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新規事業のプレゼン資料【わかりやすくシンプルにまとめる方法・事例】

新規事業のプレゼン資料【わかりやすくシンプルにまとめる方法・事例】

 

新規事業計画を説明して、相手を説得し、お金を引き出すのにプレゼン資料は必須です。

この記事では、新規事業のプレゼン資料を作る上での要点をまとめるとともに、実際のプレゼン資料の事例を紹介していきます。

会社で新規事業を計画するときはもちろん、独立して自社の事業を説明するときにも役立つ内容です。

>> 日本のベンチャー企業が資金調達に使ったプレゼン資料

 

新規事業のプレゼン資料で大事なのはシンプルさ

社内の担当者同士の打合せを除くと、新規事業のプレゼンをする場面は、以下2つがメインです。

  • 会社内で決裁者に対してプレゼンをする場面
  • 社外で重要ステークホルダー(顧客、投資家など)にプレゼンをする場面

ここに出てくる聞き手は、プレゼンをゆっくり聞く時間がなく、短時間(3分から長くても10分)で要点を掴んで判断をしたい人たちがほとんどです。

そうしたプレゼンでのゴールは、望む意思決定をしてもらうか、興味があるから詳細を教えて欲しいと言わせるかのどちらかでしょう。

そうなると、彼らにプレゼンをするときに、重要になってくるのが以下の3つです。

  1. 網羅的な情報よりも、決裁者にとっての重要な情報
  2. 抽象論ではなく具体論
  3. 簡潔なストーリー

言葉にすると簡単ですが、実際にこうしたプレゼン資料を作るのは簡単ではありません。

 

プレゼン資料がわかりくくなる原因

始めに、新規事業のプレゼンをわかりやすくする方法を意識するよりも、わかりにくくなる原因を潰していくことを考えてみましょう。

プレゼン資料がわかりくくなる原因には、主に次のような点があります。

  • 盛り込まれている情報量が多い(=文字が多い)
  • 文字が小さい
  • 1スライドで1メッセージになっていない
  • 重要な論点が絞り込まれていない

それぞれ詳細を見ていきます。

 

盛り込まれている情報量が多い(=文字が多い)

大企業でよく見るプレゼン資料です。

とにかく提示する情報に保険をかけておきたいので、情報を盛りだくさんにしていきます。

例えば、次のような資料は新規事業のプレゼン資料には適していません。

「経済産業省 報告資料」の画像検索結果

https://www.meti.go.jp/product_safety/producer/index.htmlより引用

もちろん、詳細な報告資料としてこのような資料を作ること自体は否定しません。

しかし、ステークホルダーにアクションを起こしてもらうことが目的の新規事業のプレゼン資料には向いていないという話です。

 

文字が小さい

文字が小さいと読む気が失せてしまいます。

先ほど、例にあげたスライドが、投影されている場面を想像してみください。

決裁者が、プレゼンの時間でその資料を読み込んで理解することは不可能だとわかるでしょう。

 

1スライド・1メッセージになっていない

スライドは1つのチャートで1つのメッセージが基本です。

1つのスライドであれもこれもメッセージを盛り込むと、聞き手はついていけなくなります。

 

重要な論点が絞り込まれていない

重要な論点が絞り込まれていないと、聞き手としては非常にストレスになります。

特に新規事業のプレゼンを聞き慣れている人だと、自分の中でおおよそ聞きたいことが出来上がっているので、余計な情報が多いプレゼンだと、その時点で評価がマイナスになってしまいます。

後述しますが、新規事業のプレゼン資料として考えるべき重要な論点は、だいたい決まっているので、その論点を意識しておくことが大事です。

 

プレゼン資料をシンプルにする方法

プレゼン資料をシンプルにするには、先ほどあげたわかりにくくなる原因に対して、逆から手をうっていくのがよいです。

つまり、次のように考えます。

  • 重要な論点に絞り込む
  • 1チャートで1メッセージにする
  • 文字を大きくする
  • 文字を減らす

詳細を解説していきます。

 

重要な論点に絞り込む

新記事業における重要な論点は何か?

事業計画の作り方を解説したページの中で、事業計画に盛り込むべき要素を書きましたが、それを全てプレゼン資料に盛り込むと情報過多になってしまいます。

では、プレゼン資料の中で重要となってくるのは何か?

1つの型として、以下の順で盛り込むパターンがあります。

  1. 製品・サービスの概要
  2. 顧客が持つ課題
  3. その顧客に提供する価値と提供方法(具体的な製品やサービスの特徴)
  4. その価値が市場に受け入れられる根拠(テスト販売の結果など)
  5. ビジネスモデル
  6. コスト構造
  7. 競合優位性
  8. 市場規模
  9. 推進チーム

 

1スライド・1メッセージにする

1スライド・1メッセージにするためには、はじめに論点に沿って、伝えたいメッセージを決めていきます。

例えば、以下のように論点ごとのメッセージを決めます。

  1. 私たちが取り組む製品は◯◯です。
  2. ターゲット顧客は3つの課題を持っています。++、**、@@の3つです。
  3. 私たちは◯◯でこれらの課題を解決します。
  4. 実際に◯◯をテスト販売したところ、今すぐに欲しいという人が50%を超えました。
  5. ビジネスモデルは&&です。
  6. コスト構造は、、、で、1ユニットあたり××円の利益になります。
  7. 競合には、AAとBBの点で優位性があります。
  8. 市場規模は顕在化しているのが×億円、潜在的には△億円になります。
  9. 推進チームは、この事業に経験豊富な3人をコアに、このような体制で進めます。

このストーリーを作ってから、チャートを作ることで、チャートをシンプルに仕上げることができます。

ちなみに、新規事業に関する一連の内容を整理するのに、参考にできるフレームワークとして、リーン・キャンバスがあります。

詳細を以下に書きましたので、あわせてご覧ください。

リーンキャンバスとは【書き方・事例】新規事業立ち上げのフレームワーク
リーンキャンバスとは【書き方・事例】新規事業立ち上げのフレームワーク スタートアップ企業や、新規事業においてビジネスモデルを考える際に活用できるフレームワークとしてリーンキャンバスがあります。 ...

