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自己啓発本の多読に意味はない【本当に役立つ本には◯◯性がある】

 

こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。

「自己啓発本を読むと、何だか成長した気になる、仕事ができる人になったような気がする。」

実は、これ、かつての私です。

20代、30代で様々なビジネス本を読み漁ってきましたが、その中にはいわゆる「自己啓発本」も多くありました。

自己啓発本とは、「◯◯しよう!」という前向きな行動を促す系の本です。

どの本にも、それなりによいことが書いてあって、ふむふむと読みふけった後に爽快な読後感を得られます。

しかし、そうした自己啓発本を読んだ後に何か行動が変わったか?目に見える成果の違いが出たか?というと、今から振り返ると、疑問に感じてしまうものも少なくありません。

つまり、自己啓発本を多読しても意味がなかったと思えるのです。

最近になって意味がない理由を言語化できるようになってきたので、この記事では以下のことを書いていきます。

  • 自己啓発本の多読に意味がない理由
  • 役に立たせるための方法
  • 個人的にまずはこれだけ読めばよいという本

 

自己啓発本の多読に意味がない理由

自己啓発本の多読は、なぜ意味がないのでしょうか。

そこには、3つ理由があります。

  • 人間は複数のことを同時に続けられないから
  • 同じ著者が同じことを切り口を変えているだけという場合もあるから
  • 著者の体験談が万人に当てはまらないから

 

人間は複数のことを続けられないから

勉強法の本や、ダイエットの本が毎年出されていますが、毎年新しい勉強法やダイエット法が編み出されているのでしょうか?

おそらく、そんなことはないでしょう。

勉強法やダイエット法には、過去の誰かが言ってきたことややってきたことを再整理して編集されているものも多いのです。

では、なぜ毎年のように新しい本が出てくるのか?

それは、方法がわかっても続かない人が多いからです。

勉強法は、その好例で、よい勉強法が見つかったら、それを1-2年続けてみればよいのですが、結局続かない⇒成果が出ない⇒他のことを追い求める、という状態になってしまうのです。

これと同じように、自己啓発本を多読しても、ノウハウのつまみ食いになるばかりで、自分の血肉にはならないのです。

 

同じことを切り口を変えて書かれているだけだから

自己啓発本には、同じような内容が書かれているものも少なくありません。

特に、同じ著者が書いている本の場合、中身の半分くらい、下手すると8割くらい同じようなことが書かれている場合があります。

切り口や表現は異なるのですが、突き詰めてみると「前に出したあの本と同じこと言っているよな」というものです。

例をあげるとホリエモンの本です。

毎年、多くの著書を出していて、私も数冊読みましたが、どれもだいたい同じことが書かれています。

最近は、タイトルと目次を見れば、「この人のことだから、だいたいこんなこと言っているよな」と推測できてしまいます。

 

著者の体験談が万人に当てはまるわけではないから

自己啓発本に書かれていることは、基本的に著者の体験談に基づいています。

著者が、これまで生きてきた中で、この思考法が最も大事だと思ったものが書かれています。

しかし、その思考法は誰にでも当てはまるものでしょうか?

実は、万人に当てはまる思考法というものは少なくて、人それぞれに合う合わないがあります。

例えば、体が弱い人に、筋トレこそが人生を豊かにするものだと言っても、筋トレによって体を壊してしまうようでは、その人に合っている方法とは言えません。

つまり、自己啓発本に書かれていることは、あくまで著者の成功体験に基づいたものなので、それを多読してみても、自分が成長する方法は自分なりに見出していくしかないのです。

しかし、自己啓発本は軽快に読めるものが多いので、読んだ後に「いやあ、この人すげえな」と思って終わりになってしまい、「自分なりにどう当てはめるか?」と思考を深めることができません。

 

役に立つ自己啓発本の選び方

では、全ての自己啓発本が無駄か?というと、そうでもありません。

私は、役に立つ自己啓発本には、次にあげる3つの特徴のうちのどれか(もしくは複数)があてはまると思っています。

 

役に立つ自己啓発本にある◯◯性

先ほど、多くの自己啓発本は、著者の成功体験に基づいたものだと書きました。

これだと、自分に適用するのは難しいかもしれませんが、もしその成功体験に基づいた内容が他の人にも適用できている事例があるとどうでしょうか?

