経営戦略論・フレームワーク

【3分でわかる】成長戦略のフレームワーク アンゾフのマトリックスとは 他3つの枠組みも紹介

 

事業を運営していると成長戦略が必要な場面が出てきます。

しかし、一言に成長させると言っても、闇雲に成長させればよいわけではなく、一定の方向性に沿って成長させる分野を決めていく方が、より効率的に成長させることができるでしょう。

その成長の方向性を考える際に、フレームワークで考えることが有用になってきます。

この記事では、そのアンゾフがまとめた経営戦略の体系をはじめとした成長戦略のフレームワークについて解説します。

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アンゾフの経営戦略の体系

アンゾフの経営戦略とは、経営戦略(その中でも多角化戦略)の体系を完成させた人物アンゾフによって考案された成長戦略の方向性を示したフレームワークです。

 

アンゾフのマトリックスの構成要素

アンゾフの経営戦略では、戦略の構成要素として次の4つを挙げています。

 

■製品・市場分野
自社の製品と市場のニーズから進出分野を明らかにすること

■成長ベクトル
成長させる分野を考えること

■シナジー
新しい分野に進出することによって得られるシナジー効果(相乗効果)

■競争上の利点
他社との優位性を考えること

 

進出分野は、次のようなマトリックスから考えることができます。

現在の製品新しい製品
現在進出している市場市場浸透戦略製品開発戦略
新しく開拓する市場市場開発戦略多角化戦略

このマトリックスの交点で、それぞれ4つの戦略があります。

 

市場浸透戦略

市場浸透戦略における最優先事項は、以下の点になります。
・マーケットシェアの確保と維持
・製品やサービスの継続的な更新
・コスト、価格ダウン
・広告宣伝
・新規顧客の獲得

 

製品開発戦略

製品開発戦略においては、既存商品と関連性の高いものを展開することが重要で、最終的には顧客がその会社と取引するだけで関連商品が全て揃うというワンストップショッピングを提供できるようになることが重要です。

例えば、Amazonは書籍で事業をスタートして、今では家電や音楽などにも製品ラインナップを展開し、Amazonに行けば全てものが手に入るという状態を作り上げています。これも製品開発戦略のひとつといえます。

また、製品ラインのGAPを埋めるというのも製品開発戦略になります。

 

市場開発戦略

市場開発戦略においては、同じ製品で異なるセグメントを狙っていくことが重要になります。

例えば、B2BからB2Cへの展開や、同じ製品の異なる地域への展開(アジアから中東への展開など)などがあります。

 

多角化戦略

多角化戦略には次のようなパターンがあります。

■水平型
現在と似たような顧客で多角化する。(例)パソコンのメーカーがプリンタやスキャナを扱うなど

■垂直型
同じ事業分野なかで川上から川下にかけて多角化する。(例)石油の元売りが専門の企業が、小売りをするなど

■集中型
既存製品と新規製品をうまく関連づけて新しい市場に多角化する。(例)飲料メーカーがバイオ関連の商品を扱うなど

■集成型
現在の製品とは全く関連のない新規事業に多角化する。(例)衣料メーカーが食料品を扱うなど

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その他の成長戦略のフレームワーク

アンゾフのマトリックスは成長戦略の大枠を考える上で、大変有効ですが、アンゾフのマトリックス以外にも、様々な成長戦略のフレームワークがあります。以下3つを紹介します。

 

アンゾフのマトリックス+奥行軸

アンゾフのマトリックスの奥行方向に「新しいビジネスモデルの創出」という軸を加える考え方です。

アンゾフのマトリックス

 

戦略ボード

アンゾフの考え方をより拡張させた成長戦略フレームワークとして、次のような戦略ボードがあります。

戦略ボード

こうしたフレームワークを活用して成長戦略を模索することができます。

 

市場ポテンシャル分析

成長機会を分析する方法として、次のような市場ポテンシャルの分析方法もあります。

これは自社の売上と市場ポテンシャルを考えたときに、どのようなギャップが存在しているかを示しているものです。

それぞれのギャップを埋める策の一例を以下に示します。

 

競合売上の獲得

製品やポジションの差別化

競争優位な価格設定

 

ユーザー拡充

新たなユーザーへの魅力付け

現ユーザーの使用頻度・購買頻度の増大

 

流通拡充

流通葉に、または密度の増大

 

製品ライン拡充

フルラインナップ展開

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。成長戦略を考える上で、広く知られているアンゾフのマトリックスと、その他3つのフレームワークを紹介しました。どのフレームワークもこれから成長戦略の大枠を考えていく上で、大変有用なフレームワークです。

ご自身の会社の成長戦略立案に是非適用してみてください。

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