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【40代におすすめ】出世できなくても人生の競争で勝つ「50代からの稼ぐ力」書評

 

本日は、先日読んだ「50代からの稼ぐ力」の書評を書いていきます。

この本は元マッキンゼーの有名コンサルタント大前研一氏が書いた、50代に向けてエールを送る本です。

大前氏の著書を何冊か読んだことのある方なら、わかると思いますが、以下のような相変わらずの大前節から始まる本です。

  • 2040年に3人1人が65歳以上になる中で、従来の老後という概念はない
  • もう●歳だからという言葉は禁句

大前氏自身も70歳を超えて、なお元気で、仕事に趣味に打ち込んでいる様子です。10年以上前の著書でも「やりたいことは全部やれ」、どんなに仕事で忙しくてもプライベートの予定を決めて、それをやりきれということを書いていました。

そんな「50代からの稼ぐ力」の印象に残った箇所と感想を書いていきます。

本書は50代に向けてに書かれていますが、40代にもおすすめの本です。

 

「50代からの稼ぐ力」の印象に残った箇所

印象に残ったポイントを3つあげます。

 

定年後の魔の15年

現在の年金受給年齢は65歳で、会社の定年である60歳から5年間あります。

それが「魔の5年」と呼ばれているそうですが、今後年金受給年齢が75歳にまで引き延ばされたら、「魔の15年」時代が到来するというわけです。

仮に定年が65歳まで延長されたとしても「魔の10年」だというわけです。

大前氏は、この「魔の15年」に対して必要となる金額を定量的に試算していて、仮に15万円/月の生活費が必要だとすると、15年で2700万円が必要になるとしています。

そんな定年後の生活を支えるための稼ぎを得るためには、稼ぐ力が必要で、それは遅くとも50代のうちに磨いておく必要があるというのです。

 

会社にいる間に新しいことにチャレンジする

50代ならまだ会社で働くことができます。

その間に、会社を実験台にして様々なトライアルを会社に提案して実行するべき。そのトライアルの中で、「会社の名前」から「個人の名前」で仕事ができる土壌を作れというわけです。

本書では、自分の「値札」と「名札」作りなさいと書かれています。

その中でも、特にIT関連のスキルを磨くことが重要だとしています。

特に日本の中小企業ではIT化が非常に遅れているので、将来ここで大きな需要が発生することを見込んで、今のうちにITで使えるスキルを磨きなさいというのです。

その例として、「勘定奉行」のような経理ソフトを使いこなせるようにするとか、サイバーマーケティングのスキルを身につけるということを提案しています。

特に今後は企業の副業解禁の流れが加速していくので、副業の一環としてそうしたスキルを身に着けようという提言なのです。

 

ドゥ・モア・ベターからの脱却

ドゥ・モア・ベターとは、より良いものを作る・売るという発想です。

従来までの競争では、このドゥ・モア・ベターの発想こそが競争優位だったのですが、今の時代、この発想では細かい技術競争の消耗戦になるばかりで勝ち目はない。

だからといって、価格競争をすれば、極論いうと社員の給料を削らないと勝ち目がないという世界になってしまいます。

 

様々な事象を当事者目線で考える

これは大前氏が他の著書でも繰り返し書いていることです。

現代に生きるリアルな登場人物をベースに、当事者意識を持って頭をつかってみようというわけです。

本書で、例として出ているのはTSUTAYAを展開する「CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)」の社長になったらどうするか?北朝鮮の金正恩になったら、どのようなアクションをとるか?

このような投げかけがされています。

大前氏は、そこに唯一絶対の答えを求めているのではなく、答えのない問いに対して、何らかの説得力を持った答えを導き出す訓練をすべきだと言っているのです。

 

「50代からの稼ぐ力」からの感想

本書の感想を4点書いていきます。

40代の人も参考にできる内容は多い

この本は50代に向けにエールを送っている本ですが、40代が読んでも、その提言を十分に実践できる内容になっています。

50代など自分にとってはまだまだ先と思わずに、自分がもう50代になってしまったつもりで読んでもよいのではないかと思います。

例えば、先にあげた会社を実験台にするという発想は、50代だけでなく、40代の人も持っておくべき発想でしょう。

これからの時代、会社が定年まで面倒を見てくれる時代はありません。このブログでも再三事例としてあげていますが、富士通を始めとする大手企業は軒並み45歳以上を対象として早期退職制度の適用を発表しています。

