先日の記事でペネトレーション・プライシングの例として、Xiaomi(シャオミ)とその協力会社Huami(ファーミー)のウェアラブルを紹介しましたが、ここではHuawei(ファーウェイ)のウェアラブルを紹介します。

Huawei社とは
Huawei(華為)社は、1987年に中国で通信機器会社として設立された会社で、中国の通信機器業界の中では古株になる会社です。
2017年売上高は約9.8兆円、純利益が約7800億円の超巨大企業で、安価な携帯・スマートフォンを武器にして、その市場シェアを伸ばしています。
スマートフォンシェアでは2018年Q2に、とうとうAppleを抜いて世界第2位のシェア(15.8%)となりました。(ちなみに1位はSamsung(20.9%)です。まだまだ欧米では根強い人気があります。)
先日紹介した、Xiaomiが世界第4位(9.3%)なので、現在のところ中国スマートフォンメーカーの中では1位のシェアを持っています。ただ、Xiaomi(シャオミ)は設立が2010年なので、成長スピードという意味では、シャオミがリードしています。
Huawei社のウェアラブル
そんなHuawei社が販売しているウェアラブルがHuawei Band3ですが、今回は10/19に発売されたBand 3 Proについて取り上げます。
Band3 Proは、大画面のタッチスクリーンを搭載し、Blue tooth接続によりスマートフォンとの連動が可能。大画面の割に重量は約25gと軽量で、1日中付けていても違和感のない重さです。ランニング時に便利はGPSと、5気圧防水なので装着したまま水泳することも可能です。その他、ほかのウェアラブルでも標準的に搭載されている、睡眠時間測定、心拍数測定ができるようになっています。
ウェアラブルに関しては、世界第1位がシャオミで、ファーウェイは世界4位に甘んじています。シャオミのMi Bandはその安さ(ペネトレーション・プライシング戦略)により世界のウェアラブル市場の拡大を牽引していますが、その出来上がってきた市場の中で、このHuaweiのBand3 Proのように、大画面、防水、デザインによる差別化をしかけてきています。
この手のデバイスは、コストサイドは基本的に規模の経済性が働くので、お客さんに対して機能の割にお値打ちだと感じさせてシェアを取りに行くのが定石です。Huaweiのデバイスには、シャオミの対抗として価格追随するよりも、先進的なウェアラブル感をデザインで出しながら、機能と合わせて差別化しようという意図が見えます。
さらにウェアラブルは、将来アプリを通じた顧客の囲い込みの狙いもあるので、Huaweiとしてもデバイス単体の経済性ということ以上に一定シェア確保を狙いたいところではあるので、何らかの差別化要素が必要で、その結果がこの商品なのでしょう。
参考ページ

個人的な感想を言うと、Mi Bandは少しおもちゃのように見えてしまうので、Band 3の方がよりプロフェッショナル間の見えるデザインだとは思います。ビジネスシーンで使うのであれば、前回紹介したAmazfitか、少し安価なこのBand3がおすすめです。
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