雑記

サプライヤー評価の軸【4つの観点・確認すべき7つの項目】

購買担当者の方で、サプライヤーをどのように評価すればよいかわからないとお悩みの方もいるかもしれません。

そんなみなさんに向けて、サプライヤー評価のポイントについて簡単にまとめてみました。

サプライヤー評価の4つのポイント

サプライヤーは大きく分けて、4つのポイントで評価されます。価格、品質、デリバリーそしてサービスです。それぞれのポイントはいくつかの要素に分解することができます。

1.価格

・競争力のある価格

・価格の安定性

・価格の正確性

・価格変更の事前通知

・コスト変動要因

2.品質

・注文書の条件遵守

・要求仕様への適合性

・信頼性(妥当な範囲の不具合率)

・耐久性

・品質保証条件

・品質不具合発生時の対応

3.デリバリー

・納期遵守率

・誤納品率

・リードタイム

・パッケージ

・適切な同梱書類(パッキングリスト、インボイス、その他技術資料など)

・緊急配送に関する柔軟性

4.サービス

・技術サポート

・緊急サポートに対する柔軟性

・各種問題発生時の解決能力

サプライヤーに確認すべき7つの項目

2001年に発表されたあるサプライ・マネジメントに関する記事によると、この価格、品質、デリバリー、サービスは継続的にそのサプライヤーから物やサービスを購入するために必要十分なものではなく、実際には、競合他社と比べて、さらなる差別化要因が必要だとされています。その差別化要因は、7つのCにより検証することが可能だとしています。

1.Competency(能力)

マネジメント能力、技術力、管理力等です。

2.Capacity(キャパシティ)

サプライヤーの財務的、物理的な面での供給可能キャパシティです。

3.Commitment(コミットメント)

サプライヤーの財務的、物理的な面での供給可能性を約束できるかどうかです。

4.Control(コントロール)

効果的な管理と情報システムをもっているかです。

5.Cash resources(資金力)

財務上の力と安定性を表します。利益やROEと考えることも可能です。

6.Cost(コスト)

バイヤーとしてサプライヤーから物やサービスを買う際のトータルコストです。

7.Consistency(一貫性)

一貫した品質や信頼性を担保できるかどうかです。

これらの評価基準は当然、一律に標準化して決められるものではなく、バイヤーが属する産業や使用用途などによって変わってきます。たとえば、同じセンサーでも、大まかに検知できればよいものと、ピンポイントで検知が必要なケースがあり、それは最終製品の要求仕様によって変わってきます。デリバリーも安定して注文から3ヶ月で納めてもらえればOKの場合と、需要変動が大きく緊急対応を頻繁に必要とする場合もあります。

f:id:n_spirit:20181004112934p:plain

サプライヤー褒章システム

多くの会社がサプライヤーに関する褒章制度を用意し、サプライヤーの評価に活用しています。この褒章は、データ収集、価格交渉、開発中のデバッギング、幾多の会議など多くの苦難を経て、バイヤー・サプライヤー双方のゴールを達成した後の最後のステップとして位置づけられ、今後の取引でさらに大きな価値をもたらすことができるように活用されます。

たとえば、ダイムラークライスラーは、優秀なサプライヤーに対して、ゴールド・ペントスター・アワードを付与、その中で、さらに優秀な一部のサプライヤーに対して、プラチナ・ペントスター・アワードを付与しています。

まとめ

こうしたサプライヤーの評価には、いくつかのメリットがあります。

  • サプライヤーをよりシステマティックに評価可能である
  • ひとつの評価パッケージにさまざまな部門からのフィードバックを盛り込める
  • 枠組みがはっきりしており、サプライヤーとのコミュニケーションもとりやすい
  • サプライヤーの弱みを具体的に把握でき、それが具体的な改善要求につながる
  • サプライヤーとの間で戦略的に関係構築可能である

こうしたサプライヤー評価の仕組みは、サプライヤーがバイヤーにどのような付加価値を提供しているか、もしくはどのようなコストメリットを出しているのかを明確にするのに役立ちます。

しかし、この評価軸や評価プロセスは一度作ったら終わりではなく、ビジネスの状況や、その時々の課題にあわせて進化させていく必要があることには留意が必要です。