おすすめのビジネス本

経営戦略・戦略思考のおすすめ書籍12冊を一挙紹介

 

経営戦略・戦略思考でおすすめの12冊を紹介します。

 

事業戦略のレシピ

本書で事業戦略の立案から各戦術への落とし込みまでのプロセスを描いた本、戦略立案のプロセスを次のように分解しています。

1. 現状分析
2. 戦略オプション策定
3. オプション評価・絞込み
4. 計画・アクションへの落とし込み

プロセスに沿った必要最小限のフレームワーク紹介にとどめているところが読みやすいところでしょう。また、3.評価・絞込み、4.計画・アクションといったところまで言及しており、より実務的な内容になっています。

本書が紹介している戦略立案プロセスに、必要に応じて「戦略とは何か」で紹介されているフレームワークを補完することで、戦略立案の心強い味方になると思います。

経営者、事業部長などのエグゼクティブはもちろん、経営企画や新規事業企画を担当する方も一度は読んでおきたい本だと思います。

 

戦略策定概論

本書は、大きく以下5つのポイントでまとめられています。

・戦略の定義
・分析のためのフレームワーク
・PMS(Product Market Strategy)の策定プロセス
・マーケティング戦略
・それらを支える機能別戦略(技術、生産、販売など)

各ポイントが、フレームワークできっちり整理されているのが分かりやすいです。

初版は95年とやや古いですが、内容は今でも色あせていない普遍的なものが多く、これからも十分活用できる内容です。「事業戦略のレシピ」とあわせて読むことで、戦略立案のためのツールに関する理解がぐっと深まると思います。

 

戦略力を高める

戦略×仮説を航海で目的地で辿り着くための海図に例え、海図を作るのに必要な以下の4つの力とその海図の作り方を紹介しています。

1.先を読む力
将来を予測する力のことです。様々な立場の人を一人称に置き換えて想像力を働かせたり、シンプルな構造で考えることが重要であると書かれています。

2.あるべき姿を描く力
あるべき姿を考える場合は、近い将来だけでなく遠い未来を、近隣のことだけでなく地球規模で考えることが重要であると記されています。

3.見つめ直す力
自社を今の枠組みやポジションだけで考えずに、新たに再定義する力のことです。ガス供給業者がガス供給業界という定義ではなく、エネルギー供給業界という定義で考えることで、戦略の幅が広がるというのを例として挙げています。

4.道筋を示す力
あるべき姿に向かうストーリーを作る力のことです。このときに重要なのは、ルールに則って道筋を作るのではなく、自らルールを構築することであると書かれています。

本書の最後に海図作成フォーマットが載っていますが、このフォーマットは自分で戦略立案する際のひとつのプロセスとして非常に役立ちます。これまで様々な戦略関連の本を読んで来られた方にとっても、新たな戦略立案パターンを増やす意味で役立つと思います。

 

企業参謀 戦略思考とは何か

本書は経営戦略、戦略思考の古典と言える一冊です。30年以上前に書かれたにも関わらず内容は全く陳腐化していないのがすごいところです。

中期計画の立案ステップ、製品市場戦略の立案ステップの他、競争優位の構築の仕方を3種類紹介。競争優位の構築は、KFSによるもの、相対的なポジションによるもの、新機軸によるものという3種類を紹介していますが、これらは現代でも経営戦略の定石として使われているもです。

事業企画に携わっている方におすすめの一冊です。

 

ストラテジックマインド

企業参謀と同様、30年前に書かれた本であるにもかかわらず全く古さを感じさせません。(個々の事例は古いですが、考え方・切口という観点での古さはないという意味です)

企業参謀が戦略立案に必要なプロセスを一通り解説しているのに対して、本書はKFSの絞り込み、戦略的三角関係(顧客、自社、競合)という視点で戦略構築のあり方を掘り下げた本です。企業参謀の理解をさらに深めるためにはうってつけです。

戦略構築を担当している方におすすめの一冊です。

 