一気に、その内容に対する信頼性が高まると思います。

つまり、再現性があれば、自己啓発本として役に立つ可能性が高いということです。

再現性が高い内容とは、以下のような内容です。

  • 書かれていることを著者以外の人(それもなるべくバラエティに富んだ人)で試してみて成果が出ている。
  • 書かれていることが、過去の複数の事例から導き出されている

前者の方がより強力ですが、後者でも1人の成功体験に基づいた自己啓発本よりは、はるかに価値が高いです。

例えば、純粋な自己啓発本ではないかもしれませんが、ビジョナリー・カンパニーという本があります。

豊富な事例研究を基に、長年生き残っている会社が持っている特徴をまとめたもので、会社単位ではなく個人単位でも示唆のある内容です。

ちなみに、飛躍する会社の特徴をまとめたビジョナリー・カンパニー2もおすすめです。

 

長く読まれている古典

長く読まれている古典というのも、信頼性の高い自己啓発本だと思います。

いわゆる哲学書と呼ばれるものです。

長く親しまれているものには、人間が持っている普遍的な性質を基にしたものが多いので、1人の成功体験を読むよりも示唆に富んでいる場合が多いです。

とはいえ、哲学書を1から読むのは大変だと思うので、以下のように哲学書をまとめている本などはおすすめできます。

また、純粋な意味での古典ではないですが、先ほどビジョナリー・カンパニーも初版の1995年から現代まで読まれていることを考えると息の長い本だと言えるでしょう。

他にも、ビジネス書として世界で30年以上読まれている本としてエリヤフ・ゴールドラット氏が書いた「ザ・ゴール」があります。

漫画版を読むだけでも大いに示唆を得られます。

 

単に行動を促すのではなく、思考を深めさせてくれる本

単に「◯◯しよう!」と行動を促すものではなく、問題提起をして考えさせてくれる本も有用です。

すっきりした読後感を与える本ではなく、その本を読んで明日から自分は何をしていくべきか?と考えさせてくれる本です。

例をあげると、ちきりん氏の本は、思考を深めさせてくれる本の代表格でしょう。

その中でも、自分を市場に売り出す(=お金を稼ぐ)ための方法論を書いた、「マーケット感覚を身につけよう」と、「自分の時間を取り戻そう」は、今後の働き方を考える上で、常に頭の片隅に置いておくべきものだと思っています。

これらの本は、まだ世に出されて数年しか経っていませんが、この先5年10年は古ぼけずに活躍できそうな本だと思っています。

他にもアドラー心理学は、自分の思考スタンスを1から疑うことを教えてくれる自己啓発本として良書と言えるでしょう。

 

自己啓発本はアウトプットしてこそ意味がある

自己啓発本に関しては、読んだ後に1つでも実践(アウトプット)することが大事です。

そういう意味でも、多読をするのではなく、できる限り長く親しまれた再現性のあると思われる良書を選んで読むのがおすすめです。

読んだ本のアウトプットに関する詳細は、以下の記事に書いていますので、あわせてご覧ください。

読書の効果を最大化する読み方【漫然と読まずにアウトプットを意識するのがおすすめ】 みなさん、本を年間何冊くらい読んでいるでしょうか? 私は、ここ数年は年間で60~70冊程度(月5~6冊)が平均です。 ...

 

また、アウトプットの方法を示した本を以下にまとめています。

【おすすめ】アウトプットの方法を示した本5選【効果の高いアウトプット法が学べる】 こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。 学びをしたことをアウトプットすると、学びが脳内に定着すると言われ...

 

これらの中で、自分に合うものを1冊選んで実践するとよいでしょう。

 

まとめ

以上、自己啓発本の多読には意味がないという話でした。

  • 自己啓発本の多読には意味がない、なぜなら人間は複数のことを同時に続けられない、同じことを切り口を変えて書かれているだけ、著者の体験談が万人に当てはまるわけではないから。
  • 役に立つ自己啓発本の代表例として再現性があること。
  • 長く読まれている古典や、単に行動を促すのではなく思考を深めさせてくれる本は読む価値がある。

ちなみに実用書の場合、自己啓発本と違って多読する意味は大いにあると思っています。

何か1つのトピックに興味を持ったら、その分野の本を複数読んでみるとよいでしょう。

>>おすすめのビジネス書(実用書)をこちらにまとめています 

 

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セーシン
元サラリーマン ⇒ 40代でフリーランスに。上場企業から十数人規模の会社まで、複数の会社からコンサルや顧問業務を受託しています。仕事を通じて得た「知識・知恵・経験」などをこのブログにまとめています。 ツイッターアカウントはこちら
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