経営戦略論・フレームワーク

【3分でわかる】GEのビジネススクリーンとは バリューポートフォリオとは

 

複数の事業に対する資源投下の優先順位を考える際にポートフォリオ・マネジメントを活用します。

 

以下の記事で最も有名なプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)分析について解説しましたが、

【3分でわかる】PPM分析とは(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント) 複数の事業の中で、どこに資源投下をするべきなのかを考えることをポートフォリオ・マネジメントといいますが、そのポートフォリオ・マネ...

 

ここでは、PPM分析と並んで活用されるGEビジネススクリーンと、バリューポートフォリオについて解説していきます。

 

GEのビジネススクリーン

GEのビジネススクリーンとは、GE(ゼネラル・エレクトリック)とマッキンゼーが開発した9つのセルを使って企業ポートフォリオの評価を行うためのフレームワークです。

 

GEのビジネスクリーンでは、PPMのように単に市場成長率とシェアで分類するのではなく、様々な要素を重み付けをしながら複合的に勘案した「長期的な業界の魅力度」と、「競争ポジション(事業の強度)」を軸にとっています。

GEのビジネススクリーン

 

長期的な魅力度を測る指標

長期的な魅力度を測る指標としては、

  • 市場規模と成長率
  • 競争度合い
  • マクロ環境(社会、政治、技術、経済)の影響
  • 参入障壁と撤退障壁
  • 必要な技術と資本
  • 機会や脅威の出現

などがあります。

 

競争ポジションを測る指標

競争ポジションを測る指標としては、

  • 相対的なシェア、コスト・ポジション
  • 技術力
  • 競合他社を上回る製品・サービス
  • 経営能力
  • コア・コンピタンス

などがあります。

 

バリューポートフォリオ

バリューポートフォリオとは、「ROIの高さ」や「事業価値創造への貢献」など株主の視点と、「会社のビジョンとの整合性」などを会社の資源をどの事業に集中させるべきかといった経営者の視点を軸にしたフレームワークです。バリューポートフォリオは、PPMと同様にコンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループが考案した

PPMがキャッシュの需要(市場成長率)と創出力(相対シェア)を軸にしてキャッシュフローの制約をどうマネージメントするかというフレームワーク、GEのビジネススクリーンがPPMの発展系のフレームワークであるのに対し、バリューポートフォリオは、事業の再構築を検討するためのフレームワークです。

バリューポートフォリオでは、各事業をビジョン整合性とROIの高低によりプロットして、その事業に投下した資本の大きさを円の面積で表します。4つの象限は、それぞれ本命事業、課題事業、機会事業、見切り事業に分類されます。

バリューポートフォリオ

 

課題事業

ビジョンとの整合がとれているのに、収益性が低い事業です。経営者がこの事業での収益化(=利益率の向上)を図らなければ、株主から撤退圧力がかかる事業です。

 

本命事業

ビジョンとの整合性も高く、収益性の高い事業です。この事業は会社の設立趣旨そのものという事業になるので、より拡大させることが期待される事業です。

 

見切り事業

ビジョンとの整合性が低く、収益性も低いので、早々に撤退すべき事業です。

 

機会事業

収益性が高いにも関わらず、ビジョンとの整合性が低い事業です。早期に経営ビジョンとの整合をとる必要があります。さもなければ、従業員のモチベーション低下や、ブランド価値の毀損につながる可能性があります。場合によっては、本命事業に資源投下するための売却対象となるかもしれません。

 

まとめ

複数事業を持っている会社では、これらのポートフォリオを活用することで、自社事業のどこに資源を集中させるべきかを示唆を得ることができます。自社の事業をこのポートフォリオに当てはめてみて、セオリーどおりに資源を投下できるのか?考えてみてはいかがでしょうか。

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セーシン
元リーマン管理職+副業歴15年、海外、独立起業などの経験を踏まえて、仕事、経営、キャリア、海外に関することを発信しています。