キャリア形成・プラン

【管理職経験から考える】出世のメリット・デメリット【出世により出せるバリューが上がるか?】

 

こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。

みなさんは、出世したいですか?したくないですか?

「出世したい」と答える人もいる一方で、「出世なんかしたくない、ずっとヒラのまま仕事を続けたい」という人もいるかもしれません。

「そこそこ出世できればよい」と考える人もいるでしょう。

どれも個人の価値観として、特に否定されるものではないと思います。

ちなみに、2017年のマネジメントベース社の調べによると、20代、30代の出世したい人の割合は以下のようになっています。

約半数が「出世したい」(17.7%)「どちらかと言えば出世したい」(31.9%)と回答しました。(中略)性別:男性55.3%、女性42.3%

株式会社マネジメントベース調査結果より引用

私は、大企業からスタートアップを経て、現在は独立・起業していますが、大企業では管理職を約6年、うち部長を1年ほどやりました。

そのため、会社で出世をすることによって見える景色も多少はわかっているつもりです。

この記事では、出世=昇進して役職につくことと定義した上で、

  • 出世することでどんなメリットがあるのか?
  • 出世しないことにもメリットはあるのか?
  • どういうときに出世を目指すべきなのか?

について、私の経験から書いていきます。

 

出世をするメリット・デメリット

まずはじめに出世をするメリット・デメリットをあげていきます。

 

出世のメリット

出世のメリットには、以下の5つがあります。

  • 給料が上がる
  • 部下に仕事をしてもらって自分のやりたいことができる
  • 関係部門にも影響力を発揮できる
  • 会社のより重要な情報にアクセスできる
  • 仕事の時間と量をコントロールしやすくなる

給料が上がるのは、みなさんもわかるでしょうが、他の4つも重要です。

大きな仕事をやろうとすると、一人ではできないので、部下や関係部門の協力が不可欠になります。

そのときに、明確な権限と責任を持つ立場になると、動かしやすくなります。

もちろん、リーダーシップを発揮して役職無くても動かす方法はありますが、やはり役職を持っている方が人を動かしやすいのは事実です。

加えて、より重要な会社の情報にアクセスできるようになるので、学べることも多いですし、重要な判断もしやすくなります。

さらに、部下に仕事を任せられるので、役職が上にいけばいくほど、仕事の時間と量のコントロールをしやすくなります。

ちなみに、私の経験上、係長が一番大変で、次は課長でした。

なぜなら、係長は大きな権限がないので、上司や他の部門と様々な社内調整が必要、かつ部下の面倒を見ないと行けない上に、自分もプレーヤーとして前面に立たないといけなかったからです。

その点、課長や部長は、権限が増えるので、仕事が増えても、それは自分の仕事としてではなく、部下も含めた組織の仕事として受けることができます。

また、部長になると、基本的な能力を持つ課長が部下になるので、部下の問題で悩むことも少なくなります。ただし、結果に対する要求が高くなります。

なお、エン・ジャパンの調べでも、出世によるメリットとして、以下3つが大きかったと挙げられています。これは私の経験から感じたことと、ほぼ同じです。

管理職の経験をして良かった点、「視野が広がる」「影響力が上がる」「裁量が増える」

エン・ジャパンアンケート結果より引用

 

出世のデメリット

出世のデメリットには、以下の3つがあります。

  • 部下の管理監督責任がある(部下のミスは自動的に上司のミス)
  • 人間関係のしがらみが増えてくる(特に日系企業の場合)
  • 結果責任を問われるようになる

管理職になると、その名の通り部下の管理監督責任が発生します。

部下がミスをすれば、その仕事を任せた上司の責任です。

部下が仕事中に怪我をすれば、やはり仕事を任せた上司が責任を持って対処する必要があります。

また、人間関係のしがらみが増えます。

特に日系企業の場合、昔から一緒に働いている人達とずっと一緒なので、昔の人間関係をそのまま引きずってしまいます。

私の場合だと、昔の上司が部下になるというケースもありましたし、まわりがよく知っている人ばかりだと、何をやるにも多少の遠慮が入ってしまうところがあります。

出世をすると、意思決定して采配を振るう立場になるので、こうした遠慮の中で何かをやるのは、やりにくい部分もありました。

しかし、課長、部長と上がるにつれて、結果がより問われるポジションになります。言い換えると、結果に対する言い訳をしにくい立場になってきます。

 

出世をしないメリット・デメリット

では、出世をしないメリット・デメリットについではどうでしょうか。

それぞれ挙げてみたいと思います。

 

