キャリア形成・プラン

出世したい?したくない?管理職をやってわかった出世のメリット・デメリット

 

みなさんは、出世したいですか?したくないですか?

「出世したい」と答える人もいる一方で、「出世なんかしたくない、ずっとヒラのまま仕事を続けたい」という人もいるかもしれません。

「そこそこ出世できればよい」と考える人もいるでしょう。

どれも個人の価値観として、特に否定されるものではないと思います。

ちなみに、2017年のマネジメントベース社の調べによると、20代、30代の出世したい人の割合は以下のようになっています。

約半数が「出世したい」(17.7%)「どちらかと言えば出世したい」(31.9%)と回答しました。(中略)性別:男性55.3%、女性42.3%

株式会社マネジメントベース調査結果より引用

 

私は、大企業からスタートアップを経て、現在は独立・起業していますが、大企業では管理職を約6年、うち部長を1年ほどやりました。そのため、会社で出世をすることによって見える景色も多少はわかっているつもりです。

この記事では、そんな私の経験から、出世することでどんなメリットがあるのか?出世しないことにもメリットはあるのか?を書いていきます。

 

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出世をするメリット・デメリット

まずはじめに出世をするメリット・デメリットをあげていきます。

 

出世のメリット

出世のメリットには、以下の5つがあります。

  • 給料が上がる
  • 部下に仕事をしてもらって自分のやりたいことができる
  • 関係部門にも影響力を発揮できる
  • 会社のより重要な情報にアクセスできる
  • 仕事の時間と量をコントロールしやすくなる

 

給料が上がるのは、みなさんもわかるでしょうが、後の4つも重要です。

大きな仕事をやろうとすると、一人ではできないので、部下や関係部門の協力が不可欠になります。そのときに、明確な権限と責任を持つ立場になると、動かしやすくなります。

もちろん、リーダーシップを発揮して役職無くても動かす方法はありますが、やはり役職を持っている方が動かしやしのは事実です。

加えて、会社のより重要な情報にアクセスできるようになるので、学べることも多いですし、重要な判断もしやすくなります。

さらに、部下に仕事を任せられるので、役職が上にいけばいくほど、仕事の時間と量のコントロールをしやすくなります。

ちなみに、私の経験上、係長が一番大変で、次は課長でした。なぜなら、係長は大きな権限もないので、上司や他の部門と様々な社内調整が必要、かつ部下の面倒を見ないと行けない上に、自分もプレーヤーとして前面に立たないといけなかったからです。

その点、課長や部長は、権限が増えるので、仕事が増えても、それは自分の仕事としてではなく、部下も含めた組織の仕事として受けることができます。

また、部長になると、部下が基本的な能力を持っている課長になるので、部下の問題で悩むことも少なくなります。ただし、結果に対する要求が高まります。

なお、エン・ジャパンの調べでも、出世によるメリットとして、以下3つが大きかったと挙げられています。これは私の経験から感じたことと、ほぼ同じです。

管理職の経験をして良かった点、「視野が広がる」「影響力が上がる」「裁量が増える」

エン・ジャパンアンケート結果より引用

 

出世のデメリット

出世のデメリットには、以下の3つがあります。

  • 部下の管理監督責任がある(部下のミスは自動的に上司のミス)
  • 人間関係のしがらみが増えてくる(特に日系企業の場合)
  • 結果責任を問われるようになる

 

管理職になると、その名の通り部下の管理監督責任が発生します。部下がミスをすれば、その仕事を任せた上司の責任ですし、部下が仕事中に怪我をすれば、やはり仕事を任せた上司が責任を持って対処する必要があります。

また、人間関係のしがらみが増えます。特に日系企業の場合、昔から一緒に働いている人達とずっと一緒なので、昔の人間関係をそのまま引きずってしまいます。私の場合だと、昔の上司が部下になるというケースもありましたし、まわりがよく知っている人ばかりだと、何をやるにも多少の遠慮が入ってしまうところがあります。

出世をすると、意思決定して采配を振るう立場になるので、こうした遠慮の中で何かをやるのは、やりにくい部分もありました。

しかし、課長、部長と上がるにつれて、結果がより問われるポジションになります。言い換えると、結果に対する言い訳がほぼできない立場になってきます。

 

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出世をしないメリット・デメリット

次に出世をしないメリット・デメリットをあげます。

 

出世をしないメリット

出生をしないメリットは次の2つです。

  • 部下を持たなくてよい
  • あまりがつがつ成果を求めなくてよくなる

 

部下を持たない立場というのは、それはそれで気がラクです。

出世をしないと決めてしまえば、がつがつ成果を出しにいかなくてよいので、精神的にもラクになるでしょう。もちろん、スキルに応じた成果は求められるでしょうが、少なくとも管理職として成果を出さないといけないというプレッシャーよりは、はるかにラクだと思っています。(あくまで個人の感想です)

 

出世をしないデメリット

出世をしないデメリットも、もちろんあります。

  • 給料が上がらない
  • 大きな仕事をやりにくい
  • 仕事量を自分でコントロールしにくい(個人差あり)

 

出世できないと、なかなか給料が上がらないのと、大きな仕事をやりにくくなるのは仕方ないのですが、何よりもデメリットは自分の仕事量を自分でコントロールしにくいというのがあります。

ただし、ここは組織の文化や上司との間の交渉力等で個人差はでます。組織によっては、コントロールしやすいところもあるでしょう。

 

会社での出世=仕事ができるとはならない構図

私は会社の中で出世を目指すことは、先に挙げたメリットを考えても決して悪くないと思っています。私自身も、出世することによって得た経験は、会社を辞めた今でも生きています。

一方で、出世を目指さないという価値観も全く否定するつもりはありません。

ただ、出世をしたい人、出世をしたくない人、双方に言えるのは、会社での出世が、仕事ができることとはイコールではないということです。

仕事ができる人が出世するのではないですか?

