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新規事業のプレゼン資料【わかりやすくシンプルにまとめる方法・事例】

 

こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。

これまで、このブログでは新規事業計画の作り方や、プレゼン資料の作り方についてまとめてきました。

今回は、新規事業計画をわかりやすくまとめるためのポイントを紹介していきます。

私は、仕事柄多くの新規事業のプレゼンを見てきましたが、聞き手にとってわかりやすいプレゼンにはいくつかの特徴があります。

そこで、この記事では、新規事業のプレゼン資料をわかりやすくまとめる方法と、参考にすべきプレゼン資料について書いていきます。

 

新規事業のプレゼン資料で大事なのはシンプルさ

新規事業をプレゼンする場面というのは、以下2つがメインです。

  • 会社内で経営陣に対してプレゼンをする場面
  • 社外で重要ステークホルダー(顧客、投資家など)にプレゼンをする場面

こうした人達は、プレゼンをゆっくり聞く時間がなく、短時間(3分から長くても10分)で要点を掴んで判断をしたい人たちです。(興味があるから詳細を教えて欲しいと言われれば、詳細を打合せに進むのはもちろんありですが)

そうなると、彼らにプレゼンをするときに、重要になってくるのが以下の3つです。

  1. 網羅的な情報よりも、ビジネスにおける重要な情報
  2. 抽象論ではなく具体論
  3. 簡潔なストーリー

言葉にすると簡単ですが、実際にこうしたプレゼン資料を作る際には、他人から何度もフィードバックを受けながら作り直して、仕上げていく必要があります。

そうなると、新規事業のプレゼンをわかりやすくする方法を意識するよりも、まず初めにわかりにくくなる原因を潰していくほうが簡単です。

 

プレゼン資料がわかりくくなる原因

プレゼン資料がわかりくくなる原因には、主に次のような点があります。

  • 盛り込まれている情報量が多い(=文字が多い)
  • 文字が小さい
  • 1チャートで1メッセージになっていない
  • 重要な論点が絞り込まれていない

それぞれ詳細を見ていきます。

 

盛り込まれている情報量が多い(=文字が多い)

大企業でよく見るプレゼン資料です。

とにかく提示する情報に保険をかけておきたいので、情報を盛りだくさんにしていきます。

例えば、次のような資料は新規事業のプレゼン資料には適していません。

「経済産業省 報告資料」の画像検索結果

https://www.meti.go.jp/product_safety/producer/index.htmlより引用

もちろん、詳細な報告資料としてこのような資料を作ること自体は否定しません。

しかし、ステークホルダーにアクションを起こしてもらうことが目的の新規事業のプレゼン資料には向いていないという話です。

 

文字が小さい

文字が小さいと読む気が失せてしまいます。

先ほど、例にあげた資料をスライドが、投影されている場面を想像してみください。

経営陣や投資家が、プレゼンの時間でその資料を読み込んで理解することは不可能です。

 

1チャート・1メッセージになっていない

スライドは1つのチャートで1つのメッセージが基本です。

1つのスライドであれもこれもメッセージを盛り込むと、聞き手はついていけなくなります。

 

重要な論点が絞り込まれていない

重要な論点が絞り込まれていないと、聞き手としては非常にストレスになります。

特に新規事業のプレゼンを聞き慣れている人だと、自分の中でおおよそ聞きたいことが出来上がっているので、余計な情報が多いプレゼンだと、その時点で評価がマイナスになってしまいます。

しかし、後述しますが、新規事業のプレゼン資料として考えるべき重要な論点は、だいたい決まっているので、その論点をおさえておくことが大事になるでしょう。

 

プレゼン資料をシンプルにする方法

プレゼン資料をシンプルにするには、先ほどあげたわかりにくくなる原因に対して、逆から手をうっていくのがよいです。

つまり、次のように考えます。

  • 重要な論点に絞り込む
  • 1チャートで1メッセージにする
  • 文字を大きくする
  • 文字を減らす

詳細を解説していきます。

 

重要な論点に絞り込む

新記事業における重要な論点は何か?

事業計画の作り方を解説したページの中で、事業計画に盛り込むべき要素を書きましたが、それを全てプレゼン資料に盛り込むと情報過多になってしまいます。

では、プレゼン資料の中で重要となってくるのは何か?

