事の中には成長しやすい分野と、成長しにくい分野があります。どんな仕事がその人を早く成長させるか?
3つ例をあげてみます。
仕事1:海外勤務
海外勤務をすると、先の掛け算の中では、確実に地域軸で新たな経験を積めます。日系大手の場合、海外事業の方は少数精鋭でやっているケースが多いので、職能軸や事業軸でも新たな経験を積む機会もあるでしょう。子会社の社長や、それに近い立場で経営感覚を養うこともできます。
さらに、先の軸に表れてこない、異文化対応能力というビジネスパーソンにとって大変貴重な能力を身に着けることができるのです。
実際私は、海外赴任をしたときに、地域軸での能力を伸ばせただけではなく、何でも屋様々な能力を伸ばすことができましたし、上司・部下が外国人という環境で異文化対応能力を伸ばすこともできました。
仕事2:小さな事業への参画
大企業だと、大きな事業には、非常に多くの関与者がいて、注目を集めるかわりに、ご意見番みたいな人も多く、社内調整に時間がかかる傾向があります。若い人がそういうところに入ってしまうと、一見華やかにも見えますが、上の言うことを実行する歯車のようになってしまうのです。
一方で、大企業の中の小さい事業だと、みんながあまり気にしません。そうなると、ある程度自由に仕事の采配をふるう機会が増えるわけです。加えて、海外勤務と同様に、様々な仕事をする必要があり、結果として事業のことを俯瞰的に見られる能力が身につくわけです。
しかも、大企業の場合は小さい事業とはいっても、数十億円規模の売上があるなど、その辺のベンチャー企業よりは売上規模の大きい事業の場合もあるので、その中である程度自由かる俯瞰的な目で動けるというのは、先の掛け算を伸ばす上で貴重な経験になってくるのです。
仕事3:誰もやりたがらない仕事
誰もやりたくないことには、割り当てられる人数が少ないものです。やれる人が一定数いたとしても、腰が引ける人が多いので、自分の仕事の範囲を積極的に増やせます。人数が少ないということは、先の掛け算をよりユニークにすることができることにつながるわけです。
また、人数が少ないと自分でやるべき仕事の範囲が増えるので、自分自身を早く成長させることができます。
以下のツイートでも言及しています。
大企業でも、まわりよりも成長できる3つの環境
1海外勤務
異文化の中で一皮むける経験をつめる2花形ではなく、小さい事業への参画
注目度が低く、若手でも裁量をもてる3誰もやりたがらない仕事をやる
自分で全部やる環境が成長を加速させる大企業だって成長できる環境はたくさんある
— セーシン (@n_spirit2004) December 27, 2018
大企業でも、まわりよりも成長できる3つの環境
1海外勤務
異文化の中で一皮むける経験をつめる2花形ではなく、小さい事業への参画
注目度が低く、若手でも裁量をもてる3誰もやりたがらない仕事をやる
自分で全部やる環境が成長を加速させる大企業だって成長できる環境はたくさんある
この記事で挙げた3点に対しては、こんなフィードバックもありました。
私もちょうど30代で3つ経験しました😊失敗だらけでしたが、得難い経験をして成長しました。会社は私の失敗ぐらい何ともないですね。
— ジョリビー耕太郎 (@Jolliebe_global) July 5, 2019
恐れ多くも20代で全てやってしまいました。笑 一時期は商社マン並みに海外出張もしてたし。
だから、周りが言うほど大企業だからって成長できないみたいな感覚が自分にはなかったんだろうなぁと。 https://t.co/HIs0sezkBW
— ひろ@駐夫inマレーシア🇲🇾 (@HChuotto) July 5, 2019
なぜ、この3つ海外事業、小さな事業、誰もやりたがらない仕事がよいのかを考えてみたのがこちらのツイートです。
売上が安定して入る事業で仕事をする一番のデメリットは、顧客獲得というビジネスで大事な経験をする機会が少ないこと。ここを経験しているのと、経験していないのとでは、ビジネスパーソンとしての戦闘力が全く異なるように思う。大企業でも、新規事業や海外開拓を経験している人が強いのはこの点。
— セーシン (@n_spirit2004) May 7, 2019
売上が安定して入る事業で仕事をする一番のデメリットは、顧客獲得というビジネスで大事な経験をする機会が少ないこと。ここを経験しているのと、経験していないのとでは、ビジネスパーソンとしての戦闘力が全く異なるように思う。大企業でも、新規事業や海外開拓を経験している人が強いのはこの点。
起業してみて、改めてわかったのが、ビジネスの最大の肝は顧客の獲得です。この3つは社内相手にせよ、社外相手にせよ、顧客を獲得するという感覚と養える事業です。
安定事業で、すでに既存の顧客がいる場合は、どうしても顧客が既にいるというところからスタートするので、ビジネスパーソンとしての体力は弱くなるのだと思っています。
大企業で学ぶことが少なくなったと感じたときに考えるべきこと

