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【3分でわかる】ベンチャーで使われるバーンレートとは  平均・目安

 

キャッシュが豊富にないベンチャー企業にとっては、キャッシュが枯渇しないように経営することが大変重要な要素となります。そのキャッシュレベルの見方のひとつとしてバーンレートがあります。

この記事では、そのバーンレートについて解説していきます。

バーンレートとは

バーンレートとは、ベンチャー企業・スタートアップ企業が消費する1ヶ月あたりのマイナスのキャッシュフローのことです。通常はその企業がプラスのキャッシュフローを生み出すまの間に適用されます。例えば、バーンレートが2000万円というのは、1ヶ月あたり2000万円を消費するという意味合いになります。

バーンレートは、スタートアップ企業や投資家が1ヶ月あたりの消費キャッシュを確認する指標として使っていて、通常はキャッシュが無くなるまでの期間であるランウェイとともに使われます。

 

ランウェイ = 手持ちキャッシュ / バーンレート

 

先の例で、手持ち現金が4億円だとすると、4億円/2000万円=20で、ランウェイは20ヶ月ということになります。

一般的にはランウェイは18ヶ月が目安になります。これは1年間(12ヶ月)お金のこと考えずに仕事ができる金額と、ベンチャーキャピタルからの資金調達リードタイム(6ヶ月)を考慮したものです。

 

グロスバーンレート・ネットバーンレート

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バーンレートには、グロスバーンレートとネットバーンレートがあります。グロスバーンレートとは、企業オペレーションによって発生するマイナスキャッシュの合計ことです。ネットバーンレートとは、収益によって発生するプラスキャッシュも含めて合計した正味のマイナスキャッシュのことです。

 

例えば、先の例でグロスバーンレートが2000万円だとして、もしこの会社が1ヶ月あたり1000万円の売上を得ていて、その原価が500万円だったとすると、500万円の利益を得ていることになります。運転資金を考慮せずに、単純化して考えると、この会社は1ヶ月あたり500万円のキャッシュを得ていることになります。そうすると、正味のネットバーンレートは2000万円-500万円=1500万円となるわけです。

 

このようにネットバーンレートを計算すると、実際のランウェイは変わってきます。先の例で4億円が手持ちキャッシュだとすると、ネットバーンレートベースでのランウェイは26ヶ月となります。しかし、スタートアップ企業の場合、常に売上が安定しない可能性もあるので、その場合は、グロスバーンレートを最悪のケースとして考えてマネジメントする必要もあるでしょう。

 

一方で、製造ベンチャーの場合、原材料の仕入れや在庫などに運転資金がかかってくるので、物が売れて売上が上がり始めると、バーンレート以上のキャッシュが必要になってきて、最悪物が売れて黒字なのに、キャッシュが足りずに倒産ということになってしまいます。したがって、製造業の場合は商品が立ち上がるまでのバーンレートと、立ち上がった後の運転資金マネジメントの両方に気を配る必要があるでしょう。

 

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