このように感じるかもしれませんが、それは半分合っていて、半分間違っています。

厳密には、「会社の中で仕事ができる人が出世をするのです」

この「会社の中で」というのが重要です。

会社の中で出世する人は、往々にして会社の中で活躍できることに最適化されている場合があるので、必ずしも会社の外に出ても活躍できるとは限りません。

したがって、出世を目指す人は、会社の中だけに最適化された人間になるのではなく、同時に会社の外でも通用する人になるようにするべきでしょう。

一方で、出世を目指さない人も、今働いている会社以外の場所でも、自分が活躍できる場所を見つけておくことが重要になってきます。

私の場合は、会社の中で出世していく中で、仕事の多くをしがらみからくる社内調整に奔走されるようになり、やがて出世をしても市場から見て仕事のできる人と見られないと感じるようになりました。

そうした理由から、それまでの出世の道を外れ、思い切って会社を辞めて、別のキャリアを歩むことにしました。会社に最適化された人間からの脱却を図ったのです。

ここは人それぞれの価値観だとは思いますが、これから長くビジネスパーソンをやっていこうと思うのであれば、出世する・しないに関わらず市場価値を高める努力をするべきでしょう。

 

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会社での出世=充実でもない現実

先日このようなツイートをしました。

ある1兆円企業の常務役員の話

「専属で車、秘書がつく環境を2年過ごしてだいたいわかった

でも、現場が遠いことに寂しさを感じるので、お金を貯めたら退任して事業をやりたい」

現場でバリバリやって出世すると、この気持ちにぶつかる人は少なくないです

出世=充実ではないということです

 

この方は、バリバリの営業の人だったのですが、客先と一緒に事業を立ち上げながら仕事をしてきた人だったので、出世して現場から離れてしまったことに対して、寂しさを感じていたようです。

私が会社辞めたのも、この出世してしまうと現場から離れてしまうことが1つの理由でした。

出世をしても、必ずしも充実するわけではないということです。

 

会社だけではないのが人生

そもそも会社で働くだけが人生ではありません。

そのあたりは、最近いくつかの本で言及されていますが、代表的なものだと「ライフ・シフト」でしょう。

本書では、従来までのように金銭のような有形資産を築くことに集中するだけでなく、家族、友人、健康、知識といった無形の資産の構築にも力をいれるべきと主張。さもなければ、有意義な人生を送れなくなってしまうと書かれていますが、全くそのとおりだと思っています。

一生懸命に会社のために働いて出世を目指していた、出世は目指さなかったけど、生活の中心が会社だったということだと、長い目で見たときに有意義な人生が過ごせなくなってしまう可能性が高くなるということです。

 

出世以外の軸を持つ必要性

会社で働くときに、出世する、しないだけを軸にすると非常に選択肢の狭い話になってしまいます。

出世する、しないに関わらず、市場で評価されるスキルや能力を磨く必要があるでしょうし、ライフ・シフトのところでも言及したように、それ以外の無形資産の獲得に力を入れる必要もあるでしょう。

私の場合は、出世を目指す道から、出世を目指すことを辞めて転職するという道を経て、起業するという道に入りました。サラリーマン時代からずっとネットの副業もずっとやってきています。

このように出世する、しないという一本の道で捉えるのではなく、

「出世を目指しながらも、社外で●●をする」

「出世を目指さないけども、社外で××をやっておく」

というような社内以外の活動を複線の軸として持っておくのが大事になっていきます。

 

まとめ

以上、出世するか、しないかという話をメリット・デメリット、出世以外の軸という観点で解説しました。

これから出世を目指すかどうか迷っている人の参考になれば幸いです。

  • 出世のメリットは、給料が上がる、部下に仕事をしてもらって自分のやりたいことができる、関係部門にも影響力を発揮できる、会社のより重要な情報にアクセスできる、仕事の時間と量をコントロールしやすくなるなど多数ある
  • 一方で出世のデメリットには、部下の管理監督責任や人間関係のしがらみが増えるというのがある
  • 出世をしないメリットは、気楽に仕事ができることと、ガツガツ成果を求めなくてよくなるがある
  • 出世をしないデメリットは、給料が上がらない、大きな仕事をやりにくい、仕事量をコントロールしにくいということがあります。
  • しかし、そもそも出世と人材の市場価値は必ずしもリンクしていない
  • さらに、仕事以外の無形資産も重要になるので、社外の活動を複線の軸として持てるようにしておくべき

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記事中に言及した副業に関しては、以下の記事に詳細を書いていますので、あわせてご覧ください。

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元リーマン管理職+副業歴15年、海外事業・独立起業などの経験を踏まえて、仕事、経営、キャリア、海外に関することなど、ビジネスパーソンとしての戦闘力を高めるための情報を発信しています。 ツイッターアカウントはこちら