こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。
こんな感じで、サラリーマンであることをつまらない、やりがいのないものだという感じのことを言う人をよく見かけます。
本当にサラリーマンというのは、つまらない仕事なのでしょうか。
私も独立するまでの15年間はサラリーマンをやってきました。
その経験から考えてみても、決してサラリーマンがつまらない仕事ではないと思っています。
この記事では、そのあたりを掘り下げて書いていきます。
サラリーマンのメリット

サラリーマンが面白い、つまらないということを論じる前に、まずサラリーマンのメリットを書いていきます。
これは独立・起業してから気づいたことですが、サラリーマンには大きなメリットがあります。
例えば、以下のようなメリットがあります。
- 毎月決まった日に給料が支払われる
- 税金や保険に関してあまり考えなくてすむ
- 住宅ローンや賃貸契約の審査が比較的簡単に通る
サラリーマンだと、これらは当たり前のように享受できていますが、独立した身からすると、ものすごく恵まれたことです。
例えば、サラリーマンだと毎月末に決まった給料が入ってきますが、独立すると当然ですが、自分で稼がないと給料を払えません。もし、会社の稼ぎがゼロになれば、当然給料もゼロです。
税金や保険も会社が全て源泉徴収して面倒見てくれるので、自分で特別何かをしなくても大丈夫です。
最後に、住宅ローンや賃貸契約ですが、独立すると一定の収入が長期的に確保できる見込みが立たないと、住宅ローンを組むことができません。また、賃貸契約もマンションによっては審査に落ちる可能性があります。
実は、サラリーマンの人達が、普段何気なくやってもらっていることは、独立した身からすると実に優遇されていることなのです。
サラリーマンをつまらないと感じる理由
こんなふうに思う人もいるかもしれません。
なぜ、このように思ってしまうのか、理由を掘り下げてみることで対応策が見えてくることでしょう。そこで、私なりに感じる理由を書いていきます。
会社の歯車だと感じるから
一番の理由は、会社の歯車になっていると感じるからでしょう。
具体的に書くと、以下のようなことでしょう。
- 上司から言われたことが仕事になっている
- 自分の仕事が、プロジェクト全体・会社全体にどう貢献できているか見えない
- 会社の名前で仕事が進んでいるので、自分の名前が表に出ることがない
これは、大組織になればなるほど顕著だと思います。
自分の意思が仕事に反映されないと感じるから
歯車から一歩抜け出そうとして、自分の意思を上司や会社にぶつけることも可能です。
しかし、勇気を出して、そうしたアクションをとっても意思が反映されないことがよくあります。
- 上司や会社の考えている方針と異なる
- 組織の都合上できない
- 会社のまわりの人が理解してくれない
このような理由も背景にあるのか、意思をぶつけてみても空振りに終わってしまうこともあるでしょう。
こうしたことがあると、次第にサラリーマンは思い通りに仕事ができないつまらないものだと感じてしまうのかもしれません。
サラリーマンでもやりがいを見い出す方法
サラリーマンで組織に留まったまま、やりがいを見い出す方法はあります。
組織方針を逸脱しない範囲でやりたいことを探す
会社組織である以上、組織方針は大切です。
組織の構成員であるサラリーマンが組織方針と異なることをやりすぎると、会社組織として成立しなくなってしまいます。
しかし、組織方針の中でもやり方を工夫をすることで、自分のやりたいこと、やりがいを見いだせる方法はあります。
ひとつの方法は組織方針を狭く捉えすぎないようにすることです。
例えば、あなたの所属が「A事業部 技術部 X商品技術課」だとしましょう。
このとき、当然あなたはX商品技術課の方針に従って仕事をすることが要求されます。しかし、あなたは同時に技術部にもA事業部にも所属しているので、技術部やA事業部の方針に従って仕事をすることも組織への貢献にはなります。
もし、X商品技術課の中で、あなたのやりがいを見いだせる仕事が少ないのだとしたら、自分の仕事を技術部への貢献とか、X商品技術課への貢献と再定義してみてはどうでしょうか。
このように範囲を広く捉えると、やりたいことが見つかる可能性は増えていきます。
私も15年のサラリーマン経験の中で、このように自分の仕事をより上位の組織方針と合うように再定義しながら、所属組織の枠を超えて様々な提案をしてきました。
それが異動、昇格、海外赴任という形で反映されて、私自身はやりがいを失わずにサラリーマン時代を送ることができました。
組織外の活動に活路を見い出す
組織外の活動に活路を見い出す方法もあります。
例えば、組織の枠を超えて有志を募って、業務時間外に会社への提言をまとめるという活動が考えられます。
あるいは、社外の人間ともネットワークを作って、意見交換しながら、組織の中で自分のやりがいを見つけることを模索する方法もあります。
実は、そのような事例が書かれている本がすでにあります。以下の「仕事はもっと楽しくできる」です。
サラリーマンが企業に所属しながら、課題活動を通じて成功している事例が多数掲載されています。
こうした本に書かれている活動事例から、自分なりにやりがいを見い出す方法を考えしてもよいでしょう。
また、私も実際にそうですが、かつての取引先や、社外活動の仲間のネットワークを持っておくと、自分がサラリーマンを辞めたときにも大変役立ちます。
今の会社以外で活躍できる場所を見つける方法
今の会社内で、やりがいを探すのが難しいなら、今の会社以外でやりがいの見い出せそうな場所を見つける方法もあります。
転職エージェントに会ってみる
転職は、サラリーマンであることを辞めずに、やりがいを見い出す方法のひとつです。
転職がよい方法を確かめるためには、転職エージェントに会ってみるのがよいでしょう。
転職エージェントを探すなら、最大手のリクルートエージェントに無料登録すれば、エージェントから面談の連絡がきます。
個人的には、やりがいがないことだけを理由にする転職はあまりうまくいかないと思っていますが、それでもエージェントに会ってみる価値はあります。
その理由は以下の2つです。
- 転職市場の実情(=求められている能力・スキル)を知ることができる
- 自分の市場価値がわかる
ここで、自分のやりたいこと、成長させたいことに合致するものが見つけられれば、転職後にやりがいを見い出すことができるかもしれません。
仮にすぐに転職しなくても、いつでも転職できる状態を作っておくことで、精神的なゆとりを持つことができます。そうすれば、今の仕事がつまらないと感じても、思い悩まずに済むでしょう。
ちなみに、私の場合は、転職エージェントに会って、自分の市場価値の低さを痛感することの方が多かったです。それを知って、先ほど書いたように社内で自分のやりたいことを探すことに集中していきました。
ただ、それを知ることができたのも、転職エージェントに登録したおかげでした。
なお、リクルートエージェント以外のおすすめ転職エージェントを以下の記事に載せています。
複数のエージェントと話をすると様々な見解をもらえるので、転職エージェントは複数登録することをおすすめします。

