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【社会人5年目~10年目必見】大企業ではスキルつかない?やるべきこと

【社会人5年目~10年目必見】大企業ではスキルつかない?やるべきこと

大企業で働いている人の中には、

  • なかなかスキルがつかない
  • 入社して5年、10年経つけど、自分の立ち位置はどうなるだろうか
  • 自分に求められることは何だろうか

こんなことを感じている人も少なくありません。

この記事では、そんな大企業に勤めている人が、スキルを磨くのに必要な心構え、スキルを伸ばすために必要なアクションについて書いていきます。

大企業で働く人の一般的な特徴

大企業には、プロパーと呼ばれる新卒からずっと同じ会社に務めている人が多くいます。

私の勤めていた一部上場企業(現:東証プライム上場企業)も、中途採用は増えたとは言うものの、8割くらいは新卒で入ったまま一度も転職せずに働いている人でした。

多くの大企業では、残業時間によりますが、30歳前後でも550-650万円程度の収入にはなります。

順調に役職を上げていけば、早ければ30代後半、遅くとも40代後半までには年収が1,000~1,200万円くらいにはなるイメージです。

同じ大企業でも商社、金融系はさらに給料は高いでしょうが、そこまで届かなくても平均水準を超えた生活は十分にできるレベルです。

30歳前後になると、仕事も一通り1人でできるようになり、社内外の人脈もある程度できてくるので、人間関係の軋轢も少なくなってきて、心地よく仕事ができる環境になります。

私の経験でも、慣れない仕事で苦労した20代中盤までに比べると、30歳前後は、やりがいを持って仕事ができていた時期ではありました。

一方でこの時期になってくると、人間関係がある程度固定化されてきて、ルーチンの仕事も増えてきます。

そして40代が近づくにつれて、仕事の難易度からくる苦しさは多少あるものの、徐々にルーチンの割合が増えていく人が多くなってきます。(言い換えると、少しラクをしながら仕事ができるようになります)

大企業に長くいることのリスク

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まだ30歳前後のうちは問題ありませんが、大企業の居心地の良さに甘えて40代を迎ると、大きなリスクに晒されてきます。

以下の例にもあるように、いきなり大規模な配置転換をされたり、リストラをされたりするケースも少なくありません。

富士通については、ツイッターでこのようなこともつぶやかれています。

今まで一生懸命仕事をやってきたつもりでも、会社の事情で、このような(おそらく多くの人にとって意図せぬ)ことが起きてしまうのです。

中には事実上のリストラとして窓際に追いやられる人もいるかもしれません。

また、このような大規模な配置転換ではなくても、競争環境の変化や経営方針の大幅転換、買収によって社内ルールが変わることもあり得ます。

仮に、会社自体は存続していくとしても、その事業形態はマーケットニーズにあわせて、変化していきますし、その変化のスピードも速くなります。

そうなると、同じ会社であっても、従業員に求められるスキルや経験に対する要求水準は変わっていくので、その要求に答えられないようになると、ポジションや給料のアップが厳しくなってくるという現実もあります。

たとえば、グローバルでの買収や合併によって、社内で英語ができる人が重宝されるようになると、英語ができない人は出世が難しくなります。

さらに、会社自体の存続とて盤石ではありませんし、今いる部署が不採算事業として売却されて、その先でリストラされるということも十分に考えられます。

以下のツイートにも書いたとおり、大企業にずっといると、知らない間にこんな人間になってしまうかもしれません。

大企業でスキルをつけるのに必要なこと

では、30歳前後の人が、大企業にいながらスキルをつけるのに必要な心構えとは、どのようなものでしょうか。

それは、会社から自立する心構えを持つことと、スキルアップのために会社を利用することを考えることです。

会社から自立する心構えを持つ

大企業に勤めている人は、会社に依存的になっている人が多いです。

「会社が何とかしてくれる」

「会社が教育してくれる」

「会社が変わってくれる」

大なり小なり、このような感覚になってしまっている人が多いのです。

しかし、このように思っている人に以下の質問をすると、回答に詰まってしまう人も多いのです。

  • あなたは会社への貢献に対して、それに見合う報酬をもらっているか?
  • 会社が明日なくなったとして、あなたを今と同じ給与で雇ってくれる会社があるか?
  • 上記のことにYesと答えられるように、社内外でスキル・経験を磨く努力をしているか?