最初のうちはチャレンジングなことであっても、ひとつの部署の長くいると、次第に仕事に慣れてきて、80%くらいの力で仕事を回せるようになってきます。ある期間限定であれば、必ずしも悪いことではないのですが、長くこのような状態でいると、飽きが出てきますし、80%の力が次第にその人の100%のキャパシティになってしまい、仕事の能力が落ちていきます。
こうした状態にならないためには、こうなる前に早めにその兆候を掴んで、予め動いておくことをおすすめします。
では、何を見ればその兆候がわかるでしょうか。
一番簡単なのは、同じ部署に長年いる人を見て、その人はフル回転しているか、輝いているのかなどを観察することです。もし、そうした人がいない、または少ないのであれば、自分も高い確率でそうなる可能性があるということです。
今のまま時間が過ぎると成長余地が少ないと感じるのであれば、すぐに動き出すことをおすすめします。
では、どう動くべきなのでしょうか?
大企業でさらに成長するために行動すべきこと
方向性としては、大きく3つあります。
方向1:ビジネススキル・英語スキルアップ
このサイトでも以前書きましたが、英語やビジネスの基礎スキルなどを会社とは別の時間を作って磨くのもよいでしょう。これらの基礎スキルは、最初に説明したスキルの掛け算を増幅させるための汎用スキルになります。
言い換えると以下のような掛け算になるのです。
(職能 × 事業 × 地域)×(ビジネススキル+英語スキル)
このようにビジネススキルや英語はどこへ行っても使えるスキルので、なるべく若いうちに身に着けておくことをおすすめします。
このサイト「ビジネスパーソンの心技体」でもビジネスパーソンが持っておくべき、様々なスキルを紹介しています。
また、英語力アップに関してもレベル別にまとめていますので、是非ご参照ください。


この他にもリクルートが運営する社会人のための大学院検索サイトスタディサプリで自分の学びたい分野を検索してみてもよいでしょう。資料請求は無料です。
方向2:他部署との交流
社内異動によりステップアップしようと考える場合でも、できれば先ほどあげた3つのタイプに当てはまるものを選ぶのがよいでしょう。
そのときに、同じ会社の中でも他部署がどんな仕事をしているのか、自分なりに人脈を作って一次情報を仕入れておくことは大変役に立ちます。
社内ネットワークを作って情報を仕入れておき、他部署に顔を売っておくと、希望どおりに異動をする際の助けにもなるでしょう。
方向3:自分の市場価値を棚卸しする機会を作る
市場価値を棚卸しすることで、次の道が見えてくることもあります。特に転職サイト・エージェントに登録して、職務経歴書を作ったり、求人を見たりするだけでも、自分のどのスキルに競争力があるのかが、ぼんやりと見えてくるようになります。
これは冒頭でも紹介した、以下のページに詳細にも記載していますが、市場価値の棚卸しをするには、転職サイト・転職エージェントへの登録が一番効率的です。


まとめ
以上、大企業でも成長できる仕事についてでした。
- スキルの掛け算を作って自分の立ち位置と将来像を考える。
- 成長しやすい仕事にチャレンジする。
- 仕事への慣れが慢性化しないようにチャレンジをし続ける。
- 日々スキルアップしながら、自分の市場価値を把握する。
これらを常に考えていける人は、大企業でも確実にキャリアアップをすることができるでしょう。みなさんも是非様々なことにチャレンジしてみてください。
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