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「サラリーマンはもはや幕末の武士」資本家マインドセットを読んで

 

先日、以下の記事で、起業家になるのが最もコスパが高いのではないかと書きました。

キャッシュフロー・クワドラント 一番コスパが高いのは起業家という仮説 お金や投資のことを勉強したことある人なら、一度は読んだことがある思うのが「金持ち父さん貧乏父さん」でしょう。これは1997年に発...

 

今日はそうした概念を見事に言語化してまとめられている本を紹介します。

 

本のタイトルは「資本家マインドセット」です。

著者は三戸政和氏。

私と同年代の方というのもあって、以前から寄稿された記事をよく読んでいました。

特に大手企業からベンチャー企業に転職する際に読む機会が多く、その考え方は、私が後に起業する際に背中を押してくれた存在になったと思っています。

 

三戸氏の本として有名なのが、こちら「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」です。

中小企業のオーナーが高齢になってきて廃業ラッシュを迎えつつある中、安くてもよいから誰かに会社を売ってしまいたいというオーナーのニーズが高まっている。

一方で、大手企業で働いたサラリーマンの見識を使えば中小企業を成長させることは決して難易度の高い仕事ではないので、そこにマッチングの需要が生まれるというものです。

 

ここからは「資本家マインドセット」の概要と、感想を書いていきます。

 

資本家マインドセットの印象に残った箇所

この資本家マインドセットですが、まえがきの一部がインターネット上の記事でも配信されていました。

それを読んだ私の感想がこちらです。

 

実際に本書を読んで印象に残ったポイントは以下3つです。

 

資本家の仕事はお金を生む仕組みを作ること

本書では、資本家と経営者の立場を明確に分けて書いています。

資本家はお金を生む仕組みを作るのが仕事で、経営者とはあくまで経営を執行する人間であるということです。中小企業だと往々にして同じ人が資本家であり経営者であり、ここが一緒に語られるのですが、そこはきちんと区別すべきと書かれています。

その上で、以下のような記述があります。

時間は誰にとっても有限だ。1日24時間、1年365日しかない。

しかし同じ1年間で、300万円しか稼げない人もいれば、3億円稼ぐ人もいる。では、3億円稼ぐ人は、300万円の人の100倍動いているのだろうか?

もちろんそんなことはない。

本書より抜粋・引用

資本家が一度「お金を生む仕組み」を作れば、その生産性(獲得収入/投入時間)を一気に増やすことができるというわけです。

これは、金持ち父さん貧乏父さんの著者であるロバート・キヨサキ氏の言葉を借りると、

「お金がお金を生む」

状況に近いのかもしれません。

 

サラリーマンはもはや「幕末の武士」

この記事のタイトルにも引用させてもらった表現です。

私は、比喩としてあまりに適切な表現ではないかと思います。

三戸氏の主張によると、サラリーマンという働き方が生まれたのはせいぜい100年前。その後、サラリーマンという形態は経済成長を支える上で合理的だったために、多くの人がサラリーマンとして働くようになりました。

しかし、それもいずれ終焉を迎えるというわけです。

以前、私のブログでも未来の働き方について書いた記事があります。そこでは将来はプロジェクト型の働き方になって、複数の会社や仕事を行き来する個人が、会社のその時々のプロジェクトに応じて参画するという働き方です。

オープンでフラットなプロジェクト主体の組織が今後の組織の方向性組織構造に関する記事で、一般的な組織形態とその問題点、特に階層の深いヒエラルキー型の組織で問題を生じやすいということを書きました。 ...

 

三戸氏も将来に関しては同じような見方をしており、そういう意味からサラリーマンはさながら「幕末の武士」に近い存在だと言っているのです。

これは非常に同意できる見方です。

 

さらにサラリーマンでいる限り「社内政治」からは抜け出せないともあります。

ここも15年以上サラリーマンを続けてきた私には本当によくわかる話です。私は、社内政治が悪だとは思いませんし、社内政治をしないと大人数での仕事を進められないという事情も理解しています。

しかし、価値を創出しない社内政治は無ければ無いほうがよいに決まっていますし、私も起業をして社内政治から開放されたことはストレス軽減要因にはなっています。(違うストレスを抱えはしますが)

先ほどのツイートにも書いた自由な存在になれるという意味で、社内政治を排除できるのは大きいでしょう。

 

ファーストペンギンは Winner takes all(勝者総取り)

三戸氏が、サラリーマンが中小企業を買うというコンセプトを打ち出したときは、賛同者も少なかったそうです。

しかし、地道に活動して支持者を増やすに連れて、その道の第一人者となり、サラリーマンによる中小企業M&Aの分野に関しては、誰にも負けない知名度と知見を持っています。

それこそが、勝者総取りという状態です。

これは多くのリスクテイカーが言っていることですが、「誰もやっていないときに始めるから価値がある」ということです。

 

資本家マインドセットを読んだ感想

全体の論調としては、同意できるものばかりでした。

 

中小企業M&Aは資本家を目指す現実的な方法論

本書では中小企業の買収という手法を軸にした論調になっていますが、ここに書かれていることは起業家から資本家を目指す人にとっても十分に当てはまることではないかと思っています。

もちろん、ゼロをイチにする人と、イチを10などにしていく人では、好き嫌い・タイプの問題はありますが、資本家を目指して活動することにおいては大きな相違点はないのではないでしょうか。

私はたまたま縁があって起業という道を選んでいますが、三戸氏の主張するように中小企業を買収して資本家を目指すというは、一般のサラリーマンにとってはより現実的な方法論だと思います。

 

必要なのは開拓者としてのマインドセット

本書で書かれているマインドセットの中にある、お金を生む仕組み作り、ファースペンギンになるという発想を含め、本書全体で啓蒙していることは、まさに開拓者の発想だと感じています。

つまり本書は資本家になることの重要性を説くと同時に、開拓者のマインドセットを説いた本だと言い換えることができるでしょう。

サラリーマンが幕末の武士だとすると、資本家を目指すサラリーマンは新時代を切り拓いていく志士達なのでしょう。

そうした志士になれるチャンスが、サラリーマンが躊躇しがちな起業以外にもあるという方法論を示しているという意味では、価値のある一冊だと思います。

 

まとめ

以上が本書の印象に残ったポイントと感想でした。

少しでもサラリーマンを辞めて資本家になってみようと思う人は、一度手にしてみるべき一冊だと思います。

「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」を読んでない方は、あわせて読むことをおすすめします。

 

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