これらの問いに答えるためには、会社に頼りきらずに常に自分の市場価値を考えながら、日々の仕事に取り組む必要があります。

たとえば、以下のような状態を実現することです。

  • 会社への所属は手段であって、自分のキャリア目標を達成するため、またはスキルを日々磨くために会社に来ている
  • 会社の経営方針転換やリストラに遭遇しても、今と同じ給与で生きていける自信がある

スキルアップのために会社を利用することを考える

大企業(特に日系)には、よいところがたくさんあります。

たとえば、以下のようなところです。

  • 中小企業ではできないような大人数でお金をかけたプロジェクトを動かせる
  • 社内に蓄積したさまざまなノウハウを活用できる
  • 失敗に対する許容度が大きい(失敗しても会社がすぐには傾かない、給料がいきなり下がらない)
  • 研修が充実している

大きな規模の人とお金を動かせるプロジェクトで仕事をすることは、大企業の醍醐味ですし、各分野の優秀な人が多く吸収すべきことも多いです。

そして、個人の失敗が大問題にならずにフォローしてもらえる体制も整っています。

定期的にスキルを上げるため研修も充実しています。

こうした大企業だからこそできることを徹底活用して、自らのスキルを上げるようにしておきましょう。

関連記事:勤務15年の経験者が感じる【大企業のメリット・デメリット】

また、大企業で社内人脈を作って、社内を巻き込む力は、外に出てからも大いに活用できます。

一方で、冒頭のツイートに以下のように反応した方もいました。

さらにスキルを伸ばすための2つの方法

一方で、大企業であるにもかかわらず、よい経験ができないのだとしたら、それは考え物です。

なぜなら、それは、大きな経験をさせてもらえるだけのスキルが不足している可能性があるからです。

スキルを伸ばすための方法としては、大きく2つの方法があります。

勉強によってスキルアップを図る

社会人が基礎として勉強すべき領域は4つあると思っています。

  • ビジネス基礎知識
  • さらに深く、広い専門性
  • 論理的思考力・表現力
  • コミュニケーション能力

関連記事:【おすすめ分野は?】社会人になっても必要な勉強【メリット・継続のコツ】

より実務的で、かつ早くスキルにできる分野だと、Webマーケティング、動画編集などもあります。

市場価値を棚卸ししてみる

市場価値を棚卸しすることで、次の道が見えてくることもあります。

市場価値を棚卸しをするのに最も適した方法はリクルートエージェントのような転職エージェントに登録することです。

実際に、転職エージェントと会話をすると、次のようなことがわかります。

  • 社内基準ではなく市場基準での自分の強みと弱み
  • 自分の隠れた市場価値を発掘できる可能性
  • 今の会社で伸ばすべきスキルの方向性

転職なんて、考えられないよ。。。

そんなふうに思ってしまがちですが、ビジネスパーソンとしての伸び代は環境による部分が大きいです。

もし、今の会社の中で頭打ち感があるのであれば、思い立ったときにチャレンジしておかないと、将来「働かないおじさん」(=リストラ予備軍)の仲間入りをしてしまうかもしれません。

時間を多少とられてしまうデメリットはあるものの、選択肢を広げられる可能性を考えれば、ものすごく小さな投資ですし、何より金銭的な負担が一切ありません

最近では、オンライン面談も増えているので、スキマ時間を活用しやすくなっています。

今すぐ転職する意思はなくても、エージェントは親身に相談に乗ってくれますよ。

関連記事:【情報収集だけでも可】転職サイト・エージェントに登録する3つのメリット

今の時代、決して安泰とは言えない大企業を辞めるオプションを在籍しているうちから考えておけば、いざ動きたいときの初動が大きく変わってきます。

関連記事:大企業を辞めたい【メリット・デメリットは?】体験談も交えて解説

まとめ

以上、大企業勤務をしながら伸ばすべきスキルの方向性についてでした。

  • 大企業にいると30代から40代かけて仕事ルーチン化しがち。
  • 大企業=安泰という構図は崩れていて、長くいることがリスクになる側面もある。
  • 大企業勤務であっても、自立する心構えを持ち、会社を最大限利用してスキルアップする気概が大事。
  • 大企業勤務者が習得すべきことは、ビジネス基礎知識、さらに深く、広い専門性、論理的思考力・表現力、コミュニケーション能力。
  • 自分の市場価値を客観的に棚卸しすることも大事。リクルートエージェントのような転職エージェントに登録することで、エージェントが無料でキャリア相談に乗ってくれる。

なお、若いうちにスキルを身につけるためにはコンサル業界に身を置くことも一案です。

コンサル業界への転職についてもっと詳しく知りたい方は、「コンサルキャリア – 20-30代のためのハイキャリアメディア」もあわせてご覧ください。

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