中国は、ネット規制が厳しいことで有名で、日本で使えるサイトやアプリを中国では使えないケースが多数あります。
実際に中国に出張した人が、日本でいつも使っているアプリを使えなくて困ったケースを何度も見聞きしています。
また、中国の会社と仕事をするときに、日本側の通信手段(たとえばLineやMessenger)が中国側の会社で使えずに困っているケースもよく耳にします。
じゃあ、実際にどのサイト・アプリが使えて、どのサイト・サプリが使えないの?
中国でも、日本に居るときと同じようにアプリを使うにはどうしたよいの?
この記事では、中国と頻繁にビジネスをしている私の実体験から、こうした疑問に答えていきます。
関連記事:中国出張で必須の持ち物・サービス【60回以上の出張経験からのおすすめ】
日本で使えて中国では使えないアプリ

まず日本で一般的に使えるサイト・アプリの中で、中国では使えないものを紹介します。
- Line
- Google (Gmail、検索エンジン、Google Driveを含むGoogleのサービス全般NGです)
- YAHOO検索
- Amazon Japan(接続できることもありますが、接続が不安定です)
- Dropbox
- Youtube
- その他の動画サービス(Netflix、Hulu、U-NEXT、FODなど)
このように、日本人がよく使うサイトやアプリはことごとくNGです。
これらのアプリは、すでに中国国内で代替アプリもあるので(後ほど詳細を説明します)、将来も使えないと思っておいた方がよいでしょう。
ちなみに、メルカリもアクセスできません。
メルカリの場合は、中国当局による規制ではなく、メルカリ側が海外からのアクセスに規制をかけているためです。
中国からメルカリにアクセスする方法は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:海外からメルカリにアクセスするには?【VPNを使えばアクセス可能】
日本でも中国でも使えるアプリ

次に日本でも中国でも使えるサイト・アプリです。
- 電話番号によるテキストメッセージ
- マイクロソフト関連のサービス(Outlook、検索エンジンのBing、シェアドライブのOne Drive、Teamsなど)
- Skype(使えるケースと使えないケースが混在しています)
- YAHOOメール
- Zoom
- Slack(ただし、アンドロイドユーザーはスマホアプリがストアに表示されないため、スマホアプリのダウンロードができません)
- WebEx
- Trello
先ほど書いたように、中国では使えないメッセージアプリは多数ありますが、プライベートなやりとりなら、スマートフォンにデフォルトで入っているテキストメッセージのアプリでも対応できます。
一方、ビジネスツールとしては、今のところOUTLOOKなどのマイクロソフト系が圧倒的に便利で、One DriveやTeamsも含めて中国でも快適に使うことができます。
ビデオ会議ツールだと、Teams以外にもZOOMをほぼ毎週のように中国との会議で使っていますが、問題なく使用できています。
公式サイトに掲載されている「中国でZoomミーティングは使えますか?」という質問に対しても
中国でZoomは利用可能です。
中国・日本間でのZoomミーティングの利用実績があります。
公式サイトより
と書かれています。
また、コミュニケーションツールのSlackや、Trelloなども使えることを確認しています。
ただし、中国で注意が必要なのは、今は使えるアプリでも、将来使えなくなる可能性があることです。
そのため、常にどのアプリが使えるのか?最新の情報を仕入れておく必要があります。
中国の地域によってZOOMの回線が不安定なところがあるようです。また、会議はできますが、中国から新規にアカウント登録する際には、VPNが必要なケースがあるようです。
中国人がよく使うアプリ

