ロジカルシンキングの知識・勉強

自分の頭で考える力を身につけるのに役立つ【2つの手法】

 

「少しは自分の頭で考えなさない」

そう言われても、どうやって考えればよいのか。。。

このような悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。

私も、若いときに自分で考えろと言われ、そもそも何から考えればよいのかわからずに安易な結論を出して、仕事を何度もやり直しするはめになったことがありました。

そんな私も、2つの手法を意識するようになってから、考える力を大きく伸ばせたと感じています。

この記事では、自分の頭で考えるために有効な2つの手法を紹介していきます。

 

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自分の頭で考えるのに役立つ2つの手法

自分の頭で考えるためには、演繹法と帰納法という2つの手法が大変有効です。

 

演繹法

演繹法とは、一般論やルールに観察事項を加えて、必然的な結論を導く思考方法のことです。三段論法とも言われます。

ルール「このチームには男しか入れない。]
観察事項「Aさんはこのチームのメンバーだ。」
結論「Aさんは男である。」

演繹法の特徴は、ルールと観察事項が決まれば、結論が自動的に導かれるところです。

演繹法は、日常生活の多くで使われています。

例えば、信号を渡る際にも以下のように演繹法を使っています。

ルール「信号が青になったら進め、赤になったら止まれである。]
観察事項「信号が青になった。」
結論「進める。」

 

帰納法

帰納法とは、いくつか観察される事項から一般論を導く思考方法のことです。帰納法には例えば次のようなものがあります。

観察事項1「A市場は伸びている。」
観察事項2「A市場の競合は少ない。」
観察事項3「A市場では自社の強みが生かせる。」
結論「A市場に参入しよう。」

帰納法の特徴は、観察事項の中から共通項を見出し、結論を導く方法です。

帰納法も、日常生活においてよく使われています。

例えば、次のような場面です。

観察事項1「X高校の生徒は偏差値が高い」
観察事項2「X高校の生徒はスポーツも万能」
観察事項3「X高校の先生は勉強もスポーツも厳しく教えてくれる」
結論「X高校に入れば、文武両道の生徒になれる」

 

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自分の頭を使った考え方

自分の頭で考えるときは、この演繹法と帰納法が大変有効です。

この2つをどのように使うかをこれから解説していきます。

 

演繹法を使って考える

演繹法は、先ほど挙げたように、以下のような論法になります。

ルール「信号が青になったら進め、赤になったら止まれである。]
観察事項「信号が青になった。」
結論「進める。」

 

ルールを疑ってみる

自分や他人が演繹法を使って思考している場合は、まず前提となるルールを疑ってみましょう。

上の例でいくと、次のようなことを考えてみます。

「信号が青になったら進め、赤になった止まれというのは、日本だけ?」

「信号が壊れていて、ずっと青だった場合はどうなるの?」

このように、ルールを疑うと、観察事項が同じでも、結論が変わる可能性があるのです。

世の中には、疑うべきルールはたくさんあります。

例えば、会社でルールとされている「勤務時間」や「スーツ着用」というのも本当に必要なルールなのか?と考えると、意外と前提自体は簡単に変わるのかもしれません。

ルールを疑うときは、次のようなポイントに着目してみましょう。

  • そのルールが作られた前提は何か?
  • そのルール(前提)は今でも通じるのか?
  • そのルール(前提)は未来でも通じるのか?

 

観察事項を疑ってみる

もう一つ、演繹法には観察事項がありますが、その観察は正しいのでしょうか。

例えば、先ほどの例だと、このような疑問を持つことができます。

「青に見えたけど、実は光の加減でそう見えただけではないか」

「(実は自分は見ていなくて)人が青だと言ったから、青と思ってしまっていないか」

この例のように、観察事項に関しても、次のように疑いの目を向けることができます。

  • 自分が見えたと思ったものは、本当にそれだったのか?
  • 人がそう言っているから、そう思い込んでいないか?

