Ns spirit 投資学・経営学研究室

経営学(経営戦略・ファイナンス・管理会計)、ロジカルシンキング、英語、キャリア、など、管理人のこれまでの経験に基づいて、ビジネスパーソン向けの記事を発信。

企業文化4つのタイプ 典型となる業界とあわせて解説

企業文化は、組織活動成功の1つの鍵となるものです。マッキンゼーの7Sフレームワークにおいてもソフトの変化は難しいことを述べていますが、その中でも企業文化は変えるのが大変難しいものだとされています。

 

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4つの文化タイプ

ディールとケネディは、この変化の難しい企業文化に対して、1982年に発表した著書の中で、1つのモデルを提案しました。

 

それは、成果に対するフィードバックの早い・遅いと、意思決定のリスクの高い・低いの4象限からなる、企業文化の4分類です。

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タフガイ・マッチョ

この企業文化には、リスクを享受して決定を迅速にフィードバックする個人主義的な部分があります。エンターテイメント業界、スポーツチーム、広告宣伝業界は、この企業文化の典型的な例になります。この企業文化ではチームワークはあまり高く評価されず、ゆっくりと成果を出したい人にとっては難しい環境で、売上を追求する、個人主義の人たちに適した文化になります。

 

この企業文化においては、個人主義の程度が極端に強くならないように配慮し、個人のパフォーマンスの重要性を配慮しながらも、チームで成果を出すことも担保できるように配慮が必要です。例えば、スポーツチームでいくと、個人の成績インセンティブ以外にも、チームのパフォーマンスへの貢献や、チームのパフォーマンスそのものを報酬の尺度とするアイデアもあります。

 

よく働き、よく遊ぶ

この企業文化は営業でよく見られます。従業員は意思決定のリスクがほとんどないかわりに、成果がすぐにわかります。この文化における従業員は、エネルギーレベルが高く、常に明るい気持ちでいます。大きな販売成果を出せる人が、必然的にヒーローとなります。この文化においては、従業員は一人だけで会社を作ることができないことを認識し、成果はチームの努力であることを認識しています。

 

この企業文化においては、成果の乏しい従業員への配慮が必要になります。その従業員も環境が変われば成果を出せる可能性はありますし、成果を出せている従業員も、あらゆる条件下でいつもよい成績が出るわけではないので、従業員の成果に偏重しすぎないように注意が必要です。

 

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会社に賭ける

この企業文化では、リスクの高い決定が多い一方で、従業員が自分の行動が実際に成果が出るのがわかるのに何年もかかることになります。製薬会社、石油ガス会社、建築会社のような大規模かつ資本集約的な業界が、こうした文化の代表例になります。

 

意思決定のリスクが大きいため、適切な決定を下す必要性が非常に大きく、企業文化は常に長期的な視点をベースにしたものになります。この文化には、意思決定のすべての段階で、綿密に計画、準備、実施するべきという信念があります。

 

この企業文化においては、環境変化に迅速に対応できるような準備が必要です。特に外部環境の変化で、要求される能力が劇的に変わる可能性があるので、時には企業文化の変革のために外部人材を登用して荒治療する必要もあります。

 

プロセス重視

この企業文化では、成果に対するフィードバックが遅く、リスクは低くなります。銀行、保険会社、政府機関などが、このグループに属します。単一の取引が組織の成功に大きな影響を与えることはなく、意思決定の良し悪しがわかるまでに数年かかります。成果がすぐに見えないため、従業員は成果の代わりにプロセスに注目するようになります。技術的な卓越性やプロセスと詳細を正しく理解することが大事にされる文化です。

 

この企業文化においては、往々にして仕事のスピードが遅くなり、納期遅れが頻発するので、マイルストーンの達成や、プロセスをうまく運用したことに対する評価を適切にする必要があります。

 

まとめ

このサイトでも何度も言及しているように、企業文化は、ビジネスの成功にとって非常に重要なものです。企業文化を無視して戦略構築・遂行すると、会社の長期的なパフォーマンスが損なわれます。

 

ここで紹介したディールとケネディの企業文化の4分類を使って、みなさんの職場の企業文化を考えてみてはいかがでしょうか。それにより、戦略遂行上、強み・弱みとなる部分がきっと見えてくることでしょう。