マッキンゼー:変革期の体質転換戦略

本書では世の中の構造変化に対して、企業がどう変わっていくべきかという提言をまとめています。発刊が1985年のため、生産や設計の外部活用など今となってはごくごく当たり前のことも書かれていますが、組織、人材面などソフトの部分は現在でも通じる部分も多いです。裏を変えせば、25年前に本書で提言されたことを実行に移すには高い障壁があるということの表れだと思います。(人の特性は今も昔も変わらないということでしょうか)

企業の構造改革を推進する方や、現状の企業体質を何とか変えていきたいという方におすすめの一冊です。

マッキンゼー現代の経営戦略

本書はタイトルには「現代」と書かれていますが、1979年に発行されたもので、以前紹介した、ストラテジック・マインドや企業参謀と並んで古典とも言える本です。戦略に関する本は多数ありますが、本書はそれらの原点とも言えるもので、現代の経営戦略にも当てはまる6つの基礎的フレームワークが紹介されています。

<本書で紹介されているフレームワーク>
PMS(Product Market Strategy)
PPM(Product Portfolio management)
PIP(Profit Improvement Program)
OVA(Overhead Value Analysis)
SFM(Sales Force Management)
TPM(Technical Portfolio Management)

 

戦略の原点

本書は経営戦略のコンセプトを実務レベルで活用可能なものに厳選し、戦略の基本という位置付けでまとめたものです。(本書の表現を引用すると枝葉を理解するための幹の部分にフォーカスをあてているということになります)

企業の成長目的に始まり、ファイブフォース分析などの外部環境分析やバリューチェーンなどの内部環境分析の手法、事業戦略の基本パターンを紹介。後半ではM&Aの概要や戦略の意思決定や実行の要諦にも触れていて、戦略立案から実行までの基本概念をコンパクトにまとめられています。

それぞれのコンセプトの説明は簡略化されているので、本サイトでも紹介しているような複数の戦略本を読んだ上で、もう一度基本に立ち返る際に適した一冊です。

 

逆転の競争戦略

チャレンジャー企業の立場に立ってリーダー企業が追随しにくい戦略をフレームワークによって体系化しています。

リーダー企業の強みと弱みが表裏一体であること、どういうことをきっかけにしてリーダーから転落していくのかということもまとめてあり、リーダー企業側の立場としても示唆のある内容となっています。

チャレンジャー企業にお勤めの方、リーダー企業を変革していきたい方におすすめの一冊です。

 

プラットフォーム戦略

本書では、企業と顧客、顧客同士、企業と補完事業者など、ビジネスに参加している者を乗せる土台であるプラットフォームの戦略的活用や利用方法について解説しています。

インターネットモール、オークションサイト、クレジットカード会社、ゲームメーカー、玩具メーカー、教育機関など様々な事例の中で、プラットフォームとして成功した例や、乗るべきプラットフォームを誤って急落した例などを豊富に紹介しています。

プラットフォームという視点で体系的にまとめられています。

 

戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ

ミスミ社長の三枝氏が書いた、企業変革を題材にしたドラマです。三枝氏の実体験に基づいた内容なので、通常の戦略ノウハウを記した本に比べると、人間臭い部分を追体験できるようになっています。(題材となっている医療機器販売会社は実在した会社がベースになっています)

事業戦略立案における勘所を見つける力を養うだけでなく、関係者間の利害調整など、実際の戦略立案の際に難所となるであろうステージの乗り切り方もあわせて読み取ることができます。

経営企画部門などの戦略立案を業務とされている方におすすめの一冊です。

 

V字回復の経営

最後は数々の経営コンサルティングの経験をもつ筆者が、多くのコンサルティング現場から抽出したエッセンスに基づいて描いた企業再生物語です。

この本に出てくる状況は、今の日本の企業、組織なら多かれ少なかれどこでも起こっている問題でしょう。本書はその問題を解決するためのひとつの道筋を与えてくれます。場面の途中で筆者の注釈が出てきますが、どれも痛い指摘ばかりです。

事実を積み上げて現状分析をして戦略を作るもの難しいですが、それ以上に現場を納得させて、実行することがいかに難しいかを本書は示しています。

戦略企画部門のみならず、部門のマネージャーにもおすすめの一冊です。

 

以上12冊、どれも戦略思考を高めたい人に適した本ですので、是非一読されることをおすすめします。