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「まずやってみる」精神で自走力を高める「会社人生を後悔しない40代からの仕事術」書評・要約

 

最近、40代で仕事のあり方を見直そうという論調の本が増えてきていますが、このブログでも紹介したとおり、日本の労働人口の中に40代、50代が占める割合が大きくなっていることを考えると、当然の風潮とも言えるでしょう。

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今回もそんな40代に向けて書かれたキャリア・働き方に関する本の感想と、私なりに感じた示唆をまとめてみました。

 

紹介するのは、「会社人生を後悔しない 40代からの仕事術」です。

本書では、会社というのは、キャリアの遭難者を生み出す構造があり、まずその構造を理解した上で、キャリアの遭難者にならないようにしていこうというところからスタートします。

 

キャリアで遭難してしまう要因として挙げられているのが、以下の2点です。

  • 「道順」がそもそもわからない
  • 「自分で走る力」を失っている

 

「道順」がわからないことに対して、「自分だけの地図」を持って、キャリアを会社任せにせずに主体的に考えることを推奨しています。

 

一方で「自分で走る力」に対しては、4,732人に対する調査結果を分析して、以下5つの行動規範を推奨しています。

  1. まずやってみる
  2. 仕事を意味づける
  3. 年下とうまくやる
  4. 居場所をつくる
  5. 学びを活かす

 

本書にも書かれているこの5つは、私も大事な要素だと思いますが、この記事では、その中でも最も大事だと思う「まずやってみる」について取り上げていきます。

 

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多くの企業では「まずやってみる」ことができない

本書で挙げている「まずやってみる」というのは、私も大変好きな行動規範でもあります。しかし、多くの企業では、この「まずやってみる」ことができない状態になっています。

特に大企業病という病にかかってしまっている会社では、多くの人が責任回避的な行動をするため、言い出しっぺに責任がのしかかる「まずやってみる」ということが非常に難しくなっています。

 

参考記事

【経験者が感じた】大企業病とは 8つの特徴・症状 トップ・中間管理職から見た対策 大企業病とは、一般的に大企業に蔓延する組織としての風土・特徴を示したものです。 「TIME TALENT ENERGY: ...

 

また、やって成功しても給料が大して変わらないということは十分にあり得る話で、みんなもそれを何となくわかっているので、あえてリスクを犯して「まずやってみる」ということができないのです。

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どういう人が「まずやってみる」ことができるのか

本書では、「まずやってみる」ことができる人の特性として、調査から以下3つを導き出しています。

  1. 改善を提案している
  2. 情報を積極的に取りに行く
  3. 前例にとらわれない

 

私も経験上、この3つはそのとおりだと思っています。

 

そして、あえてこの3つをまとめると、「知的好奇心が旺盛な人」ということになるのでしょう。

しかし、みなさんが、いきなり明日から知的好奇心を持てとか、失敗を恐れずにやってみようと言われても、一歩踏み出すことはできないでしょう。

 

そこで、大事なことは、成功体験を積んでいくことだと考えています。

 

「まずやってみる」成功体験を積む

成功体験の積み方としては、上記にあげた1~3を成功しやすい範囲で取り組んでみることをおすすめします。つまり、自分の影響が及ぶ範囲で、行動してみるということです。

 

ひとつ私の事例で恐縮ですが、紹介します。

 

私は、新卒で社会人になったときに、自分がどのように会社に貢献できるかわかりませんでしたが、上から言われたことだけでなく、自分で考えて仕事を生み出していこうという意識を持っていました。

当時技術部門に所属していたのですが、社内の人からの技術的な問い合わせが大変多く、ときには仕事の半日が問い合わせの調べ物に追われるときもありました。

 

新人の私としては、社内問い合わせに答える中で身につく知識もあったので、それはそれでよいとは思っていたのでしたが、何とかこれを効率的にできないかと考えました。

 

そこで、部署のみんなにも協力してもらい、問い合わせの内容を記録してもらうことにしました。(2.情報を積極的に取りに行く)

 

次に、集めたデータをカテゴリー別に分類して、FAQとしてまとめて運用することにしました。(1.改善を提案している)

他事に忙しかった部署の先輩は、このようなことをやっていなかったのですが、私がやることによって問い合わせ業務の負担軽減を図ることができました。(3.前例にとらわれない)

 

ちなみに、その後このようなFAQは会社全体で仕組み化していったので、このような努力は不要になっていますし、本来ならそれが会社として取り組むべきやり方だったとは思います。

しかし、ここで言いたいのは、新人だった私が影響力の及ぶ範囲で、上記1~3を実践して、それを成功体験にすることができたということです。

 

このような感じで、自分のできる範囲から

  1. 改善を提案している
  2. 情報を積極的に取りに行く
  3. 前例にとらわれない

の3つに取り組んで成果を得ることで、次により大きな一歩を踏み出そうとできるのだと思います。(中には、いきなり物凄い一歩を踏み出す人もいますが、なかなか真似はできないですね)

 

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「まずやってみる」に影響を与える経験

その他の経験としては、本書に以下4つがハイライトされて挙げられています。

  1. 海外での長期勤務(1年以上)
  2. 社外の勉強会・交流会
  3. 新規事業の立ち上げ
  4. 関連会社への出向

 

私は、会社の上司に恵まれて、前職時代に幸い4つ全てを経験させてもらっています。これらを経験するとわかるのが、自分の当たり前の範囲が大きく広がることです。

 

例えば、海外勤務をすると、上司や部下が外国人になり、日本の当たり前が当たり前と通用せずに、彼らの当たり前が何かをより深く考えることになります。社外との交流も当たり前の範囲を広げるのに役立ちます。

そうすることで、自分が躊躇せずにやらずにいることを、彼らの当たり前に照らして「まずやってみよう」というマインドにさせてくれます。

 

みなさんの会社では、たとえ自ら手を上げても、全てを経験することは難しいかもしれませんが、せめて自分の努力で何とかできる「2.社外の勉強会・交流会」にはトライしてみてもよいでしょう。

 

最後に

記事前半でも書いたとおり、本書では、定量的な裏付けデータが、筆者の論調と考察に厚みを加えていて、ここであげた「1.まずやってみる」以外の4つの論点についても、詳細がまとめられています。

 

今後のキャリアを30代から40代におすすめしたい一冊です。

 

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