 

文字を大きくする

プレゼン資料の文字はできる限り大きくします。

目安としては、パワーポイントのスライドで、28pt~40ptくらい、強調したいところは60ptくらいで書きます。

会社によっては、小さな文字で資料を作ることも多いですが、文字が多いとどのみち読まれないので、重要な部分をしっかり目立たせる方が聞き手の印象に残りやすくなります。

 

文字を減らす

ストーリー、チャートメッセージを作って、文字を大きくすれば、必然的に文字は減っていきます。

インパクトのプレゼンにするためには、できる限り文字を減らして、強調したい部分だけを残して、あとはしゃべりの中で補足するスタイルをおすすめします。

 

新規事業のプレゼン資料4つの事例

新規事業のプレゼン資料の代表例として、スタートアップ企業のプレゼン資料があります。

スタートアップ企業は、わずかな時間で投資家の興味をひき、投資につなげられるプレゼンテーションを意識しているので、必然的にその資料は洗練されたものになります。

ここでは、公開されているプレゼンテーション資料の中で、代表的なものを4つ挙げてみました。

いずれも先ほどあげた、以下4つのポイントをおさえながら、ビジネスの魅力を過不足なく伝えている資料になっています。

  • 重要な論点に絞り込む
  • 1チャートで1メッセージにする
  • 文字を大きくする
  • 文字を減らす

 

Air bnb

今や世界的に有名になった民泊の提供者と利用者の斡旋をするAir bnb。

このAir bnbのプレゼン資料は、私が見たスタートアップのプレゼン資料の中でも最もストーリーがシンプルにまとめられているプレゼン資料の1つです。

 

このプレゼン資料は、表紙を含む10枚のスライドで以下の項目をおさえています。(最後の2枚は広告なので無視してください)

  1. 顧客が持つ課題
  2. 課題の解決策
  3. 市場規模
  4. 解決策(サービス)の詳細
  5. ビジネスモデル
  6. ビジネスを拡大する方向性
  7. ポジショニング
  8. 競合優位性

この10枚の中で、なぜこのビジネスをやる必要があるのか?どのくらい儲かるビジネスなのか?競合に対して勝てる要素があるのか?ということを過不足なく表現できている秀逸な例だと思います。

5分程度で新規事業の説明をしたいというときに参考にできる資料です。

Uber

こちらは、ライドシェアサービスのUberのプレゼン資料です。

 

Air BnBに比べると、文字が多いと感じますが、ビジネスの要点をしっかりまとめられています。

おそらく、10分以上かけて、詳細に事業コンセプトを説明するためのものだと思いますので、じっくり説明するための資料を作る際の参考になります。

このプレゼン資料の構成要素は以下のとおりです。

  1. 従来のタクシー
  2. タクシーの課題
  3. Uberのコンセプト
  4. サービス概要
  5. 差別化要素
  6. オペレーションをする上での原則
  7. アプリの概要
  8. アプリの詳細
  9. Uberを使う場面
  10. 使い手のベネフィット
  11. 環境に対するベネフィット
  12. Uberで手配できる車の特徴
  13. 最初にサービスを展開するエリア
  14. 技術
  15. 需要予測
  16. 市場規模とその構成
  17. ターゲットとする都市
  18. ビジネスのポテンシャル
  19. スマートフォンのシェア
  20. 将来の進化の方向性

 

その他の2社

その他にも、2018年に実施された新規事業のプレゼン資料の中で、特によかったものが以下のページでまとめられています。

全て英語ですが、資料をシンプルなまとめる参考例として役立つのではないかと思います。

https://www.superside.com/blog/35-best-pitch-deck-examples-2017

その中でもシンプルにまとまっていると感じたものを2つ抜粋しました。

駐車場マネジメントソフトウェアの会社と、ミレニアム世代向けのシェアハウスの会社の資料です。

いずれも文字が少なく、文字の背景に画像を入れることで、メッセージ性を高めた資料になっています。

 

なお、ここまではすべて海外の事例ですが、日本のスタートアップ企業の資料から学ぶのであれば、こちらの本がおすすめです。

 

まとめ

以上、新規事業のプレゼン資料をわかりやすく作る方法でした。

  • 新規事業のプレゼンは、時間がない人向けにやるので、シンプルにして重要なポイントに絞ってプレゼンをするのが大事。
  • 大企業でよくある細かい情報が盛りだくさんのプレゼン(盛り込まれている情報量が多い、文字が小さい、1チャートで1メッセージになっていない、重要な論点が絞り込まれていない)資料はNG。
  • プレゼンをわかりやすくするためには、上記のNGを逆から順に解決していく。すなわち、重要な論点を絞り込む、1チャート1メッセージにする、文字を大きくする、情報量を減らすことが大事。

関連記事:わかりやすいプレゼン資料の構成・作り方 8つのステップで解説!

 

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関連記事:【Udemy】おすすめ講師【前田さん・熊野さん】評判は?

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関連記事:【Udemy】ビジネスの基礎を学べるおすすめ講座【ユーザー登録方法も解説】

 

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