富士通、2850人が早期退職 営業・エンジニアに配転も

さらにトヨタ自動車の社長も終身雇用の維持は難しいと公の場で発言しました。

「今の日本(の労働環境)を見ていると雇用をずっと続けている企業へのインセンティブがあまりない」と指摘。現状のままでは終身雇用の継続が難しいとの考えを示した。

日本経済新聞記事より引用

こうした状況においては、会社に雇ってもらうという発想から、会社を活用するという発想に変わっていく必要があるでしょう。

まさに自分の「値札」と「名札」を作るために、会社の資産を存分に活用していくということです。

 

IT・ソフトウェアの知識・スキルが大事になる

今の50代の人は、IT・ソフトのスキルが少ない人も多いと思うので、会社の定年になるまでに勉強してスキルを身に着けておくのがよいでしょう。

また、40代でもIT・ソフトに疎いという人は要注意です。

私も大手企業ではずっとハードウェアを扱ってきて、現在は起業家として活動していますが、自分に足りないと思う知識のひとつがIT・ソフトウェア関連です。

こうしてサーバーを借りて、ブログを作っているくらいなので、そのへんのハードウェア関連の人よりは知識はあるかもしれませんが、ビジネスで活用できるレベルの知識を身に着けておくべきだったと思っています。

本書で書かれているようなソフトウェアの操作スキル程度であれば、50代でも全く問題なく習得可能でしょう。

 

顧客ニーズを掴むスキルも重要になる

先ほど、印象に残った箇所のひとつとしてあげたドゥ・モア・ベターからの脱却。これは、言い換えると顧客の真のニーズを掴もうということだと解釈できます。

ハードウェアに関していうと、今の顧客は細かい機能競争や価格競争は望んでいないでしょうし、そもそも顧客は専門家ではないので、機能を理解もできません。

そんなところでドゥ・モア・ベターをやっても今の顧客に響かないのは明確です。

では、どのように顧客ニーズを掴むのか?

ひとつは、私が以前記事に書いたコトの価値を考える・訴えるという姿勢でしょう。

モノの価値ではなくコトの価値を伝えるのが大切【マーケティングの基本】これからマーケティングを志望する人、または駆け出しのマーケティング担当者の方に向けてマーケティングで考えるべき重要なポイントを書いていき...

 

もうひとつは、普段から顧客ニーズに気を配るということです。

私も最近になってわかったのですが、この顧客ニーズを掴むためのツールとして適切なのがツイッターです。

ツイッターのよいところは、リアルタイムで生の感情がつぶやかれるので、グーグルでページ検索をするよりもリアルなマーケットの感情に近いものを拾うことができます。

さらに、ツイッター上で発信をすると、それに対する反応もわかるので、マーケットのニーズのあるトピックと、そうでないトピックを明確にすることができるようになります。

この他にも、普段の何気ない会話の中で、友達や同僚が持っているニーズというのを掴むことができます。

いずれにせよ、今の自分の仕事に関係ないと思っても、世の中の人がどのようなニーズや不満を持っているのか、アンテナを貼っておくのがよいでしょう。

 

50代ならむしろ平社員の方がチャンスがある

50代にもなると、出世競争の行方もほぼ判明してきます。

出世を目指して仕事をしてきた人にとっては、出世ができないとわかるのは、もしかしたら悲しい現実かもしれません。

しかし、私の経験上、サラリーマンというのは、出世すると組織のしがらみで様々な雑務が増えますし、一旦給与の高い役職についてしまうと、どうしてもその役職を維持する方向に行動してしまうものです。つまり、かえってチャレンジしにくくなるのです。

そういった意味では、会社の中でも気楽なポジションである課長や平社員くらいでいるほうが、様々なチャレンジをしやすく、自由に動き回って情報収集できることでしょう。

もし、課長どまり、平社員どまりで、出世の目がないと思っているのであれば、逆にそのチャンスを活かして、会社を活用して定年以降に生きる術を身につけておくのもよいでしょう。

 

まとめ

以上が印象に残ったことと、感想でした。

定年後の生活に不安を感じる方は、本書を読んでみてはいかがでしょうか。

大前氏の考えがひとつの見方として参考になるかと思います。

 

この本は元マッキンゼーの有名コンサルタント大前研一氏が書いた、50代に向けてエール

 

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セーシン
現在起業家・元サラリーマン管理職。15年のサラリーマン+副業経験、海外経験、起業経験などを踏まえて、仕事やキャリアに関することを発信しています。