1つの型として、以下の順で盛り込むパターンがあります。

  1. 製品・サービスの概要
  2. 顧客が持つ課題
  3. その顧客に提供する価値と提供方法(具体的な製品やサービスの特徴)
  4. その価値が市場に受け入れられる根拠(テスト販売の結果など)
  5. ビジネスモデル
  6. コスト構造
  7. 競合優位性
  8. 市場規模
  9. 推進チーム

 

1チャート・1メッセージにする

1チャート・1メッセージにするためには、はじめに論点に沿って、伝えたいメッセージを決めていきます。

例えば、以下のように論点ごとのメッセージを決めます。

  1. 私たちが取り組む製品は◯◯です。
  2. ターゲット顧客は3つの課題を持っています。++、**、@@の3つです。
  3. 私たちは◯◯でこれらの課題を解決します。
  4. 実際に◯◯をテスト販売したところ、今すぐに欲しいという人が50%を超えました。
  5. ビジネスモデルは&&です。
  6. コスト構造は、、、で、1ユニットあたり××円の利益になります。
  7. 競合には、AAとBBの点で優位性があります。
  8. 市場規模は顕在化しているのが×億円、潜在的には△億円になります。
  9. 推進チームは、この事業に経験豊富な3人をコアに、このような体制で進めます。

このストーリーを作ってから、チャートを作ることで、チャートをシンプルに仕上げることができます。

実は、この一連の内容を整理するのに、参考にできるフレームワークとして、リーン・キャンバスがあります。

詳細を以下に書きましたので、あわせてご覧ください。

リーンキャンバスとは 書き方・事例 新規事業立ち上げのフレームワーク こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。 スタートアップ企業や、新規事業において、ビジネスモデルを考える際...

 

文字を大きくする

プレゼン資料の文字はできる限り大きくします。

目安としては、パワーポイントのスライドで、28pt~40ptくらい、強調したいところは60ptくらいで書きます。

私は、大企業勤めが長く、細かい資料を作ることが多かったせいか、この大きさで資料を作ることに、最初は違和感がありました。(今はもう慣れましたが)

 

文字を減らす

ストーリー、チャートメッセージを作って、文字を大きくすれば、必然的に文字は減っていきます。

インパクトのプレゼンにするためには、できる限り文字を減らして、強調したい部分だけを残して、あとはしゃべりの中で補足するスタイルをおすすめします。

 

新規事業のプレゼン資料4つの好例

これまで様々なプレゼン資料を見てきた中で、アメリカのスタートアップ企業が作っているプレゼン資料(ピッチ資料と呼ばれます)に好例が多いと思っています。

 

Air bnb

今や世界的に有名になった民泊の提供者と利用者の斡旋をするAir bnb。

このAir bnbのプレゼン資料は、私が見たスタートアップのプレゼン資料の中でも最もストーリーがシンプルにまとめられているプレゼン資料の1つです。

 

このプレゼン資料の構成要素は以下のとおりです。

  1. 顧客が持つ課題
  2. 課題の解決策
  3. 実際に使ってくれた顧客の情報
  4. 市場規模
  5. 解決策(サービス)の詳細
  6. ビジネスモデル
  7. ビジネスを拡大する方向性
  8. ポジショニング
  9. 競合優位性

 

Uber

ライドシェアサービスのUberです。

 

個人的にこの資料には文字が多いと感じますが、ビジネスの要点をしっかりまとめられています。(おそらく、10分以上かけて、じっくり事業コンセプトを説明するためのものだと思います。)

このプレゼン資料の構成要素は以下のとおりです。

  1. 従来のタクシー
  2. タクシーの課題
  3. Uberのコンセプト
  4. サービス概要
  5. 差別化要素
  6. オペレーションをする上での原則
  7. アプリの概要
  8. アプリの詳細
  9. Uberを使う場面
  10. 使い手のベネフィット
  11. 環境に対するベネフィット
  12. Uberで手配できる車の特徴
  13. 最初にサービスを展開するエリア
  14. 技術
  15. 需要予測
  16. 市場規模とその構成
  17. ターゲットとする都市
  18. ビジネスのポテンシャル
  19. スマートフォンのシェア
  20. 将来の進化の方向性

 

その他

その他にも、2018年に実施された新規事業のプレゼン資料の中で、特によかったものを以下のページでまとめられています。

全て英語ですが、シンプルなまとめ方は、参考にしてもらえるのではないかと思います。

https://www.superside.com/blog/35-best-pitch-deck-examples-2017

 

その中でもシンプルにまとまっていると感じたものを2つ抜粋しました。

駐車場マネジメントソフトウェアの会社と、ミレニアム世代向けのシェアハウスの会社の資料です。

 

まとめ

以上、新規事業のプレゼン資料をわかりやすく作る方法でした。

  • 新規事業のプレゼンは、時間がない人向けにやるので、シンプルにして重要なポイントに絞ってプレゼンをするのが大事。
  • 大企業でよくある細かい情報が盛りだくさんのプレゼン(盛り込まれている情報量が多い、文字が小さい、1チャートで1メッセージになっていない、重要な論点が絞り込まれていない)資料はNG。
  • プレゼンをわかりやすくするためには、上記のNGを逆から順に解決していく。すなわち、重要な論点を絞り込む、1チャート1メッセージにする、文字を大きくする、情報量を減らすことが大事。

 

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セーシン
元サラリーリーマン管理職で新規事業、海外駐在などを経験し、現在は独立して法人向けコンサル等、いろいろやっています。サラリーマン時代には15年間副業やっていました。 ツイッターアカウントはこちら
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