Ns spirit 投資学・経営学研究室

投資・経営の基礎を網羅した「投資学・経営学研究室」のブログ版です。ビジネスパーソンに必須となる基礎知識・基礎スキル、仕事やキャリアに関する情報を中心に発信していきます。

スキミングプライシング 価格戦略の事例 Apple iPhone

昨日に続いて、新商品のプライシング例を見ていきます。昨日はペネトレーションプライシングの題材としてシャオミの「Mi Band」を取り上げましたが、今回はスキミングプライシングの題材として同業のAppleを「iPhone」を取り上げます。

www.nsspirt-cashf2.com

iPhoneは、まず発売前に少しずつ情報をリークして、ユーザー(ファン)の期待感を煽ります。そして発売日が正式発表される頃にはファンたちの期待度がMAXまで高まっている状態を作ります。ある人はいち早く予約し、ある人はいち早く支払いを済ませます。そして決して前モデルから値段を下げることなくコアなファンからしっかり利幅を確保するようなプライシング戦略をとってきます(Apple自体もハードできちんと利益を上げることを公言しています)。

 

AppleはiTunesやApp storeのようなプラットフォームを作って、そこからも売上を上げているわけですが、iphoneに限らず他のハードも含めて決して値下げせずに販売するようにしています。

 

iPhone X 256GB SIMフリー スペースグレイ

iPhone X 256GB SIMフリー スペースグレイ

 

 

スキミングプライシングの前提条件として、

1.製品に差別化要素がある
2.価格弾力性が小さい(価格を高くしても需要が減らない)

の二つがあるわけですが、Appleの製品はこのどちらにも当てはまっているわけです。

 

しかし、Appleはスマートフォンシェアをじりじりと落としていて、サムスン、Huaweiに続いて3位である上に、昨日取り上げたシャオミが創業数年でスマートフォン分野でも4位にあがってきていて、Appleを猛追する立場にまでなっています。

これらAsiaの格安スマートフォンが新興国も含めて拡大している中で、Appleが今のままスキミングプライシングを継続できるかどうかは、Appleが構築したApp StoreやiTunesを含めたiOSを基軸としたエコシステムに対して、今後ユーザーにどれだけ魅力を感じてもらえるかにかかっていると思います。