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【駐在経験者が学んだ】中国人部下との仕事で配慮すべき4つのこと

 

これから中国に赴任する方、または今赴任されている方で、部下のマネジメントをどうしようか迷っている方も多いことでしょう。

私は中国に駐在していた時に中国人の上司・部下を両方もった経験がありますが、当初は日本との違いに少し戸惑う部分もありました。

いろいろマネジメントをしてきて思うのは、日本でも中国でも組織マネジメントをする上でやるべきことは基本は同じです。

 

例えば、組織ビジョン・目標を明確にして、人を適切に雇用・配置して、組織としての成果を出し、成果に対してきちんと報いるという基本的な部分は、日本でも中国でも大きな違いはありません。

しかし、日々の仕事の進め方の中で、相手が中国人の場合は少し工夫してあげた方がよいことがあるのも確かです。

 

以前書いた以下の記事で、外国人とは前提条件が異なるという話と、海外赴任中にしておくべきことについて言及しているので、この記事では中国人の部下を持ってマネジメントしている方に向けて、私が気をつけた方がよいと思うポイントという観点を書いていきます。

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配慮1.業務指示は明確かつ具体的にする

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お互いの前提条件・バックグランドのばらつきが少ない日本だと阿吽の呼吸で業務をすることができます。また、日本人は空気を読みながらコミュニケーションをとることに長けているため、指示をする側も相手にある程度空気を読んで対応してもらうことを望むところがあります。

 

最近は日本でもこうしたコミュニケーションはトラブルの元になるのですが、中国では特にこうしたコミュニケーションを避ける必要があります。

なぜなら、中国人は日本人のように相手の前提条件やバックグランドを読もうしませんし、言ったことを言ったとおり理解するという部分が日本人より強いところがあります。(逆に言えば中国人はとても素直です)

 

したがって、業務指示は明確に出して、お互いの誤解のないように業務を進める必要があります。

 

また、日本だと曖昧に指示をして相手に考えさせるという場合もあります。これも意図を読むことが長けている日本人に対しては有効ですが、一部のリーダー候補を除いた多くの中国人には逆効果です。

 

理由のひとつは解釈の幅の広いことをやらせると、日本では想定できないような的外れな結果を返す部下がいるためです。こうなると、やらせてしまった時間が無駄になってしまいますし、やった本人も自分が悪いとは思わないので、お互いの不満になってしまいます。

 

もうひとつの理由は、部下はリーダーに対して力強くみんなを引っ張ってもらうことを期待しています。そう思っている中国人は、「自分で考えてみよう」と言われると困惑します。「あなたがリーダーなのだから、あなたが考えたことを指示すべきで、その師事どおりやるのが私の仕事ではないの?」という疑問になってしまうのです。

 

ちなみに言外の意味については、以下のツイートをしました。

日本人の会話は言葉だけでなく声のトーンや表情などを察知していて、言った言葉のとおり受け取ってはいけないこともあると中国人に説明しましたが、難しすぎてわからないと言われました

これは良い悪いではないから、そういう特性のものだと客観的に認識しておくことが一番大事だね

これに対して以下のような反応がありましたが、言外の意味を理解しにくいのは中国だけではないようです。

これは本当。彼氏に『日本人はわからづらい』と言われました。

https://twitter.com/marceloishi2014/statuses/1086261808439136256?ref_src=twsrc%5Etfw

これ間違いない。

日本だと言外の何かを読めとるみたいな文化あるが海外だと一切通用しない。仕事の指示も会議でも直接具体的に言葉に出さないと。

日本でセールスに来られて「検討します」と聞くと、ダメだなと思う人が多いだろうが、ブラジル人は言葉通りは本当に検討してると思っている。

 

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配慮2.相手の面子を考える

中国人は面子を大変気にします。公衆の門前で面子を汚されることが恥だと思っているのです。したがって、業務上の問題に対する注意は、会議室など公衆の前ではないところでやるようにしましょう。

 

また、こうした特性があるので、関係が深くないうちは限りは意見を言ってきた部下に対して頭ごなしに否定するのも避けましょう。

 

もし相手の言っていることが少し違うなと言っても、意見を言ってきてくれたことを尊重し、相手に質問をしながら少しずつ軌道修正をするというやり方をするのがよいです。

 

配慮3.できる人間をきちんと評価し昇給させる

今でも多くの日系企業は若いうちは昇給が横並びというのが普通になっています。例えば会社の同期の中で評価に差がついたとしても、入社10年未満であれば、年収にしてせいぜい100万円も差がつけばよいところではないでしょうか。

 

しかし、中国ではできる人には最大限の評価を与える必要があります。そうでなければ、そうしたできる人達は会社を辞めてよりよい条件のところに移ってしまうからです。

会社のルールでできることには限りはあるかもしれませんが、できる人には2倍くらいの差をつけるくらいのことはしてあげたいところです。

 

もし、中国赴任をしているのだとすれば、それなりのポジションで赴任しているでしょうから、可能な限り昇給ルールを柔軟な形に変えるように働きかけましょう。

(私の会社では昇給予算が決められていましたが、その中の配分は自由だったので、できる人に多くの昇給予算を配分していました)

 

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配慮4.あなたを見ているというサインを出し続ける

あなたを見ていますというサインは日本人以上に中国人には有効だと感じています。

例えば、事務所で仕事の状況がどうかを軽く聞いてみるとか、今日は元気そうにみえるだとか、今日の仕事の出来はいつもよりよいとか、そういうちょっとしたプラスポイントに気づいたら積極的に声掛けをするのがよいでしょう。

 

上に書いたように、日本人に比べると中国人は空気を読まないので、口数が少ないと何を考えているかわからない人になってしまうのです。また、これも先ほど書いたようにリーダーに対して従うという姿勢が強いので、そんなリーダーからきちんと声をかけてもらって認めてもらっているということを素直に嬉しく感じます。

 

現地の言葉ができないうちは話しかけるのも躊躇してしまうかもしれないですが、何かしら覚えた中国語を使ってコミュニケーションをとるのがよいでしょう。

最近は中国でも若手を中心に昔のような激しい飲み方は少なくはなりましたが、飲みの場で酒坏を交わすというのも、突き詰めると「あなたの存在を認めていますよ」という表現のひとつになります。

 

まとめ

様々な国の人と働いてきた経験からすると、中国人と日本人は近い文化を持っているなと感じることは多いです。しかし、そうであるからこそ油断してしまい、日本人にするようなマネジメントをしてしまいがちです。

 

ここに書いたことを意識の片隅に置いて頂くだけでも、多少はスムーズなマネジメントの助けになるのではないかと思っています。

ちなみに最近では中国人でも若手のマネジメントは苦慮しているようなので、この記事で書いたような基本をベースにしながらも試行錯誤してみましょう。

先日40代後半の中国人の方と会話したとき、「最近の20代は何を考えているかわからなくて、マネジメントが難しい」とこぼしていた。

どこの世界でも年齢差のある中でのマネジメントは難しいんだね。

 

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