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【解説】グローバル戦略4つのパターン リーバス・イノベーションとは 組織形態

グローバル戦略 4つのパターン
一言にグローバル戦略と言っても、持っている経営資源やその国の状況によって、さまざまな進出・事業展開の方法があります。ここでは、グローバル戦略の中で代表的な4つのパターンを紹介します。

 

インターナショナル戦略

インターナショナル戦略とは、本社がマーケティングや開発を担当して製品やサービスを展開していく戦略です。その国の商品と本社の商品の特性が比較的似ていて、かつその国に目立った競合が存在しない場合、あるいはまだ本格参入するだけの売上規模を確保できていないという場合にこの戦略が用いられます。

 

ローカリゼーション戦略
ローカリゼーション戦略とは、会社の製品やサービスを国別に個別に作り対応していく戦略です。顧客の嗜好が国ごとにバラバラの場合、あるいは進出しているその国だけ特殊な場合にこの戦略が用いられます。

 

消費財メーカーや食品メーカーはこの戦略をとる会社が多く、例えば、日清製粉は国ごとの味の好みに合わせてカップヌードルを販売しています。

 

グローバルスタンダード戦略
グローバルスタンダード戦略とは、ローカリゼーション戦略とは対極で、全ての国で標準化された製品やサービスを展開していく戦略です。国ごとの顧客の嗜好があまり大きくなく、世界的に標準化することでコストダウンメリットが出る場合にこの戦略が用いられます。

 

アップルのiPhoneは、このグローバルスタンダード戦略の代表例です。また、プラットフォームによってサービスを提供しているグーグル、アマゾンやフェイスブックなども基本的にはグローバルスタンダード戦略をとる会社として分類できます。

 

トランザクション戦略
トランザクション戦略とは、規模化のコストとローカライズの両方を追求していく戦略です。各国の市場要求が多彩で、かつコスト要求が厳しいときに用いられる戦略です。この戦略をとろうとすると、各国間での連携が重要になるので、その連携を調整する本社のかじ取りが肝になってきます。

 

また、組織のレポートラインは複雑多岐になりがちで、ローカルへの権限移譲と本社のコントロールのバランスなど、組織デザインが非常に難しくなるのが特徴です。

 

トヨタ自動車などの自動車業界では、多くの部品を共通にしながら、各国の規格に合わせて、多少のアレンジを図るトランザクション戦略がとられています。

 

グローバル市場へのエントリー方法
グローバル市場にエントリーするには次のような方法があります。

・本社からの輸出
・ローカルへのライセンス供与
・フランチャイズビジネスの展開
・ジョイントベンチャー
・自社による100%出資

いずれも一長一短ですが、上に行くほどリスクは少なくなり、下に行くほどその国のビジネスをコントロールしやすいという傾向になります。

 

リバース・イノベーション

一昔前のグローバル市場への参入においては、先進国で開発したものを新興国の仕向地別にアレンジする開発が一般的でしたが、近年は新興国向けに開発したものを逆に先進国に展開するケースも増えてきています。これをリバース・イノベーションと呼びます。

 

GEヘルスケアが中国の需要に合わせて開発した安価超音波診断装置をアメリカ市場に逆輸入した例は有名ですし、Panasonicもガラストップの材料を使った炊飯器を品質に対して比較的寛容な中国でトライした上で、日本に展開するという手法をとっています。

 

グローバル企業・4つの組織形態

グローバル企業の組織形態には様々なものがありますが、経営学者のバートレットとゴシャールは以下4つの形態を提唱しています。

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マルチナショナル組織

現地の市場に精通した現地組織が意思決定権限をもち、本社はそれを緩やかにマネジメントする組織形態です。市場同士のつながりほとんどない形態です。初期の日本の製造業の海外進出において見られました。

 

インターナショナル組織

現地の意思決定主体のマルチナショナル組織に対して、インターナショナル組織では、本社が主体的に意思決定をするようになっていきます。本社が各国のニーズを主体的に集めて、それを製品やサービスに反映、各国も必要に応じてローカライズしていきます。ブランドやデザイン、コアとなる技術を本国で管理しながら、一定部分のローカライズを許容する製造業などで見られる形態です。

 

グローバル組織

本社が全ての意思決定権をもつ形態です。海外子会社の権限を制約して、グローバルで規模の経済を追求する際に用いられる形態です。

 

参考ページ

www.nsspirt-cashf2.com

 

トランスナショナル組織

本社が緩やかにガバナンスを効かせながら、現地組織に意思決定を委ねる形態です。トランスナショナル組織では、海外子会社間のコミュニケーションが活発である点が特徴です。

 

この組織では、共通性の高いA国とB国でコミュニケーションをとりながら、A国・B国専用商品を作っていくようなことが起こります。インターナショナル組織が、本国で企画立案していたのとは対照的に、子会社同士でコミュニケーションをとりながら、企画立案していくわけです。

 

ただし、子会社間のコミュニケーションが活発になると、多様な要望の収集がつなかくなり、マネジメントが困難になってしまうので、国を横断した製品組織や機能組織が設けられるケースもあります。

 

グローバル戦略をもっと知るには

大前研一 日本企業のグローバル戦略入門 ―「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書

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