ここまで解説してきたように、日本で使われているサービスで、中国でも使えるサービスはいくつかありますが、中国にいる人と連絡をとるときは、中国人がよく使うサイト・アプリを使った方が便利です。
中国の人がよく使うのは、以下のようなサービスです。
- Wechat(中国版Line)
- Dingtalk(中国版Slack、ZOOM)
- VooV(中国版ZOOM)
- Weibo(中国版Twitter)
- Tiktok(動画サイト)
- Baidu(検索エンジン)
- 天猫(T-mall)や京東(JD)(中国版のインターネットモール)
- タオバオ(C2Cマーケット)
- アリババ(卸売マーケット)
Wechatは、中国人で使っていない人がいないというくらい浸透しているツールで、中国人とよく連絡を取り合う日本人もほぼWechatを活用しています。
ビデオ通話も可能です。
仕事のコミュニケーションやビデオ会議をする目的であれば、SlackやSkypeのような機能が搭載されているDingtalkが使われます。
ZOOMのようなWeb会議ツールを使いたいなら、VooVというアプリがあります。
Weiboは、中国版のTwitterで、同じSNSツールですが、Wechat人口のほうが圧倒的に多いことと、Weibo自体はコミュニケーションツールとしては、あまり使えないことから、やはりwechatがおすすめです。
Tiktokは、中国発の動画シェアアプリで、世界的に広がっていて、中国版と世界版があります。
その他、検索エンジンはBaidu、ECサイトは天猫や京東、タオバオなどありますが、出張レベルで中国に渡航する人なら、特に使わなくても問題にはならないでしょう。
そうなると、中国の人と頻繁にコミュニケーションをとるならWechatくらいは入れおこうという話になりますが、それでも限られた中国出張のためだけに、中国専用のアプリを入れるのも面倒だとは思います。
そこで、日本で普通に使えているアプリを中国でも使う方法を紹介します。
中国で使えないアプリを中国でも使う方法
「日本でも使っているアプリを中国でも使いたい」
「中国で使えるはずのアプリなのに、回線が安定せずにつながらない」
こんな悩みを解決できる方法が2つあります。
駐在者向け「VPNサービス」
VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)のことです。
VPNサービスを使うと専用サーバーを経由して、インターネットサービスにアクセスすることができます。
そのため、LineやFacebookへのアクセスが可能になります。
無料VPNがいくつかありますが、安定性を考えると有料VPNの方がおすすめです。
その中で、私が10年以上愛用しているのが、12vpnです。
中国からのvpn接続に対策をされるたびに、回避策を講じて、10年間一度も不自由したことはありませんでした。
値段は、1年間で約72米ドル、月あたり約600~700円です(当サイトの特別クーポンを使うとさらに30%OFF)。
中国で日本と同様の快適なインターネットライフを送れると思えば、十分に許容できる金額ではないでしょうか。
12vpnは、中国からアクセスする場合と、中国以外からアクセスする場合でURLが異なりますので、ご注意ください。
>>12vpn(中国からアクセス)
>>12vpn(中国以外からアクセス)
なお、当サイトの特別クーポンを使うと、価格が30%OFFになります。
クーポンを使った12vpnへの登録方法は、【10年以上使用】中国でおすすめ12vpnレビューをご覧ください。
使い勝手がよく、対応もよい12vpnの唯一のデメリットは、英語での対応が必要な点です。
もし、日本語でのサポートがないと不安という方には、月額料金が少し割高になりますが、日本語での対応ができる株式会社インターリンクのセカイVPN(月額1,100円)や、株式会社MAJ TechのスイカVPN
(1年プランで月額760円)などを契約する方法もあります。
いずれも無料期間があるので(セカイVPNは2ヶ月、スイカVPNは2週間)、実際に試してみてから継続するかどうか判断してもよいでしょう。
関連記事:【比較】中国で使える【おすすめVPN】価格は?使い勝手は?
VPNを使えば、ホテルや街のWIFIから容量制限なしで日本のサービスを使えるので、駐在者だけでなく、中国に頻繁に出張に行く人にもおすすめです。
出張者向け「イモトのWIFI」
出張の方におすすめなのが、VPNサービス付のレンタルWIFIです。
レンタルWIFIの会社はいくつかあって、私もいろいろ試してみましたが、料金や利便性などほとんど遜色ありません。
その中で、私がよく使っていて、特に不満もなかったのは、出発当日の空港で手軽に受け取りができるイモトのWiFiです。
中国はLINE使えないけどイモトのWiFiあれば使えるよ
— 眠れぬ森の妖精 (@Sr1_Lanka) November 25, 2019
イモトのWiFiには日本のサービスを中国で使うための特別回線プランがあり、容量が500MB/日で1,480円/日、容量が1GB/日だと1,780円/日で借りることができます。
私も何度か使ったことがありますが、ほぼストレス無くFacebookやGmailを使うことができます。(ただし、ZOOMなどのビデオ会議で使うと通信容量が一気に減るので要注意です)
領収書をもらえば会社の経費として精算できます。
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上記2つの方法も含めて、中国でLine、Gmailなどを使う方法を以下のページにまとめていますので、あわせてご覧ください。

まとめ
以上、中国で使えるサイト・アプリと使えないサイト・アプリの解説でした。
関連記事:中国出張で必須の持ち物・サービス【60回以上の出張経験からのおすすめ】