出世をしないメリット

出世をしないメリットは次の2つです。

  • 部下を持たなくてよい
  • あまりがつがつ成果を求めなくてよくなる

部下を持たない立場というのは、それはそれで気がラクです。

出世をしないと決めてしまえば、がつがつ成果を出しにいかなくてよいので、精神的にもラクになるでしょう。

もちろん、スキルに応じた成果は求められるでしょうが、少なくとも管理職として成果を出さないといけないというプレッシャーよりはラクだと思います。(あくまで個人の感想です)

 

出世をしないデメリット

出世をしないデメリットも、もちろんあります。

  • 給料が上がらない
  • 大きな仕事をやりにくい
  • 仕事量を自分でコントロールしにくい(個人差あり)

出世できないと、なかなか給料が上がらないのと、大きな仕事をやりにくくなるのは仕方ないのですが、何よりもデメリットは自分の仕事量を自分でコントロールしにくいというのがあります。

ただし、ここは組織の文化や上司との間の交渉力等で個人差はでます。

会社や組織によっては、自分の時間をコントロールしやすいところもあるでしょう。

 

出世は、今よりバリューを出せるか?で考える

ここまで出世のメリット・デメリットを書いてきましたが、どういう場合に出世を目指すべきなのか。

私なりの答えがこちらです。

例えば、リーダーとして多くの部下を活かすことで、より大きなバリューを生み出せるなら、上の役職を目指すことは悪いことではありません。(※ここでいうバリューとは、他の会社でも認められる実績だと思ってください)

一方で、役職や肩書をもってもバリューを出せなかったり、むしろ管理業務が増えてしまい出せるバリューが減る未来が見えるなら、無理に上の役職を狙う必要はありません。

無理に出世してもバリューを出せないままでいると、このような残念な人になってしまう可能性もあります。

このようになってしまうくらいなら、肩書に頼らずにリーダーシップを発揮して、高い成果に結びつけることの方が価値が高いかもしれません。

 

会社での出世競争を経て見える景色(2人の事例)

先日このようなツイートをしました。

この方は、バリバリ営業をやっていた人で、客先と一緒に事業を立ち上げながら仕事をしてきた人だったので、出世して現場から離れてしまったことに対して、寂しさを感じていたようです。

また、安定した大企業で出世をすることだけを軸に働くことに危機感をもってフリーランスになった人もいます。

現場が遠くなってバリューを出しにくくなる、大企業で出世を目指すだけの価値観に違和感をもつ。

実は、この2人が感じたようなことも私が会社を辞めた理由の1つになっています。

つまり、出世をしても、必ずしも充実するわけではないということです。

 

会社で出世する以外の価値軸を持つべき

会社で働くときに、出世する、しないだけを軸にすると非常に選択肢の狭い話になってしまいます。

出世する、しないに関わらず、市場で評価されるスキルや能力を磨く必要があるでしょうし、ライフ・シフトのところでも言及したように、それ以外の無形資産の獲得に力を入れる必要もあるでしょう。

私の場合は、出世を目指す道から、出世を目指すことを辞めて転職するという道を経て、起業するという道に入りました。サラリーマン時代からずっとネットの副業もずっとやってきています。

このように出世する、しないという一本の道で捉えるのではなく、

「出世を目指しながらも、社外で●●をする」

「出世を目指さないけども、社外で××をやっておく」

というような社内以外の活動を複線の軸として持っておくのが大事になっていきます。

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最近だと「ライフ・シフト」のように、金銭のような有形資産を築くことに集中するだけでなく、家族、友人、健康、知識といった無形資産の構築にも力をいれるべきと主張している本も多く見られるようになっています。

 

まとめ

以上、出世のメリット・デメリット、キャリアの中で出世をどう位置づけるかについての解説でした。

これから出世を目指すかどうか迷っている人の参考になれば幸いです。

  • 出世のメリットは、給料が上がる、部下に仕事をしてもらって自分のやりたいことができる、関係部門にも影響力を発揮できる、会社のより重要な情報にアクセスできる、仕事の時間と量をコントロールしやすくなるなど多数ある
  • 一方で出世のデメリットには、部下の管理監督責任や人間関係のしがらみが増えるというのがある
  • 出世をしないメリットは、気楽に仕事ができることと、ガツガツ成果を求めなくてよくなるがある
  • 出世をしないデメリットは、給料が上がらない、大きな仕事をやりにくい、仕事量をコントロールしにくいということがあります。
  • 出世によって、自分の出せるバリューが高まるなら目指すべき。出世を目的にすると、将来老害になるかもしれない。
  • 出世以外のキャリアの軸を複数持っておくことが大事。

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セーシン
元製造業のリーマン管理職。海外駐在や新規事業を経験後、40代で独立し複数の会社から業務を受託するフリーランスにキャリアチェンジ。国内外の仕事を受けています。ウェブサイト運営歴15年、20代からの学びをこのブログにまとめています。 ツイッターアカウントはこちら
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