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仕事がつまらない理由と改善策を示した「ニュータイプの時代」【書評を交えて解説】

 

仕事がつまらない。。。やりがも感じない。。。

このように思っている人は少なくないです。

先日も以下のようなツイートをしました。

30代前半、地方の大企業勤務

上が詰まっていてポジション・役割の変化がない、日々やっている仕事の意義が見いだせない、こんなモヤモヤを言語化できないまま抱えています

とはいえ、その地域での転職機会も少ないので、日々悶々と過ごすしかない

先日話をして、そんな印象が強烈に残りました

この30代前半の男性も、仕事がつまらないとは言い切らなかったものの、仕事が楽しいか?という質問には大変歯切れが悪かったのが印象的でした。

そんな中で、先日、山口周氏の書籍「ニュータイプの時代」を読了しましたが、本書を読んでみて、多くの人が仕事をつまらないと感じている理由が、より明確にわかるようになりました。

この記事では、「ニュータイプの時代」の書評を交えて、仕事がつまらなくなる構造的な理由を書いていこうと思います。

 

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「ニュータイプの時代」の概要

本書の概要は、先日ツイートで発信したとおりです。

・世の中にはクソ仕事が蔓延している
・予測、経験、最適化が無価値になる
・どうやって?より何を?なぜ?
・問題を解くより発見・提起することが重要になる
・組織間を越境して動く時代になる

このまとめに書いたことが、仕事がつまらなくなる理由と密接に関わっていると思っています。

 

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仕事がつまらない理由

先ほどのポイントを順番にあげながら、仕事がつまらない理由を解説していきます。

 

世の中にはクソ仕事が蔓延しているから

クソ仕事とは、随分な言い方ですが、これはイギリスの社会人類学者デヴィッド・グレーバーの著書『Bullshit Jobs: A Theory(クソどうでもいい仕事-その理論)』の言葉を用いています。

「ニュータイプの時代」には、モノが過剰になった現代では、困り事に対する解決策自体もコモディティ化しているので、その解決策を生み出す仕事自体が意味合いの薄いものなっていると書かれています。

そしてこの意味合いの薄い仕事=クソ仕事だというわけです。

先ほどの30代前半の男性の例にもあったように、働くサラリーマンの多くが、「本当にこの仕事意味あるのだっけ?」というモヤモヤを抱えながら仕事をしているのが現状でしょう。

これだと仕事がつまらないと思ってしまうのも無理はありません。

 

予測、経験、最適化が無価値になっているから

本書では、非連続な未来が訪れる中で、未来を予測をする、過去の経験を生かす、仕事を最適化するということの価値が無くなってしまうと書かれています。

実際に日々の会社での業務を見てみると、次のようなことが漫然と行われいてると思います。

  • 中期計画の策定(予測財務諸表、シナリオ・プランニング)
  • 先輩や上司が過去の経験を活かして、後輩にアドバイス
  • 今の仕事を効率よく進めるためのプロセスやシステムの導入

私も前職が大企業だったので、こうした仕事は山のようにありましたし、私自身が率先する身でもありました。

変化が遅く、過去との連続性が担保されている時代であれば、これらは重要度の高い仕事だったのでしょう。

しかし、環境変化の激しいこれからは、この中の多くのことが意味のない仕事になっていくのです。

おそらく、今の20代、30代の人達は、こうしたことを直感的に理解しながら、はっきりと言語化できていないのでしょう。

だから、日々モヤモヤしながら仕事をしているのだと思います。

ここにも仕事がつまらなくなる理由があります。

 

どうやって?が、何?なぜ?よりも優先されるから

日本が高度成長期だった時代は、欧米という目標が明確にあり、その目標に向けてどうやって進んでいくかが明確な課題でした。

本書によると、高度成長期より前の大昔から、日本は海外を見ながら、どうやって追いつき、追い越すかが命題だったようです。

しかし、目標を見失った現在でも、多くの日本の組織は依然としてどうやって?を先行させているのが現状です。

本書で典型的な例としてあげられているのがイノベーションです。

本来イノベーションは、何をやるのか?なぜやるのか?があって、その手段として用いられるものであるにも関わらず、日本の多くの会社ではイノベーションを起こすことが目的になっているのです。

これは、前職の経験から考えても、とても納得のいく考察です。

イノベーションのようなことではなくても、日々の業務の中でもこのようなことは起こっています。

  • 目的や理由が不明瞭なまま業務指示される
  • 目的や理由を聞いても、その回答がいまいち釈然としない

例えば、コスト改善だと言ったときに、本来コスト改善は何か大きな目的のための手段であるはずなのですが、

とにかく毎年1%コストダウンだ

という手段だけが業務として指示されるのです。

気概のある人が、

なぜコストダウンをやるのですか?

と聞いても、

会社とは、そういうものだから

などという回答が返ってきしまうと、続けて質問しようという気力もなくなってしまうのではないでしょうか。

ここに書いたことは、言い換えると、「問題解決よりも問題発見・提起が重要になっている」という言葉に集約されます。

本来は、みんながワクワクする問題を見つけることができる組織であるべきなのに、その部分を置いてきぼりにして、どうやって?だけを問い詰める組織では、仕事がつまらなくなるのも当然と言えるでしょう。

 

組織間を越境して動く時代になっているから

企業の寿命が短命化している時代で、かつ人間が高寿命化している時代においては、ひとつの組織にずっといることはリスクですらあるのです。

過去の経験が生きない、予測不能な社会がやってくると、なおさらです。

そうした状況の中で、ひとつの組織の中で、毎日似たような仕事に漫然と従事しているとどうなるのか?

