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【3分でわかる】金利上昇と株価の関係・メカニズムを解説

 

株式投資をしている方だと、金利の動向を気にしている方も多いことでしょう。

一般的には金利が上昇すると、株価が下落する傾向にあります。

 

これは預金金利が上昇すると、リスク資産である株式よりも預金の方が魅力的に見えてくるからだと言われています。

 

実は、これはDCF法による株主価値算出の手法を使うと、もう少し理論的に説明することができます。

 

この記事では、DCF法の概念を使って、金利の上昇と株価の下落の関係を解説していきます。

 

DCF法とは

DCF法とは、ディスカウント・キャッシュフロー法のことで、簡単に言うと将来に渡って獲得するキャッシュを全て現在の価値に置き換えて考えようという手法です。

 

なぜ現在の価値に置き換えるかというと、今のお金と将来のお金は時間的な価値が異なるので、将来のお金を現在の価値に置き換えることによって、お金の価値を正しく評価できるからです。

 

現在のお金は1年後、2年後と減るに従って以下のように現在価値が目減りしていきます。以下の図でいうと、オレンジの部分が割り引かれた部分になります。

詳細はこちらのDCF法のページをご参照ください。

【徹底解説】DCF法とは 計算式 企業価値・株価算出手法のひとつ DCF法とは、ディスカウントキャッシュフロー法の略で、長期の投資効果を測るための収益計算には欠かせない手法です。DCF法を使うと...

 

ここで、現在価値に割り引くときの係数を「割引率」といいます。

 

DCF法での株価算定

DCF法で株価を算定するときは、キャッシュフローの現在価値の合計から企業価値を求めて、そこから株主価値を計算して発行株式数で割ります。

以下が最終の計算式です。

理論株価 = 株主価値 / 発行株式数

(株主価値は、会社が生み出すキャッシュフローの現在価値の合計に比例する)

 

詳細は以下のページに譲りますが、ここでは株主価値と会社が生み出すキャッシュフローの現在価値の合計とが、比例関係にあるということをご理解ください。

【3分でわかる】企業価値とは 株主価値とは多くのビジネスパーソンが、「企業価値」とか「株主価値」という言葉を1回は聞いたことがあると思います。しかし、「企業価値が何ですか?」と聞...

 

割引率は金利に影響する

次に割引率を考えてみます。割引率もCAPM(キャップエム)理論を使うと少々複雑な計算になりますので、詳細解説は別ページに譲ります。

 

大事なことは、割引率は金利に比例して大きくなるということです。

 

大雑把にいうと、金利が1%のときの割引率が5%だとすると、金利が2%になると割引率は6%程度になるとご理解ください。(厳密に求めるにはきちんと計算する必要があります)

 

割引率の詳細解説ページはこちらです

【5分でわかる】WACCとは CAPMとは 割引率・資本コスト・計算方法割引率とはDCF法を用いる上で必要不可欠な数字で、将来の現金を現在の価値に割引く際に使う係数です。 これは言い換えると投資に対する...

 

金利が上がると株価が下がるメカニズム

金利が上がると、株価は理論的にどのようになるのか、再度整理してみましょう。

まず、先ほどの式をご覧ください。

理論株価 = 株主価値 / 発行株式数

 

ここで、株主価値は、獲得キャッシュフローの累計に比例して、割引率(≒金利)に反比例する。つまり大雑把にまとめると以下のようになります。

理論株価

≒ ( (獲得キャッシュフロー) / (金利) ) / 発行株式数

 

この式を見ると、もし獲得できるキャッシュフローが同じであれば、金利の上昇は株主価値の下落、すなわち株価の下落をもたらすことがわかります。

 

これが金利が上がると、株価が下がるメカニズムというわけです。(金利が下がれば、その逆で株価は上がります)

実際の市場で起こること

実際の市場で起こることを短期と中長期に分けて考えてみます。

短期で起こること

短期的には、上で解説した理論のとおりの動きになることが多いようです。

つまり、金利の上昇が相対的に企業価値(≒株主価値)が低下をもたらして、実際に株価は調整・下落局面に向かうことが多いです。

 

中長期で起こること

中長期に見ると、少し様相が変わってきます。

金利が上がるということは、お金の価値が相対的に下がっている状態を意味しています。お金の価値の下落は、物価の上昇という形で表れてきます。

お金の価値が下がり、物価が上昇すると、ひとつの製品・サービスあたりに企業が獲得できるお金も増えることになります。

 

先ほどの式でいうと、分母も上がる変わりに、分子も上がることになるので、イーブンになる可能性があるわけです。

理論株価

≒ ( (獲得キャッシュフロー) / (金利) ) / 発行株式数

 

※金利も上がると、将来的な獲得キャッシュフローが増えるかもしれない

 

しかし、金利の上昇が本当に物価の上昇に結びつくかはわからないので、金利上昇以外の経済要因とのバランスで判断されることになるでしょう。

 

まとめ

株式投資をやっている方だと、金利が上がると株価が下がるということを知っている人は多いと思います。しかし、メカニズムまで理解している人は少ないのではないでしょうか。

 

この記事が様々な応用にもつながるメカニズムを理解する際の参考になれば幸いです。

 

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