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【3分でわかる】企業価値とは 株主価値とは

多くのビジネスパーソンが、「企業価値」とか「株主価値」という言葉を1回は聞いたことがあると思います。しかし、「企業価値が何ですか?」と聞かれると、回答に困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、その「企業価値」と「株主価値」について解説していきます。

企業価値とは

企業価値とは

企業価値とは、文字通り企業の値打ちのことで、企業のもつ経済的価値を示します。

企業価値は、企業が資産を使って生み出すキャッシュフローの総和を現在価値で計算したもの(事業価値)に、営業資産(現金・預金や有価証券などの金融資産や在庫、売掛金等)を足して、営業負債(買掛金等)を差し引くことで求められます。企業価値は、言い換えると保有資産の時価ということがいえます。企業価値を算出することで、株主価値がわかります。

なお、企業価値を算定する行為のことをバリュエーションとも言います。

 

株主価値とは

株主価値とは、株主資本の時価に相当するもので、株主価値を発行株式数で割ると理論株価を求めることができます。

企業価値と株主価値には下図のような関係があります。

企業価値と株主価値

通常、バランスシートで表記されるのは、左側の簿価の状態です。しかし、簿価のままでは、正確な企業の価値が測れないので、右のように資産を時価換算(図中のA’)して考えます。

 

企業価値・株主価値の計算方法

企業価値と株主価値を数式で表すと次のようになります。

 

企業価値
  = 事業価値(営業資産+含み益+営業権) - 営業負債

企業価値は通常DCF法やEV/EBITDA倍率で算定できます。

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株主価値
  = 企業価値 - ネットデット(※)

※ネットデット=有利子負債-金融資産(現金・有価証券・遊休不動産など)

 

少数株主持分が計上されている場合は、少数株主持分も企業価値から差し引いて株主価値を計算します。少数株主持分とは、第三者が持っている連結対象の会社(子会社)の株のことで、資産や負債とは独立してバランスシートに記載されるものです

したがって、理論株価は次のようなります。

理論株価 = 株主価値 / 発行株式数

 

理論株価の詳細はこちら

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DCF法を使った企業価値、株主価値算出の例

DCF法での企業価値算出例を紹介します。

ある会社の今年のフリーキャッシュフロー(FCF)が3000万円だとします。5年後まで10%の割合で成長して、その後は一定だとすると企業価値は次のようになります。(割引率を7%とします)

(単位:万円)

1年後 2年後 3年後 4年後 5年後 残存価値 現在価値
の累計
FCF 3300 3630 3993 4392 4831 69021
現在価値 3084 3170 3259 3351 3445 49212 65521

この会社の企業価値は、キャッシュフローの現在価値累計から65521万円になります。仮にこの会社の有利子負債が10000万円で、金融資産が3000万円、少数株主持分が0万円だとすると、この会社の株主価値は次のようになります。

株主価値 = 65521万円 - 10000万円 + 3000万円 = 58521万円

この会社の発行株式数が10万株の場合、理論株価は5852.1円になります。

もしこの会社が6年目以降、成長率3%で成長を続けるとすると、企業価値は次のようになります。

(単位:万円)

1年後 2年後 3年後 4年後 5年後 残存価値 現在価値
の累計
FCF 3300 3630 3993 4392 4831 124412
現在価値 3084 3170 3259 3351 3445 88704 105014

上の例と同じ条件で株主価値を計算すると次のようになります。

 株主価値 = 105014万円 - 10000万円 + 3000万円 = 98014万円

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。企業価値と株主価値を知ることは、株式投資のとき、株式公開のとき、そして買収価格を決定するときなど、様々な場面で必要になってきます。

詳細の計算自体は経理や投資の専門家がやることになるかもしれませんが、ビジネスパーソンとして基礎を大枠で把握しておくことは大事なことです。是非、ここに紹介した基礎はマスターして、専門家と会話ができるレベルにはしておきましょう。多くのビジネスシーンで役に立つはずです。

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