 

帰納法を使って考える

帰納法を使って、自分で考える例を挙げてみます。

帰納法では、先ほど使った次の例を使っていきます。

観察事項1「X高校の生徒は偏差値が高い」
観察事項2「X高校の生徒はスポーツも万能」
観察事項3「X高校の先生は勉強もスポーツも厳しく教えてくれる」
結論「X高校に入れば、文武両道の生徒になれる」

 

結論が変わる観察事項がないか探してみる

先ほど例で出した結論に違和感をもった人がいれば、それは考える力がある証拠です。

実は、この3つの観察事項だけだと、次のような結論も導けるからです。

結論「X高校に入ったら落ちこぼれになるから、やめたほうがよい」

 

つまり、帰納法で出した例が意味しているところからは、追加される観察事項次第で結論が変わるということです。言い方を変えると、結論を導けるだけの観察事項がそもそも足りていないということにもなります。

 

例えば、次のような観察事項を加えると、最初の結論に安定感が増します。

観察事項4「私は中学時代、厳しい指導にも十分についていき、勉強もスポーツもトップクラスだった」

帰納法では、以下のように結論を疑ってみることができます。

  • その観察事項から導かれる結論は合っているのか?
  • 他に大事な観察事項は抜けていないか?

 

視点を変えて観察事項から様々な結論を出してみる

帰納法の面白いところは、観察事項から複数の結論を導けるところです。

例えば、次のような結論を導いてみても面白いでしょう。

観察事項1「X高校の生徒は偏差値が高い」
観察事項2「X高校の生徒はスポーツも万能」
観察事項3「X高校の先生は勉強もスポーツも厳しく教えてくれる」
結論「X高校出身者を会社に採用すれば、高いパフォーマンスを出してくれる」

これは自分目線ではなく、会社の採用者目線に変えることで、導いた結論です。

帰納法では、以下の観点のように視点を変える発想を持ってみることで、これまでと違った示唆を得ることができるようになります。

  • この観察事項は他の人にとっても意味のあるものにならないか?
  • 同じ観察事項でも視点を変えると結論が変わらないか?

 

普段から考える癖をつけるべき

ここまで書いてきたことは、読むだけだと、とても簡単に見えます。

しかし、実際にやってみるとわかりますが、定着するまでは少し訓練が必要です。

例えば、次のように日々訓練してみるとよいでしょう。

  • 自分がいつも当たり前に考えている前提で疑うべきことはないか(演繹法)
  • 通勤電車の広告3つか4つから言えることは何かないか(帰納法)
  • 本や雑誌に書いている論理構成は本当に正しいのか(演繹法・帰納法)
  • 本や雑誌に書いている情報で何か別のことは言えないか(帰納法)

このように普段から、何度も何度も考えることによって、自分の頭で物事を考える力が増してくるようになります。

なお、演繹法と帰納法の詳細は以下の記事に書いています。合わせてご覧ください。

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まとめ

以上が、演繹法、帰納法を活用した「自分の頭で考える力を身につける手法」の解説でした。

  • 自分の頭で考えるために有効なのは、演繹法と帰納法。
  • 演繹法では、ルールと観察事項を疑ってみることが大事。
  • 帰納法では、他の観察事項を探したり、視点を変えて結論を考えたりすることが大事。
  • 普段から、演繹法と帰納法を使う癖をつけることで、頭に定着してくる。

自分の頭で考えるためのフレームワークは様々あります。しかし、私はまずはこの2つの型をしっかり使えるようになることが大切だと思っています。

なぜなら、この2つが使えるになれば、その他の発展形となるフレームワークをより短い時間で習得できるようになるからです。

その発展形となるロジカルシンキングの基礎は、以下の記事にまとめています。

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元リーマン管理職+副業歴15年、海外事業・独立起業などの経験を踏まえて、仕事、経営、キャリア、海外に関することなど、ビジネスパーソンとしての戦闘力を高めるための情報を発信しています。 ツイッターアカウントはこちら