副業をしてみる
サラリーマンの仕事をほどほどにして、副業に励むという方もいます。
これだと、サラリーマンという恵まれた待遇を捨てずに、自分のやりたいことをじっくり探すことができます。もし副業が軌道に乗せられれば、その副業を本業として独立する方法も出てきます。
ただし、副業も手軽ではないです。
特に最初のうちは、売上がほぼゼロに近い状態が続くので、地道な売上獲得の作業を覚悟する必要があります。(これも15年の副業経験から体感したことです)
私がサラリーマンにおすすめする副業を以下の記事に書いています。

独立する(ただし安易な独立はおすすめしない)
もちろん、いきなりサラリーマンを辞めて独立する方法もあります。
しかし、サラリーマンで主体的にやりがいを見いだせない人が、独立という究極の主体性が求められる状態で活躍できるとは思えません。(もちろん、いくつも例外があるのは承知していますが)
試しに、以下のツイートとリンク先の記事を読んでみて、独立をするのに躊躇するようでしたら、安易にサラリーマンを辞めないほうがよいでしょう。
起業をすると、誰も褒めてくれず、誰も叱ってくれず、愚痴を言う相手もいなくて、仕事の始まりとか終わりの時間も曖昧で、将来の保証もなくて、ただただ結果と向き合っていくことになります。
その中で淡々とやれる人には向いていますが、そうでない人には決しておすすめできない仕事だと思います。
— セーシン (@n_spirit2004) June 3, 2019
起業については、こちらにもまとめています。

まとめ
冒頭に書いたように、サラリーマンの待遇は大変恵まれているので、つまらないからと言って安易に辞めることだけは避けた方がよいです。
まずは会社に留まりながらできることを探してみる、次にサラリーマンでいながらできることを探してみる。
このようなスタンスで、少しずつ自分のやりがいが見いだせるものを探していくのがよいでしょう。
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