世の中の変化と、目の前の自分の仕事の変化を相対的に見比べたときに、自分の成長を感じにくくなり、やがて仕事がつまらないと思ってしまうのではないでしょうか。

 

仕事を楽しくする方法

仕事を楽しくするためには、ここまで書いてきたことの逆をやっていくしかありません。

簡単に言うと、日々の仕事の中から極力クソ仕事を排除するしかありません。

働き方改革で残業削減が叫ばれますが、本当に大事なことは、やらされのクソ仕事を減らすことなんだと思います

1日14時間勤務でも、みんなから感謝される実感があれば充実するだろうし、1日5時間でも意味がわからないクソ仕事をやらされていたら、精神的にはキツイ

働き方より仕事の中身改革ですね

 

  • 予測、経験、最適化の世界から抜け出し、子供のように様々なことにチャレンジしてみる
  • どうやって?よりも何を?なぜ(何のために)?を重視して仕事をする
  • 1つの組織に囚われない

 

子供のように様々なことにチャレンジする

このブログでも何度か紹介していますが、例えばホリエモンの著書にあるような多動力を身につけるのも1つの手段でしょう。

人間はいろいろやってみないと、何が自分に合っていて何が自分に合わないのか?、何を面白いと思えるのか?はわかりません。

であれば、少しでも興味を持ったことにはチャレンジしてみるしかないでしょう。

時間がない人には、漫画版もおすすめです。

 

何を?と、なぜ(何のために)?を重視して仕事をする

よく仕事のやりがいと言われますが、やりがいがある状態というのを仕事を通じて社会的に貢献している感じが得られる状態だと考えてみましょう。

例えば、先ほどの例でコスト改善を上げましたが、コスト改善を目的にするのではなく、

「我々が作っている●●という素晴らしい商品をより多くのお客さんに試してもらいたい、そのためにはコストを下げて、価格も下げたい」

という目標であれば、少しはやりがいを感じないでしょうか。

このように、どうやってやるのか?ではなく、何を実現するのか?なぜ実現するのか?をより広い視野で捉えられるようにすると、仕事にやりがいが出て楽しくなってきます。

 

1つの組織に囚われない

特に新卒で日系大企業に入社した人に顕著なのが、その会社で社会人人生を全うしようという考え方です。

先ほども書いたとおり、社会の変化が急激で、会社がいつまで生き残るかわからない状態の中で、1つの会社で社会人人生を全うしようと思うと、会社の中の変化と、世の中の変化のギャップを感じるようになります。

そうすると、目先の仕事がつまらなくなってしまうので、自ら組織を飛び出してみて、より面白いと思えることを見つけにいってもよいでしょう。

私も40代で大手企業の管理職を辞めて、外に飛び出すことにしましたが、思い立ったときに行動しておくのが吉だと思っています。

 

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仕事を楽しくするには外の世界を見るしかない

では、上記3つの項目を実現するには、どうするか?

今いる会社の世界が狭く、クソ仕事が蔓延しているのであれば、外の世界に目を向けてみるしかありません。

1つの方法は副業です。本業はクソ仕事かもしれませんが、そのクソ仕事で安定した給料をもらいながら、自分がやりたいことを副業で育てるという手があります。

私がサラリーマンにおすすめする副業は以下の記事にまとめています。

【おすすめ】副業歴15年から考えるサラリーマンの副業【3タイプ・9種類】 昨年からサラリーマンの副業解禁が話題になっていますが、2019年は多くの会社で副業解禁されるのではないかと言われています。 ...

副業を通じて、本業にはなかった何?なぜ?を見い出す人もいます。

 

もうひとつの方法は、転職活動をしてみることです。

特に仕事がつまらない状態を長く引っ張るのは、自身のキャリア・市場価値という面から見てもマイナスです。

私がおすすめする転職サイトはリクナビNEXTです。経歴書がスカウトの目にとまると、オファーが届きます。

転職エージェントならリクルートエージェントです。転職する気がなく情報収集だけという場合でもプロのエージェントが相談に乗ってくれるので、気軽に活用できます。

もちろん、いずれも登録・利用は無料です。思い立ったときに登録することが、その後の人生を変えるきっかけになることはよくあります。

その他の転職サイト・エージェントは以下の記事に載せています。(転職サイトと転職エージェントの違いも、詳細に解説しています。)

【おすすめ】10年の活動で役立った転職サイト・転職エージェント6選 私は社会人4年目のときから、転職サイト・エージェントを利用し始めて、以降10年以上に渡って転職サイト・エージェントを活用してきま...

 

副業、転職以外にも、以下のような社会人向け大学院で、他の社会人と接する機会を得てみるのもよいでしょう。グロービスだと体験コースもあります。

BBT大学院
グロービス経営大学院

 

まとめ

以上が、「ニュータイプの時代」の書評を交えた、仕事がつまらない理由と改善策でした。

  • 仕事がつまらない理由は4つ、「そもそも世の中にはクソ仕事が蔓延しているから」、「予測、経験、最適化が無価値になっているから」、「どうやって?が何を?なぜ?よりも優先されているから」、「組織間を越境して動く時代になっているから」。
  • 仕事を楽しくする方法は3つ、「子供のように様々なことにチャレンジしてみる」、「何を?なぜ(何のために)?を重視して仕事をする」、「1つの組織に囚われない」。
  • 仕事を楽しくするには、積極的に外の世界を見てみるべき。

キャリアを考えるのにおすすめの記事はこちら>>>

 

本記事で題材にした「ニュータイプの時代」はこちらです。

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元リーマン管理職+副業歴15年、海外事業・独立起業などの経験を踏まえて、仕事、経営、キャリア、海外に関することなど、ビジネスパーソンとしての戦闘力を高めるための情報を発信しています。 ツイッターアカウントはこちら