Ns spirit 投資学・経営学研究室

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【マネージャー必見】権限委譲とは その効果とスムーズに実施するための4つのポイント

権限委譲とは

一般的に意思決定権限や業務執行権限を下のレベルの従業員に渡すことです。

 

権限委譲をうまく進めるためには、委譲される下位の従業員が適切なリソース(ヒト・モノ・カネ)を持つことと、周囲からの協力体制構築が必要になります。

 

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権限委譲のメリット

適切な権限委譲はマネージャー、従業員、組織全てにより効果をもたらします。会社として最も重要な要素のひとつは、品質の高い仕事ができることです。権限委譲は、下位レベルの従業員に適切な意思決定を促せるという意味で、組織全体で仕事の品質を高めることにつながります。

 

また、権限委譲は下位の従業員が責任感を持って仕事をすることにもつながり、それはモチベーションアップにもつながります。そうした意味でも仕事の品質向上を期待できます。

 

マネージャーにとっても権限委譲の効果は大きく、最も大事なことは、マネージャー自身が本来やらなければならないタスクに集中する時間を増やせるということです。特にマネージャーは日々処理しなければ案件が非常に多く、ときにそれは複雑なものです。もし、適切な権限委譲ができれば、複雑な状況整理は部下に任せて、マネージャーとして俯瞰的に部門全体をマネジメントすることに集中できるようになるのです。

 

個々のタスクの専門性が従来よりも高まってきたり、過去の成功体験が必ずしも通用しなかったりするケースでは、マネージャーによる適切な権限委譲は、マネージャー、部下だけでなく、組織に対しても大きなメリットをもたらします。

 

権限委譲がうまくいかないケース

ひとつは、マネージャーが権限委譲に積極的でない場合があります。なぜなら、マネージャーが部下に権限委譲をすることで、かえってマネージャーのタスクが増えることを恐れてしまうからです。

 

往々にして部下は経験が浅く、委譲された仕事を完遂するのに、マネージャーの助けを必要とします。マネージャーから見ると、わざわざ部下に教えながら仕事を進めるなら、自分がやった方が早いと感じてしまい、次からはマネージャー自身が仕事を抱え込むようになるのです。

 

一方で、マネージャーがサポートをしない「放置」によって失敗する場合もあります。上記のような状態を防ぐのに、マネージャーが委譲した仕事を任せきりにしてしまうと、マネージャーからのサポートが得られない部下は自分が放置されていると感じてモチベーションをどんどん下げてしまいます。そして、自分の経験だけでは突破できない局面では、解題解決そのものを諦めてしまうこともあります。

 

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権限委譲をうまくいかせるには

権限委譲をうまくいかせるには、いくつかクリアしないといけない課題があります。

 

1.権限委譲するタスクを見極める

部下にとって、簡単すぎず、難しすぎないタスク選定が重要です。部下も個々の能力が違いますので、それぞれの部下に応じたタスク選定が必要です。

 

2.権限委譲した際の成功を定義する

権限委譲は単に権限を渡せば終わりではないです。任されたタスクを最初から100%遂行することは期待できないので、どこまでのことができれば、その権限委譲は成功だったとするかを事前に定義することも重要です。

 

例えば、新人であれば、会議の段取りから仕切りまでできたというゴールがあるでしょうし、より上位の部下であれば、ひとつのプロジェクトを10%程度のマネージャーのサポートで完遂できたなどが成功定義としてあります。もっと上位になれば、意思決定権限を委譲することになり、ビジネス結果だけが成功定義になる場合もあります。

 

3.部下と委譲する権限について事前に確認する

成功定義ができると、マネージャーの中にどこまではやって欲しいというイメージが大まかなに出来上がってきます。それを元に、事前に部下と話をすることが大事です。部下との間で、何までは任せることができるのか、どのようなことは事前にマネージャーに相談を仰ぐべきなのかなどを話合っておくことで、後から双方の思い違いが起きないようにすることができます。

 

4.マネージャーは最初は労力がかかると覚悟する

部下と事前に話し合いをするとはいっても、当然事前の想定どおりにはいかないケースもあります。そうしたときに、事前の打合せで任せた範囲を決めたからとして、支援を怠ると上述の「放置」につながってしまうので、想定からずれた事象が発生した場合には、マネージャーは支援のための時間を割くと覚悟しておくことも重要になります。

 

この最初の苦労を乗り越えることで、権限委譲された部下が大きく育って、将来自分をラクにしれくれる存在になっていくのです。

 

まとめ

権限委譲はマネージャー、部下、組織の成長のために避けては通れないものですが、不適切な権限委譲はかえって組織の生産性を落とす結果となります。権限委譲の効果とそのために必要なことをよく理解した上で、権限委譲を組織の生産性を最大限高めるように活用することが、マネージャーの大事な資質であるとも言えます。

 

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